今週の木曜会の講師は、お馴染みの中森じゅあん先生でした。

「この寒い中、今日もお出かけ下さって、ありがとうございます。今年は1月の心臓の手術から始まって、5月には全快しまして、いまではまったく元気です。

辛いこともありまして、世話になった宮主さんが亡くなりました。山蔭先生につづいて神道を教えてくれた二人目の先生なんです。木曜会にもご出演いただいた山蔭先生は、皇室に関係している有名な先生で六年前に亡くなりました。宮主さんはご自分で修業されて神道家になられた先生で、静かで魅力的な先生でした。11月30日、96歳でした。僕は120歳まで生きたいと言っているのだから、まだまだ長生きしてよという気持ちがあったんですけれども…。

今日の先生は20年近く毎月1回ご出演いただいている中森じゅあん先生、今年最後のお話です」と田村が紹介。

 

中森先生は滅多に風邪をひかないそうです。

身体と心は一つです。心とか思いは全部60兆の細胞や筋肉に関わっています。思っていることはエネルギーですから全部身体にいきます。風邪をひきやすいと思っていると、身体が実行するのです。ネガティブなことが起こると、人は反応します。そのような時こそ、私達はどのような見方で現実を見ることが出来るかを選択するのです。現実に起っていることをポジティブに見るか、あるがままを受け取るかが魂の成長のバロメーターになります。」と先生。

 

一年を通して恒例となりました質疑応答。

ご質問の中から、ご紹介したいと思います。

「会社の新人に仕事を早く覚えてもらおうと思い、教えようとしても最後まで聞こうとしない。しかも平然とした態度をとっている。新人は仕事を先輩にちゃんと教わるものと思っているので、凄く腹が立ちます」

先生の回答は

「あなた、素晴らしい所に居ますね。何でも素直に聴いている人の所に居たら何にも学ばないわよ。それはその人のあるがままなんです。私達が思っていることが、現実になるんです。思いは大事なんです。先輩から教わって素直に実行してきたという観念があなたにあるからイライラしたり、会社を辞めたいという感情が出て来る。今の時代はそうじゃない人も沢山います。これはあなたがどんなことを思っているのか、見るチャンスです」

 

「あなたはこの時代になっても、‘先輩からこう言われたらちゃんとすべきでしょ’、と自分が正しいと思っている。それを変えるチャンスです。たとえ会社が変わったとしても、もっとひどい人に出合います。私達が自分自身で感じていること、嫌なことや腹立たしいことは、自分が思っていることをしっかり見ていき、‘これが原因で私はイライラしているんだ。相手じゃなくその人を引き寄せているんだ’と、それ位、私達は成長を望む存在なんですよ」

 

「‘今日は会社で怒鳴っちゃったな’‘いまどんな気持ちがしてる?後悔してる?’そういうあなたを静かに見守っているあなたがいます。怒鳴っているあなたは自分じゃない。その人を嫌っている自分は本当の自分じゃない。あなたはいろんな体験をして、自分を守ろうとするし、先輩から正しいということを教えられて来ました。そういうものをすべて受け入れて、そしてありのままで愛を自分に向けて下さい。判断したり批判したりしないで」

 

社会の中で自分がどのように工夫して、未来志向で、より良い状況にするためにどう行動するか考えることが成長に繋がるのです。

 

終盤の瞑想タイムでは、日頃のストレスや都会の雑音を忘れるような静寂な時間が場内を包み込みます。

そして最後に、

「あなたがどんなに自分が嫌いだと言っても、あの人が嫌だとジャッジしても魂はあるがままに受け入れてジャッジしない。あなたは最後にとても良いことを言ってくれました。‘こういう話を聴くのが好きです’と。

ここにいらっしゃる方は皆そうです。だから私は生きている間、こういう話をさせていただけることは物凄く嬉しい。いずれ死にますけど、魂は死なない。いま大変なことがあったとしても、それをどのようにポジティブに出来るかと意識を向けようとした時に、魂もハイヤーセルフも守護霊さんも必ず助けてくれるということを、信頼して下さいね。どうぞ皆さん良いお年をお迎え下さい」

 

質問者は集まった人たちの代表です。質問を通して皆が共通の学びをします。

来年も多くの方が参加されることを願っています。

 

「今年も一度も休まなかったね。健康だね。今日もありがとうございました」と田村が締め閉会となりました。

中森先生、お客様、有難うございました。

                             (令和元年12月14日 古谷 記)