会社の経営を始めて、9年目本当に飛行機エイト号が墜落してしまう状況になってしまった。

 

今でこそお陰様で34期の昨年度、今期の35期も予想で年間売上が50億円を超えるようになったが、当時の9期目4億9千万の売上だった中で、10期目が3億3千万円に一気に売り上げがダウンし、7千万円を超える赤字を出してしまった。

 

11期には、売り上げは2億5千万円まで減ってしまった。

 

全てが私の経営者としての勉強不足が招いた事だった。

 

その頃は、本当に苦しく資金繰りに窮した。

 

まだ当時は、若かったので身体を動かすのは何でもなかったが、資金繰りはどうにもならないもので、本当に辛く、気が狂いそうな日々だった。

 

銀行もボランティアではないので、雨が降っている時には傘を貸してくれない状況だった。

 

思い出すのも嫌だが、銀行以外の様々な親戚を始めとする方々に助けていただき何とか窮地をしのいだ。

 

その次の12期に不動産の大きな取引が3件くらいあって何とか

売上も3億3千万円、13期は5億6千万円まで回復をした。

 

その時期に保証協会で金融安定化制度融資が始まり最大で5千万円が無担保で借りれる事になりすぐに利用して、助けていただいた方々に返済をした。

 

この苦しい時期があったことで、私は自分の経営者としての至らなさを自覚して、元々勉強は好きではなかったが、経営者としての勉強を徹底的にするようになった。

 

特に経理の大事さや銀行が決算書をどうみるか?など最低限の勉強をしだした。

 

その勉強をするきっかけに大きく影響をしたのが、昨日のブログの写真で紹介をした『社長失格』と云う本を読んだのが、きっかけだった。

 

板倉雄一郎さんの書いた本だったが、このタイトルがまさに自分の状況と同じだったのでこの本の存在を知り、すぐに本屋に向かった。

 

この本は、その日の夜から朝にかけて一気に読み終えた。

 

『何故か?』というとこの板倉雄一郎さんが本の中で語っている考え方や経営のやり方が私と一緒だったからだ。

 

そして、その結果この板倉雄一郎さんは会社を倒産させてしまった。

 

『このまま行ったら私も会社をつぶしてしまう!』

 

と云う危機感を強く持ったのだ。

 

つづく