近所に黒豚専門の店ができた。
定食屋とは一線を画す、
お洒落なたたずまい。
店の中に入ると、
ほとんどがカップルか
夫婦だった。
店長と思われる男性は、
自分が一人だとわかると
カウンター席に通した。
「黒豚の生姜焼きを
お願いします」
「生姜焼きですね!
ありがとうございます」
その店は20席ほどの
キャパシティで、
バイトの女性と調理担当の店長の
二人で切り盛りされていた。
席に座ると、自分の右前の
カウンターには、20歳ぐらいの
カップルが座っていた。
デートだろうか?
注文から15分後、
黒豚の生姜焼きが
鉄板皿に乗せられて
運ばれてきた。
生姜焼きといえば玉ねぎと
豚肉だと思っていたが、
コスト削減のためか、
玉ねぎの代わりに、
もやしとキャベツが使われており、
しかもキャベツの芯まで入っていた。
タレに関しては、この店特製の
生姜焼きダレと書かれていた。
一口食べて、
自分は箸を止めた。
そうか。。。
まず、もやしは味が染みこみ
にくいので、そのままの味だ。
さらに熱い鉄板皿のせいか、
野菜から水分がかなり出て、
特製ダレが水っぽくなっており、
生姜の味もほとんどしなかった。
通常なら玉ねぎの甘みが味の
深みを出すところだが、
もやしとキャベツでは
そうはいかない。
タレが味の要となるはずが、
なんとも残念な味だった。
おそらく店長は和食が得意じゃ
ないんだろう。
メニューを見ると、
「黒豚のガパオライス」
「黒豚のルーロー飯」
「黒豚カレー」
とエスニック寄りであり、
私の選択が良くなかったのか、
あるいは自分の舌が
おかしかったのかもしれない。
「ごちそうさまでした!」
右前のカップルが
食べ終わり、席を立った。
「お味はいかがでしたか!」
調理をした店長が、すかさず
感想を尋ねた。
「美味しかったです!
リピートしたいぐらいです」
と男性が言うと、
すぐに女性も続いた。
「この辺りはランチを
食べられるところが
少ないので助かります!」
ファストフードの定食屋は
一杯あるんだけどな。。。
カップルでは入りにくい
ということなんだろう。
「そうなんですよ、
飲み屋は多いんですけど、
ランチをやっている店は
少ないですよね。
だから飲み屋をやっている方も、
仕事前にうちに来て、
食べていってくれるんです!」
店長は満面の笑みだった。
さて、自分も食べ終わって
席を立つときに、
感想を聞かれるのだろうか?
Z世代の彼らが、
こんなにすばらしい
受け答えをしているんだ。
夢と希望をもって開店した
であろう店長に、
「美味しくなかった」
とはストレートに言えない。
自分は味噌汁を飲み干すと、
意を決して席を立った。
「ありがとうございます!」
来たか。。
「お味はいかがでしたか?」
自分の味に自信がないのか?
・・・仕方ない。
「ああ、そうですね。
色々メニューがあるようなので、
別のものも食べてみたいですね」
精一杯の忖度だった。
「ありがとうございます!!」
前向きに受け取ってくれたらしい。
自分はこれ以上の答えは
用意していなかったため、
そそくさとレジに向かった。
「1100円になります。
何でお支払いになりますか?」
「カード使えますか?」
「使えますが、3%の手数料を
頂戴しております」
最近は客の方にカード手数料を
乗せるようになったのか。
「では、現金で」
「ありがとうございます!」
支払いを済ませて店を出た。
リピートは無いだろうな。
11月は何をやっても
ダメみたいだ。
でも来月になれば、
先が見えて来るはずだ。
仕事もプライベートも
年内に行動をしよう。
そして来年はいい年で
スタートしよう。
毎朝、1本満足バーの
プロテイン(15g)を
食べてるんだけど、
近所のスーパーでの価格が
他店に比べて、異常に安いんだよな。
本当に15g入ってる?
どうですか?試してみて?