- ハピネット・ピクチャーズ
- ジャスティス 闇の迷宮
アメリカ/アルゼンチン/スペイン/イタリア 2003年
アントニオ・バンデラス、エマ・トンプソン、クレア・ブルーム
【ストーリー】
政治的激動に揺れる70年代のアルゼンチン。首都ブエノスアイレスで児童劇団を主宰するカルロス(アントニオ・バンデラス)の妻でジャーナリストのセシリア(エマ・トンプソン)が、失踪者の事件を告発する記事を発表した直後に誘拐されてしまう。必死に妻を探し求めるカルロスは自分に失踪者たちの姿が見える能力があることに気付く。失踪者の家族のためにその力を使うカルロスだったが、妻の姿だけは見えなかった。そして、そんな彼の前に、妹を誘拐されたという青年が現れる、しかし、彼は軍の将校でこの大規模な拉致事件のグループの一人だった・・・。
フェロモンムンムン♪(←またまた死後だな)のセクシー俳優アントニオ・バンデラスが、出演を切望して出た社会派ドラマ。
アルゼンチンといえば、陽気でサッカーの強い国!というイメージがあるけれど、その国にも恐ろしい闇の世界があったんですね・・・。
監督・脚本共に『危険な関係』でアカデミー賞脚色賞を受賞した実力派クリストファー・ハンプトン。実際に体験した恐怖と真実をもとに作られた作品だそうですが・・・・見終わった後に、なんともグッタリした作品です。
とにかく恐ろしい。これ、実話だって・・・それもわずか35年くらい前の話。
気づいたらアイルランドを描いた作品をけっこう観ていて、すごいなぁ~と思っていたけれど、ラストの説明にもう言葉がでませんでした・・・。
でも、こういう話し、実は他国のことだけじゃないんですよね、日本だってイロイロあるはず・・・実際に拉致問題は解決していないし。
後で気づいたのだけどR-15指定です。
暴力シーンや、性的虐待シーンが多いわけではありません、しかし、こういう思想があって、許される社会ができてしまうという部分を、精神的に幼い子供たちには見せたくないです。
けれども、大人には観て欲しい!!陽のあたらない闇の真実は、語られることがないですから・・・。
ただ、映画としてのストーリー性を考えると、主役のカルロスも実話なのか??がちょっと気になるところです。こういうのも有りだろうな~とは思うけれど、純粋に社会派サスペンスドラマにしてもよかったかな~と思ったりもしました。
エマ・トンプソン・・・こういう映画にも出ていたんだな~と驚きました。辛い役でした。
エンドロールのギターと歌はバンデラスのようです、甘~~い歌声ですね。