日曜日の朝、久しぶりの仲間からの連絡があった。自宅の庭で花見をするのでこないかとのことだった。

その日は汐留の日本テレビに島田紳助の行列のできる法律相談所の中でやっている『カンボジアに学校を作ろうプロジェクト』の芸能人が描いた絵の展覧会に行く予定だったのでどうしようか考えたがなんといっても私の大事な友達からの誘いだったから汐留は早めに切り上げて行くことにした。

もちろん汐留はオークションに参加をするためだ。

オークションに参加する最低条件が展覧会に来た人という条件があったためそっちも行かないわけにはいかない。

午後2時くらいに花見にいってみると庭先からみる桜の花はとてもきれいで心がなごんだ。

さて、この友達だが10代のころは同世代で彼の名前を知らない奴はいないというほどのつわものだった。

多分東京都全域に名前が知れ渡っていたと思う。

彼らの中学は当時テレビのニュースになるような事件を起こしクローズアップされていたのだがそこの中学の番長であった彼は自然と八王子を代表する名前となった。

男を売りたいと思っている人の中で知らない人はモグリといわれる位一世風靡した。

そんな彼も今や一児の父。

穏やかな顔で子供をあやす姿は当時の面影は全く無い。

名前を出しても怒られない仲だと思うので名前を実名で書かしてもらう。

彼の名は『三枝孝充』同世代の人にはなつかしい名前だと思う。私の大事な兄弟分の一人だ。