イベント告知の情報量が少なくて、開催場所はわかったのだけれども、その中のどこでやっているのかがわからず、フロア内をあちこちウロウロしていた。

 

地下1階、1階、2階、3階と隈なく回ってイベントスペースがないか探したのだけれども見つからず、まるで迷子にでもなったような感覚に陥った。

 

気が付けば、周囲の喧騒がまるで光の矢となって飛び交い、あちこちに反響を起こしている。その中に1人立ち尽くす……。

 

最終的には、車のイベントのことだから車が陳列しているショールームっぽいところに行ってみて、何のことはない、そこの一角で行われていたのだった。

あちこちうろついていた時、もし場所がわからなかったらさっさと帰ろうと反射的に思ってしまった。

 

そういうことはこれまでもあった。けれどそういう時は決してあきらめずに探し回ってたどり着いた。それ以外の選択肢は一切なかった。

 

今回も最後にはたどり着けたけれども、内心ではそういう執念みたいなものがずいぶん弱まってきている。知らず知らず惰性がはびこってきたのだろうか。

 

本を読み終えたら自然と閉じるように、自分の中で物語も結末のときにさしかかったのかもしれない。まだ確信的なものはないけれど。