ひどい雷雨
ビール祭りでぼやいた。
また少なくなった?
値段は高くなったのに。
大して美味しくなかった。
去年もこぼしたな。
テーブルにぶちまけたビール。
「また、今年も?
もう、酔った?」
みんなが笑った。
バカでかいビニールハウスの中で
雑音だらけの乾杯
そんな中、戦っている人
体の一部を切り取られながら。
祈ってるって言ったけど、
酔っぱらってたんだ。
最後はカップまで倒して。
情けない。
傘を広げ、並ぶビール屋に向かう。
どれもさして味は変わらない。
寒いし、濡れるし
ビニールハウスだけは別世界
「もう、こぼすなよ」
からかわれる。
持ち込みのつまみは
ルール違反。
でも、堂々と食べていた。
うるさくて、話し声も
ろくに聞こえない。
蚊の音はもちろん
聞こえない。
刺されたまま。
みんなイベントが
欲しかった。
ビールなんてどうでもよかった。
どうやって生きてく?
これから。
みんな退屈なんだ。
同じ日々が。
生死を彷徨っている人にとって、
贅沢な話だ。
「ただいま」
「おかえり、がんばったね」
「祈りが通じたのかもよ」
雨は止んでいた
「ねえ、何やる?
ワクワクすることがあれば、
免疫系も上がるから。。」
「もう少し、わがままに生きたら?
みんなのために生きずに、
体まで切り取られてさ」
「で、何やる?
コラボしようか?」
「寝とけよ、ゆっくりさ
それからだよ」
でも、無事でよかった。
「暑気払いしよう!!」
またオマエらか。
正気に返った。
仕方ねえな。
帰り際、雪が降りそうな寒さ。
なんなら雪と会ってみたいね。
夏生まれなのに、雪って。
「グループライン作った。
暑気払い実行委員会」
オマエら、早いな。
「あれ?オレ、メンバーなの?」
「もちろん!」
仕方ねえな。
がんばったんだから。
もう少し休みなよ
自分のために