今週の木曜会は出口光先生をお迎えいたしました。

先生は出口(でぐち)()仁三郎(にさぶろう)を曾祖父に持ち、神道を礎とした日本の伝統文化を重んじる環境下に育ちました。その環境に思いっきり背を向けていたという先生。しかし、生命を左右する病を体験してその後の人生の舵取りは大きく方向を変えます。現在は、社会に地球に貢献するという志を持つさまざまな業種の人たちの交流と勉強の場として‘メキキの会’を設立、その繋がりを世界的な社会基盤にすることを目指し活躍されています。

 

ご出演いただく度に貴重なお話をしていただきますが、今回は「日本の心を生活に活かす万物活命」について、日本という国はどういう国なのか、根源的にさかのぼり語っていただきました。木曜会のために作られた映像の流れに沿ってのお話はあちこちに‘貴重な宝’が散りばめられていました。その中から幾つかご紹介します。

 

目に見えないコロナが世界を変える

コロナ社会になって「命の大切さ」を身近に感じるようになりました。コロナ前は経済優先、今は命を守る、その後は命を活かす時代になっていきます。世界中の人々が同意できる美徳の共通化、こういう社会にしたいとの思いを皆で探求しながら生活をしていくことが重要です。

‘メキキの会’でも「生命体としての地球を愛して生きる氣脈を創る社会」にしていこうと活動。これもひとつの美徳ではないでしょうか?

 

「志をお互いに応援し合うような氣脈を創ろう」をスローガンとして活動する先生。心の奥底にある崇高な思いを自覚して人々が志をたて生き、人類、そして地球の命を守り生かすことを世界に伝えていこうとしています。

 

そして、「万物活命」、万物に命を観て、活かす。

命はあらゆるものに宿っているから、その命を活かすことが大切だと私達は言葉だけではなく、心に深く認識することを促されました。

モノにも命が宿る→筆塚(赤塚不二夫、手塚治虫なども収めてお祀りをして

る)他にも針塚、茶筅(ちゃせん)(づか)、人形塚など。

石にも神が宿る→伊勢二見ヶ浦、伊勢神宮内宮にも祀られている。

木にも神が宿る→諏訪大社など。

食べ物にも神が宿る→命を頂いて命を生かす。(相手に自分の命を差し出すことで相手の命を生かす)

 

エイトスター・ダイヤモンドについてもこうお話されました。

石の命を生かしたエイトスター・ダイヤモンドは八方(すべて)全方位に光が放たれる。磨き上げる職人の命とダイヤモンドの命が一体化して、出来あがる。そして身に着ける人の命と一体化し、芸術作品が出来あがる。機械が作った物にはこのようにはならないそうです。

「草木言問う」日本書紀、古事記などに出て来る言葉ですが、「‘草木を観て草木の命の声を聴く’これが日本人の感性で、職人芸を創るのです。いまでは失われつつありますと先生。

 

「命」には役割がある。万物責務「(みこと)を持っている。

神社、寺院などに手を洗う場所「洗心→心を洗う場所」が設けられています。手を洗い口をゆすぐことにより、心が綺麗になり、その奥にある魂が見え、さらには崇高な思いが見えてきます。

本殿の前にある「かがみ」。「かがみ」から「が」を抜くと「かみ」になります。人間には煩悩がありますが、煩悩を掃除することで崇高な思いが出て来ます。

これからは、「万物活命→命を大切にする」がなければ地球と共生する社会は絶対に出来ない強調されました。

 

先生のお話の一つ一つは、心の内に散りばめられたエイトスターのようにキラキラと輝いていました。とても大切な輝きです。必ず、またの機会にお話をいただくことを願って、出口先生、お客様、有難うございました。

 

来週10日はナンバ歩きの後見者大黒屋真由先生をお迎えして簡単な体操もいたします。