夜9時過ぎ旭川駅で岩見沢行きの函館本線に乗る。函館本線は函館と旭川を結ぶ路線で、札幌や小樽を経由する。岩見沢で小樽行きに乗り継ぎ、札幌へと向かう。

 

旭川の一面真っ白な世界から、車窓から見えるのは真っ暗な世界。昼間会場で感じたまだ出口の見えない中を当てもなく進んでいるかのようだ。

 

日付の変わる10分前に札幌駅に着いた。旭川から普通列車を乗り継ぐと、3時間くらいで札幌に着く。もっと時間がかかるような気がしたが案外近い。

 

それはともかく札幌も昨年訪れたところだ。昨年は物珍しさが先走っていたが、2回目の今回はそれほどでもない。去年と同じで大通り公園は多くの雪像で飾られている。

しかしこの日の札幌は午前中こそ穏やかな天気だったのだが、夕方近くになると雪が降りしきってきた。

 

ただ、昨年2月に3度北海道に行って、夕方くらいになって気温が下がってくると必ず雪が降ってきたから、最初はそんなもんですぐ止むだろうと思った。

 

ところが予想に反して、カメラ越しに見てもはっきりとうつるほど雪はどんどん激しくなって、気が狂わんばかりの様相になった。

きっと自分の心の内もこんな風に落ち着くことなく吹雪いているのだろう。それはいったいいつ収まるのだろうか……。

 

その場に立っていると、あっという間に全身雪だらけになる。それは今までの多くの思い出が積もっていくかのようだった。