私、リルハです。
今月20日に、東急電鉄の元住吉エリアの車掌さんたちの「安全会議が行われまし
た。
その中で「盲導犬ユーザーの生の声が聞きたい」とのことで、私とkeikoさんに
お声がかかりました。
どうしてお声がかかったかというと、それは私が可愛いから~ではなくて。
たまたま車掌区長さんの奥さんとkeikoさんがお友達だったからです。身近な盲
導犬ユーザーということです。
どちらかといえばkeikoさんは、ロジカルなお話ができるタイプではありません。
だからお断りしようと思ったんですが、でもでも、鉄道会社さんから、盲導犬ユ
ーザーの声が聞きたいなんて、こんな機会はなかなかないでしょう。それでもっ
て、凄いことのような気もしてきて。
取りあえず、何かの始りの一歩になればとの思いで、恥ずかしながら出席いたし
ました。
二歩三歩と続くようなら、お話のお上手な方が出席すればいいのですから。
今回のように個人的お誘いなら、盲導犬協会は通さなくてもオーケーとのことで
したので、そのままで出席いたしましたが訓練士さんが来てくれました。
会議は「起立」の号令で始りました。
みんな一斉に立ち上がり「よろしくお願いいたします。」
そのキビキビとした態度が新鮮!
私は訓練士さんが連れてきた優秀訓練犬のベリちゃんとお顔を付き合わせたまま、
keikoさんの足元にダウン。
ベリちゃんは、前回のせせらぎ公園フォローアップに付き合ってくれて、今回は
二度目のこんにちは。
私の誘惑にも負けないでシッカリ良い子です。
どこかレディアンにも似ているのは、どちらも優秀という言葉が似合うからでし
ょうか。
区長さんの奥さんが「リルハは触りたくなるけど、ベリは触ってはいけないオー
ラが出ている」と。
これって、お互い真逆な性格だけど、それぞれが褒められているってことだよね!
そうそう、会議のお話でした。
keikoさんは事前に質問事項をいただいておりましたので、私のお友達の、レデ
ィアンちゃん、フレアちゃん、ルーシーちゃんの3頭のユーザーさんのお知恵を
拝借いたしました。
司会者さんが事前の質問を読みあげて、それをkeikoさんが応えていくというス
タイルです。
以下が事前にいただいた質問と、3頭の盲導犬ユーザーさんたちプラスkeikoさ
んからの要望(困っていること)です。
1 危険だと思った体験談
リルハ
白杖歩行をしていた時に感じたことですが、点字ブロックの上にカバンやバギー
が置いてあると、躓いたりぶつかってしまうことがあります。
盲導犬の場合は避けてくれますが、人ごみだったりすると、止まってしまうこと
もあります。
a どのような声かけをすればいいですか。また、声かけした時、盲導犬は驚い
たりしませんか
フレア
ここはリルハさんにお任せです。
レディアン
最近よく駅員さんに声をかけられることが多くなりましたよね。その時時々起こ
るのが、駅員さんの方に体を向けちゃうと体の向きが変わってしまい、向かう方
向を見失ってしまう時がありますので、声をかけられても体の向きを変えないよ
うに気をつけなくちゃ
いけないないなと思いました。
リルハ
声をかける時は、犬のいない側から(右側)から、かけてください(これは訓練士
さんから聞きました)。
基本人間への声かけなので、犬が驚くことはないと思います。
自分が駅の職員さんであることを最初に名乗ってもらえれば、こちらも安心して
ガイドをお願いできます。
b 車内アナウンスで必要なことはありますか、これは良いと思ったアナウンス
はありますか
フレア
この頃JRさんが視覚にハンデをもった方がお近くにいらっしゃいましたら声掛
けをお願いします。みたいな放送をしてくれていました。
席が空いているか分からないのでその旨も一般の乗客の方々に周知していただく
と、目の前が空いているのに、ずっと立っている悲しいことはなくなるかと思う。
レディアン
あると便利と感じたのは、ホームの真ん中に階段があり、両側が狭くなっている
時、ここは道幅が狭いですというアナウンスが流れていました。そういうのがあ
るとこちらも注意できていいなと思いました。
また、島型ホームで、改札に続く階段に、鳥の鳴き声が流れてることがあります
よね?あれが全部の駅にあるといいなと思いました。一度、改札に登る階段を見
つけられずに、ホームの端から端を5往復したことがあります(笑)
あと、階段がある場所がわかれば、道が狭くなってることもわかるので、一石二
鳥ではないかと。ここにエレベーターがありますとか何メートル先にエレベータ
ーがありますとか放送が流れるとありがたいです。
ルーシー
到着駅手前の車内放送で、改札口や乗り換え線に行くための階段やエスカレータ
ーの大まかな位置(例えばホーム前方・中程・後方など)も案内してもらえると
ありがたい。
リルハ
車内のアナウンスではなくてホームのアナウンスで以前から気になっていること
があります。それは「黄色い線の内側に・・・」というフレーズです。
黄色の線とは、正式には黄色の点字ブロックのことですよね。一般の人達はこれ
を線だと思っています。たぶん路上の点字ブロックも、もしかしたら黄色の栓と
しか認識していない人もいるのではないでしょうか。しっかりと黄色の点字ブロ
ックとアナウンスして欲しいと思います。。
それが無理なら、以前のように白線を引いて、白線の内側というようにしたほう
がよいかと思います。
c お客さまからお手伝いが必要な時に何かサイン(動作)はありますか
フレア
白杖でも盲導犬でもきょろきょろしているときや同じところをウロウロしている
時は迷っている可能性が大きいので声掛けをお願いしたい。
レディアン
困ってる時の動作は、立ち止まってあたりをふらふらしてる場合は確実に困って
ると思います(笑)
ルーシー
複数の路線が乗り入れている駅、特に階層が異なったり、通路が入り組んでいる
駅では誘導や案内がいただけると安心ですネ。
見えない者にとって、自動改札口を出る時と入る時、各々の位置の区別がつけに
くいので、何かよい工夫をしていただけるとありがたいですネ。
リルハ
白杖や盲導犬を使用していても、何度も行ったり来たりしている人は、迷ってい
るのでお声掛けをお願いします。視覚障害者は見えないので、尋ねたい人がどこ
にいるのかわからないんです。
もちろん、白杖や盲導犬を使用してシッカリ歩いている人にも、お声掛けは必要
だと思います。
d 駅や電車を利用する際、 特に気を付けている場所はなどは、また、案内が
必要だと感じている場所はありますか
フレア
やはりホームであるが、場所というよりも混雑時や遅延などのイレギュラーがあ
った時は慣れた駅でも戸惑うことが多いので駅構内の状態を気にしていただきた
い。
リルハ
案内が必要な場所というよりも、案内は必須と思っていただきたい。
e これだけは絶対にやってはいけないことは
フレア
エサをやらないとかありますが、ここもリルハさんにお任せ。
リルハ
左右、前後を言葉で指示しないようにして欲しい。自分の向きと指示している人
の向きが微妙に違うと、かなり棄権だから。指示するよりも、ガイドをお願いし
ます。
JRのホームで、声をかけてくれた車掌さんが、手に車イス用の板を持っていたた
めか、手引きをしないで「こっちこっち」と、呼びかけだけの声に、後ろをつい
て言ったら、気が付くと右側歩行をしていました。これは私が線路側で犬が内側。
その車掌さんはそれでも前を歩きながらこっちこっちと呼んでいる。犬と一緒だ
から安心しえいるのかもしれません。
やはりホームでは、目的地まで手引きでガイドしてほしいです。
4.最後に我々事業者へお願いしたいことなど。
ルーシー
事業者さんサイドの理由や事情もあるとは思うのですが、乗者時に駅員さんのヘ
ルプをいただいた場合、降りる駅にも連絡していただき、降りた後のヘルプもし
ていただけることは大変ありがたいと思うのですが、構内放送で「�駅までご乗
者!」とアナウンスされることがよくあります。それって、他の乗客の皆さんの
耳にも届いていると思います。基本的には、乗る駅と降りる先の駅員さんの間で
内部的に連絡しておいていただければよいものでは?と思うのですけど…。大げ
さに言うと、どこで降りるかは個人のプライバシーなわけですから、一般客の皆
さんにまで知らされてしまうのはどうなんでしょう…?。
(すいません、東急さんはどうされているのか私自身は知りませんが、JRさ
んでは上のような構内放送をしていますネ)
リルハ
安全にはやはり車掌さんたちの手引きが一番かと思います。
以上です。
持ち時間20分で、keikoさんはこの全てをお話することは無理でしたので、憶え
ているものを順番に応えていきました。
うまく伝わったかどうかは?でしたけどね。
次には訓練士さんが盲導犬についてお話しました。
「盲導犬も使用者も間違う」
(間違っていることに自覚がない)
「使用者が線路側を歩いているのは危ないケース」
「事故は障害者さんがお手伝いを断った後に起こるケースが多い」
断られても、見守って欲しい。
そんなことを話していたような。
もしかしたら、今回の会議で一番インパクトがあったのが、この訓練士さんのお
話ではないでしょうか!
そして車掌さんたちが一番聞きたかったことではないでしょうか。
訓練士さん、有難うございます。
会議の盲導犬ユーザーの生の声を聞くは、「規律」の号令で一斉にみんなが立ち
上がり、
「お疲れさまでした!」で、終了いたしました。
みなさん誠にありがとうございました!
これがきっかけで、多くの鉄道会社さんが「盲導犬ユーザーの生の声を聞かせて」
という思いになってくれればグッドですよね。
みなさん、これからもホームの安全にご協力をお願いいたします。
文章 リルハ 校正 ハピコ