今回の講師は中森じゅあん先生でした。

 

この日、先生は横浜でダライ・ラマ法王の講話をお聴きになったその足で

 

会場にいらっしゃり、聴きたてホヤホヤのお話をしてくださいました。

 

 

今回の猊下(げいか)(ダライ・ラマ法王のこと)のお話のテーマは「思いやりの心-幸せへの鍵」

 

 

世界中の科学者や宗教家、あらゆる分野の学者とともに、

 

人間がどう生きて行けばいいのか、理論的に現実的に研究されている猊下。

 

「私の兄弟姉妹(会場に集まった参加者のこと)、私が特別な人で、

 

特別な力があると思っていらっしゃる方が多いですが、そんなことはありません。

 

私もみなさんと平等で同じです。」と、いつものご挨拶から話始められたそうです。

 

 

「人間の本質は思いやりと優しさと慈悲の心。

 

努力でこの本質は高めることができ、それに伴って免疫力も上がることが

 

科学的に証明されています。

 

怒りや悲しみ、恐れは本質ではありません。

 

心をどのように持って行くかは私たちが選べるのです。

 

外側の幸せは一時的です。究極の幸せは内側にあるのです。

 

私たち一人ひとりの心の幸せが一番大事なんですよ。」と、

 

繰り返しお話しになったそうです。

 

また、「思いやりがある人になるにはどうすればいいですか」

 

という参加者の質問にはこうお答えになったそうです。

 

「思いやりのある人になるためには3つのことを実践してください。

 

①   思 いやりや心について書かれた本をたくさん読んで知識を得る

②    そのことについて自分でよく考えてみる

③    日常生活の瞑想で体になじませる(歩くことも、お茶碗を洗うことも、テーマを意識することが瞑想なのだそうです)。自分の体験に基づく慈悲は味わい深くて心地よい幸せになっていくものですよ。

 

他人に対して思いやりを実践していくと自分の心に自信が出てきます。

 

自信というのはこれが出来るとか、

 

他人より優れているということから生まれるものではありません。

 

外に影響された時点で心の平穏は乱されます。

 

外の価値観を気にするのではなくて、

 

自分の心の奥深いところに入っていくことが一番大切なのです。

 

自分がどう感じているのか、どう思っているのかを観察すること。

 

たとえ、恐怖や不安に耐えられないようなことがあっても、

 

それを受け入れて慈悲の心を感じられるようにする。

 

人や環境や幼少期のせいにしないで、何をしてもいいけど、

 

その行為が、慈悲の心に向かっているかどうかには気づいて、

 

思いやりの心を育んでいきましょう。

 

頭で分かっているレベルではなく、習慣にしていくことが大事。

 

実践あるのみ。そうすれば堅固でゆるぎない幸せを感じることができます」

 

 

猊下の「本質を高める」のお言葉と、いつも田村が言う「魂を磨く」という言葉が重なりました。

 

 

田村の締めは、1989年ニューヨークで会った時の話とツーショットの写真の件。

 

そして、北インドの山奥のダラム・サラにエイトスターを届けに行ったお話でした。

 

不思議な旅を導くエイトスターですね。