イギリス/アメリカ 1980年
【監督】デビッド・リンチ「マルホランド・ドライブ」
【脚本】メル・ブルックス「プロデュース」
【出演】アンソニー・ホプキンス、ジョン・ハート、フレディ・ジョーンズ、アン・バンクラフト
【あらすじ】
19世紀末、ロンドン。医師トリーブス(アンソニー・ホプキンス)は、街の見世物小屋で象人間と呼ばれていたジョン・メリック(ジョン・ハート)に出会う。研究のために彼を病院で生活させるが、やがてメリックの知性と純粋な心に触れ、人間らしい交流が生まれる。(Yahoo! 映画より)
先日、内田哉子さんの記事を読んで何年ぶりかで鑑賞しました。
サー・アンソニーが若い!
思わず、そこにまず年月を感じてしまった私…汗
そりゃあ40年ちょっと経ってますもの…
初めて観た時は、たぶん…
ジョンに対して酷い仕打ちをする人々(バイツや病院の夜勤の男とか客とか)に対して「なぜ、同じ人間なのにこんなことができるのか?」と…怒りと悲しみに包まれたように思います。
数十年経ち、他人でも身近な人たちでさえ、人間ほど弱くて醜いものはない…そんな部分を誰しもが持っていると知っている今
この作品は、そんな現実をしっかり描いた作品だったんだと納得。
人は自分と異なるものに対して恐怖や不安を感じるのでしょう。
私自身、若干足が悪くて歩き方がおかしいので街中では視線を感じますが、障害のある方に対しての偏見的態度や、凝視しているくせに関わらないようにしようとする場面によく出会います。
この作品が作られた時代は、ジョンのような人々は人間としてすら扱われず、働く場も家族と過ごすことも楽ではなかったはず。
今はさまざまなマイノリティに対しての情報も多く、理解する人や、支援や共存が出来ることも多くなっていると思います。(充分ではないけれど)
ただ、この作品は…そういう社会的な問題よりも、もっと簡単な言葉で言う「イジメ」のような、誰でもやってることだから、みんな同じでしょ?というような小さな悪意が本当に恐ろしいと感じて心がヒンヤリとしました。
ジョンが静かな眠りについたあと…美しい母の写真と共に呟かれる言葉
「永遠に続く…」
何十年経った今も確かにあるのですよ
記事書いてて、何言いたいんだ?と迷子になりました笑
結局…映画は素晴らしいってことです。同じ作品でも改めていろんな感情が揺さぶられます。