ボクはドラマはハリウッド版でも見たことはないです。

 

ハリウッド版ドラマで大人気の「SHOGUN」が米国のドラマ賞のエミー賞の部門賞をほとんど独占したので、話題になったようです。

 

ネトフリの「三体」を抑えての作品賞受賞は快挙なのデス!?

 

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 英・米の小説家ジェームズ・クラベルの小説「SHOGUN」が発刊されたのは1975年です。そして、米国NBCテレビでTVドラマとして1980年に1話110分程度で5日連続放映されました。その時は三船敏郎さん、島田陽子さん、リチャード・チェンバレン(日本では米国ドラマ:ドクター・キルデアで有名)が出演され当時は大きな話題になりました(日本の映画俳優、徳川家康の時代劇が米国テレビに進出したと話題)。

 

 それがハリウッドでリメイクされ、今度はネット配信ドラマ(Disney+)として、真田広之さんプロデュースはじめ、日本人俳優(真田広之、浅野忠信、平岳大、アンナ・サワイ他)を多く出演させて、台詞の7割程度が日本語で、英語字幕で配信されて大ヒットしたのです。

 

 その結果エミー賞を総なめしたのです。

作品賞、主演男優賞(真田広之)、主演女優賞(アンナ・サワイ)、監督賞、、、。

 

 ※ 昔とは違って、米国ドラマはコロナ禍でネット配信が全盛となり、全世界に配信されるので、字幕版が米国でも普通と認知され、米国の非白人化率もほぼ50%(ポリコレ映画が頻発)になっていたという、歴史的背景もあるにはありました。

 

 そして受賞の喜びのスピーチが感動ものでした。主演男優賞の真田さんが流暢な英語で「この作品は東洋が西洋と出会う夢のプロジェクトで、敬意がこめられています。人々が一緒に取り組むことで、奇跡を起こせることを教えてくれました。私たちはよりよい未来を一緒につくることができます。本当にありがとうございました」と感激しながら訴えたのです。ふと、昨年の「ゴジラ-1.0」の山崎貢監督のアカデミー賞・視覚効果賞のモノオジしないジャングリッシュも良かったのですが「これは本物だ」と感動しました。

 

 それもそのはずです。真田さんは日本アカデミー賞を何度も受賞した日本トップの俳優でしたが、2003年ハリウッド映画「ラストサムライ」に出演したことがきっかけで、本拠地をロサンゼルスに変えて、素人同然からの俳優活動を米国で始めたのです。それから苦節20年で、いろんなことに耐えながら、楽しみながら、米国俳優の金字塔のひとつであるエミー賞主演男優賞を受賞したのですから恐れ入ります。しかも、プロデュースまでしていたのですから本当に素晴らしい快挙です。

 

 さらに、主演女優賞のアンナ・サワイさんの受賞スピーチもすごかったです。英語はネイティブ(日本人だがニュージーランド生まれ)で、スピーチの内容もハリウッド女優そのものの迫力でした。

名前が呼ばれる前から泣いていました。アカデミー、(主演女優賞に)ノミネートされた皆さんに感謝します。私は、あなた方の姿を見て育ちました。ジョン・ラングラフ会長をはじめとする米FXへ、私たちの物語を信じてくれてありがとうございます。レイチェル(・コンドウ)&ジャスティン(・マークス)へ、私を信じてくれて、この役を授けてくれてありがとうございます。また、真田さんを筆頭とする全てのクルー&キャストのみなさんに感謝します。真田さんは、私のような人たちのために(活躍できる)機会を与え続けてくれました。そして、コズモ(・ジャービス/按針役)。あなたは最も誠実で私の力を120パーセント出してくれる役者です。最後に、私の家族へ。お母さん、愛しています。あなたがいたから、私は今ここに立っています。鞠子を上手く演じられたのも、あなたのおかげです。この賞を、お手本として全ての女性に捧げます。

 

 そして、作品賞受賞のときは、配信ドラマのように、真田さんが日本語で話して、監督が英語で翻訳するお膳立ても秀逸でした。真田さんは、”日本人のために”流暢に喋れる英語ではなくて、日本語で語ってくれたのでした。「時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々、監督や諸先生方に心より御礼申し上げます。あなた方から受け継いだ情熱と夢は海を渡り国境を越えました。」「Thank you so much!」 なんという先輩の方々へのレスペクトなのでしょうか、これまた感動しました。出演者の平岳大さんの母親の佐久間良子さん(あの平幹二朗さんの奥様)がこの受賞セレモニーに同席されていて、岳大さんは本当に素晴らしい親孝行をしたとも思いました。

 

 私はこのドラマ「SHOGUN」をまだ見てませんので、ひょっとして先週NHKがクローズアップ現代に取り上げてくれていたので、NHK放映がないかな?と期待しつつも、、Disney+プレミアム会員に3ヶ月入会して(2ヶ月無料なので1ヶ月の料金1320円)で、全10話(各60分)を見てしまおうかと思案中です。

 

PS)

 私はなぜか真田広之さんは、もっと若い頃で、小泉今日子さんの1988年の映画「怪盗ルビイ」の共演した俳優として印象に残っているのです。実は、私のBucket Listに「キャビアかけご飯を食べる」というのがあります。その映画の中で、真田さんが本当に美味しそうに、それをほうばっていたシーンが忘れられなくて、List upしたのです!?

 

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 明日は円高139円、今週はFRB利下げ0.25もしくは0.5%、日銀会合(もう、まさかの利上げはないと思いますが、、、)と株が乱高下するかもしれませんね。