今週の木曜会の講師はお馴染みの中森じゅあん先生でした。

15年以上も毎月1回ご出演いただいていますが、風邪をひいたり、何かの都合で急遽キャンセルになったことは一度もありません。大変にお忙しい先生の環境を考えると、これは大変なことなのです。

 

 

「地球はポジティブとネガティブの両方を体験する場所で、皆さんはご自分で選んでここに来ています。ですからご自分が、勇気があり、チャレンジャーだと思ってほしい。そう思うことによって、絶対にどんなことであっても、乗り越えられないことはないというのが、宇宙の法則なのです。そこで一番重要なのは、‘大変なことを乗り越えられないので、これからどうしたら良いの?’と思うか、‘これをどういう風に成長に結びつけよう’と思うかの二つをその都度選んで、良いことがあった時や穏やかな時には、心から感謝して欲しい」と先生はおっしゃいます。

 

前回お話いただいた「ありいの法則」。

「あ」 あるがまま受け入れる

「り」 リラックス

「い」 いまこの時(瞬間)に存在する

 

この法則を現実に生かすことが大事です。頭で考えることは真実ではないということを意識して、心の中に問いかけ、感じることが大事です、と付け加えられました。

 

 

恒例となりました質疑応答。

最初に質問するには勇気がいります。でも、一人が勇気を持てば、必ず、次にその勇気は引き継がれ、結果的には、一つの質問(わだかまり)が多くの人たちと共通することを知ります。

 

ある質問からお話が展開していきました。

「一人でいる時とは違い、子供が傍にいるとあるがままを受け入れられない。この瞬間はこれで良いと思っていても、次の瞬間に‘あなたは駄目’と口に出してしまい、後で反省します」

質問に対する回答は、

「反省しなくて良いの。だってあなたはすぐ批判する人だから。判断している、批判していると気が付いたら、それがあなたのあるがままです」  

 

職場に意地悪な人がいます。その人に関わると、とても辛い。でもその人を判断しても批判しても、何も変わらない。例えば後片付けが出来ないご主人と結婚したとします。ご主人は部屋を散らかしている状態がありのままです。そこに過去の経験からの思考判断が出て来て、今まで何度も注意したのに全然効き目が無くて頭にきたとしたら…その気持ちを静めるのが大変です。

判断しても批判などはせずに、‘私は片づけをしない人と結婚したんだな’というのがあるがままです。

受け入れるというのはそれで良いと言っている訳ではありません。ここで大事なことはリラックスして、自分の内側に瞬間に存在して、頭で考えることや、批判することはやめる。これらは慣れると瞬間に出来るそうです。内側に混乱があるからご主人のことが気になるのです。彼自身は、散らかしていても気にならない人なのです。

 

我々は正直に自分を見るために、人と出会っています。鏡のようにその人をどう見るかで、自分の心にあるものを見せてくれます。

 

ある日上司が部下の三人を前にして、

「君たちは何で仕事がこんなに遅いんだ。もっと早くしろ」と言ったとします。

三人は上司の発言に対して、皆それぞれ違う思い方をします。それは三人が育った環境や価値観、思っていることなどが違うからです。

あるがままの現実の状況を何の判断もせず、良し悪しもせずに見ることが出来るかを我々は問われています。

 

最後は瞑想の時間が設けられました。

深呼吸をしてリラックスし、先生のガイドに耳を傾けます。静寂な時間が場内を包み込みます。

 

「ここまで深く人生経験をされている方は滅多にいません。いつも感心するばかりです」と田村が締め、木曜会は閉会になりました。

 

瞑想を体験され、日頃のストレスやネガティブな想いが浄化されたのでしょうか、お客様もスッキリされたお顔で会場を後にされました。

 

中森先生、お客様、有難うございました。

                                                                                              (令和元年 10月19日 古谷 記)