米大統領候補討論会
ボクはディベートをしたことがありません。 互いにスタンスを最初から決めて、2人で論戦をして、周囲がその論戦の勝者を決めるのです。そんな馬鹿なことはやめて、どうすれば2人で、最良のやり方ができるかを話し合えばいいし、場合によっては3人、4人でやってもいいと思います。それをしないのは、今回の米大統領候補討論会のように、大事な案件で、多くの国民を代表して、国益を確保するために、ライバルと論戦して勝てることを期待されているからです。その1対1のディベート能力や技巧と共に、その方の胆力、精神力を問われ、さらに相手とうまくやる(相手をレスペクトする)能力も求められています。ボクは、今は、子供で、地頭が悪いので、グループで論戦することしかできないのデス!?******** 先日、トランプ氏とハリス氏のテレビ討論会がありました。60年前にケネディ対ニクソンで、テレビ討論会が始まり、論戦ではニクソンが勝ったのですが、ニクソンの表情が固くて暗いイメージに対して、ケネディは若くて溌剌としていたので、このテレビ討論会を潮目にケネディが優勢となり大統領になりました。それ以来、本来のディベート力以外に、”テレビでの印象操作”が、大統領選挙に、かなり重要になりました。テレビ討論会で、ゴア候補が相手を馬鹿にするような”ため息”(今でいう、タメハラ)を何度もついて、大統領としての資質がないとされ、討論会ではブッシュ氏に負けたとされました。そして、それまでの大幅リードが逆転されて、僅差で大統領選に破れてしまいました。 テレビの討論では、論戦では負けているのに、その所作とか失言で、勝敗が逆転してしまうことがよくあります。私はヒラリーさんがそうだったと思います。明らかにおかしなこと(失言はしない)を言っているのに、表情は余裕たっぷりなので、視聴者はヒラリー氏が論戦に勝ったと勘違いするのです。 また、前置きが長くなりました。 私は、前回のバイデン氏とトランプ氏の討論会は、同時通訳の日本語で聞いていたので、バイデン氏が言葉につまった(認知症の懸念がでてしまった)のを見逃し、論戦ではトランプ氏が勝ったと思いました。それが、すぐあとの数人の解説員全員が、バイデン氏は(年齢による衰えがあり、大統領として)危ないと判定されました。バイデン氏は結局大統領選から撤退しました。 そこで、今回(トランプ対ハリス)は、同時通訳を聞かないで、英語だけで聞いてみました。英語から遠ざかって20年以上経つので、もはや、ほとんど理解できないのですが、何を論戦しているか程度は聞けて、さらに彼らの表情、態度がよくわかります。 私はトランプの勝ちと思いました。しかし、直後の解説員たちの判定は、ハリス氏の勝ちとして、緊急世論調査もハリス氏の圧勝でした。まあ、これにはからくりがあり、一般的にはCNNはリベラル系なので、ハリス氏を支持する層が多いのです。そこで、保守系に近いFOXテレビはどうかと思ってたら、FOXも互角か、トランプ氏がやや分が悪いと判定されていました。スウィング・ステート(民主党、共和党の勢力が拮抗している州)への影響は、まちまちで、ほとんど影響はなかったようですが。 つまり、私は、また、討論会の勝ち負け判断を誤りました。個人的にはトランプ氏は、いつになく表情は冷静気味で、ハリス氏をほとんど見なかった。オハイオ州でペットが食べられている?話は余計で(しかもCNNの人間が、それを事実でないと否定する低レベルの司会(テレビで放映されたのに、本当かどうかなんて、普通は確認しない))、迷走気味の司会進行でしたが、最後に「ハリス氏はVPの時代の3年半に何もして来なかった」とまとめたのは素晴らしかったです。 一方、ハリス氏は、トランプ氏の発言に大小のジェスチャーや、表情で反応し、あの昔のゴア氏の”不遜な ため息”を彷彿とさせる、”不遜な冷笑”を繰り返しました。都合の悪い質問にはまったく答えない(スルーする)姿勢も極めて不快でした。しかも(ハリス氏の味方の)CNNの司会はそのことを批難しません。 まあ、あと2ヶ月で決着がつきます。こんな調子では、またテレビ討論会があるのかもしれませんね。++++++++ 日経平均は落ち着きのない動きをしています(7日続落後に、1,200円も急騰)。二番底を35,000円以下で、9月末につけるという予想もあります。それにしても7月には40,000円台だったのに、なんとまあ下落したものです。株は投資ではなく、いまやギャンブルとなってますね。ケネディニクソンディベート レトロな鉄の絵画ブリキの壁の看板警告サイン金属プラークポスターバーカフェのアート装飾Amazon(アマゾン)