英現堂のブログ・・・

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      読んだ本の紹介

ヘラクレスの冒険

 

名探偵エルキュール・ポアロもそろそろ引退し、カボチャの栽培をしようと考えていたある日、何故エルキュールという名前なのか?と友人に問われた。

 

エルキュールとはヘラクレスのことだ。

ヘラクレスは筋骨隆々だが、ポアロは小柄な太ったおっさんだ。

 

対抗意識が芽生えた、現代のヘラクレス、エルキュール・ポアロは、

ギリシャ神話のヘラクレスが行ったという「12の難行」に対抗して、12個の事件を解決してから引退しようと考える。

 

という話なんで、本書は長編とも言えるが、短編集としても読める。同じ登場人物が、違った事件に関わって出てくるのも面白い。

何よりも、12個のそれぞれの事件での真実を暴くというよりは、愛のある解決をしていくので、カタルシスがある。