今週の木曜会の講師は、お馴染みの中森じゅあん先生でした。

「木曜会はもう25年になるのでしょうか?中でも中森先生は毎月いらっしゃって、心の世界の問題を具体的に説いて下さいます。ご自分の質問は、多くの人の為になるんだと思って、皆さんの代表として手を上げて質問していただきたいと思います」と田村の司会で始まりました。

 

田村の司会通り、質疑応答を主とした会となりました。

悩み、問題を抱えられた方の質問に、先生はお客様と幾度もやり取りを重ねながら、最終的には、普遍的な気づきを得られるように直観に従って、答えを得られるよう導いていらっしゃいました。ご質問の中から、お一人の方の質問を取り上げて、先生のお話をご紹介したいと思います。

 

お客様のご質問と先生の回答のやり取りを掲載いたします。

(お客様)「就活中ですが、仕事が見つからないので、気力が出なかったり、心の中で色んな声が聞こえたりします。そんな時に自分の本当の声を聞く方法を改めて教えていただきたいのです」

(先生) 「本当の声を聞こうと思えば良いの。魂の声はどうだろう、真実の声はどうだろうと。すぐに答えを求めたりしないの。真実の声の周りには思考判断やかつての経験、心配など沢山包まれている訳です。あなたは仕事が決まらないということで、どんな思い(感情・感覚)がしますか?」

(お客様)「がっかりします。気持ちがダウンする感じです」

(先生) 「その時に、また今度も決まらなかったと思うでしょ。その時どんな態度を取りますか?」

(お客様)「新しい人材派遣会社を探して就職活動を続けます」

(先生) 「これを繰り返すと、どこか変えないといけないでしょ?そこに気づくことが大切です」

 

私達の現実は私達自身が起こしている。 ‘自分は駄目だ’と、頭で考えてはいけません。思考が現実をつくるので、思考をやめること。ネガティブなことを考えていたら、ネガティブな現実をつくります。かといって、ポジティブなことばかり考えていても、地に足がついていないことになります。考えるではなく、感じることが大切です。

いま自分にとってどういうことが幸せなのかは自分自身が知っています。いまを生きているのだから、現実世界は大事なことです。現実世界は学びのためにあります。ガッカリしたり、ネガティブになったり、落ち込んだりと深いレベルで感じていると、そういうことが増えていき、現実に起こっていきます。

どうしてだろうと深く掘り下げていったら、実は自分がそう思っていたからだと気づくことになります。そこで「ありいの法則」を活用します。

 

「あ」 あるがまま

「り」 リラックス

「い」 いまこの瞬間、ここにいる

 

常に、考えとか判断とか過去の体験とか記憶とか頭に浮かんでくると思いますが、「ありいの法則」に従い、いまを生きることが大事です。

あるがままを受け入れる。いまどうなのかを受け入れないと、過去に生きたり、幻想に生きたりします。変えられるのは、いましかありません

 

この質問者の場合は田舎に年老いた母がいます。田舎では就職はしたくないので、母親から帰ってきてほしいと言われることが怖く、なかなか現実に向き合うことが出来なかったそうです。先生は、

「それは全部観念です。頭の中でそう思っている。そう思っていると現実生活は心地良くないです。愛情問題、人間関係、仕事、お金、怖がらなくて良い物にも怖いと感じるようになります。怖さから逃げ出さずに向き合うこと。母親とちゃんと話をすること。親の犠牲になっているとか、田舎に帰った方が良いのではないかという罪悪感がある。これは変えることが出来るんですよ。するか、しないかだけ」

 

世の中の出来事など外側に起っていることや、現実に起っていることを脇に置いても、一番大事なのは心で現実をあるがままに認識して、リラックスして、魂ではどう感じているのか?問いかけることです。

ご質問されたお客様も納得されたご様子でした。

 

「聴いていると皆さん結構悩んでいるんだね。何でそんなに考えるの?俺は本当に悩みがないんです。目の前に来ることに全力を尽くす。目標を持たない。そういう生き方をしてたから悩み事がない。悩みがある分だけ前進すると思いますので、こういう機会に相談いただいて、心の世界の学びを続けて行っていただきたいと思います」と田村が締め、木曜会は閉会いたしました。

中森先生、お客様、有難うございました。                       

                                   

                              (令和元年 9月14日 古谷 記)