鳴海章 第四の射手(光文社・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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第四の射手 長編ハード・サスペンス (光文社文庫) [ 鳴海章 ]
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鳴海章センセイの“スナイパーシリーズ”を入手したので、順次、読み進めている最中…すべて光文社文庫版だが、順番は紙媒体の文庫の発刊順ではなく、電子書籍版のナンバリングを参考にしている。2009年7月発行、「第四の射手」を読了…2005年10月発行、実業之日本社のジョイ・ノベルス(新書)で発刊されたものの文庫化。冒頭では、「死の谷の狙撃手」に登場した狙撃手ダンテが…メキシコで殺し屋として活躍している姿が描かれる。その後、迎えに来た、かつての教官であり、観測手を務めることもある黒木と共に、日本へ帰国する。実は、2人が「死の谷の狙撃手」で倒したはずのボスニアの女スナイパー、アンナが生きていて、再び日本で仕事をするらしく、黒木はダンテを使って、今度こそアンナを仕留めようとしていた。一方、ひとつ前の「雨の暗殺者」で活躍した公安スナイパーの仁王頭も再び登場。かつて所属していた組織は、前作のオチを経て解体され、北海道へ異動させられてたんだけど…アフリカからやってくる某国首相の暗殺計画を阻止するために、再び昔の仲間と共に招集され、東京にいた。そして、仁王頭たちがマークする、暗殺計画に関わるスナイパーっていうのが、前述の女スナイパー、アンナなんだけど、尾行している最中に“日本初の自爆テロ”が起きてしまい、大混乱。一時期は、アンナもテロに巻き込まれて死んだと思われたが…実は、その混乱に乗じて公安の前から姿を消してしまった!ということで…引き続き、某国首相の警護を担当することになる。仁王頭たち警察関係者、アンナと相棒の観測手、そして黒木とダンテ…三者がそれぞれのターゲットを求めて狙撃ポイントに陣取るなか、実はもう1組、謎のスナイパーが“狙撃の機会”を虎視眈々と狙っていて…事態は予想外の方向へ動き出す。他の作品に“メインキャラの1人”として出てきたからといって、本作で生き残る保証がないというのが、やはりこの“スナイパーシリーズ”らしさであり、読みどころ。それぞれがみんなピンチに陥るので、誰が生き残るのか、なかなか先が読めない(仁王頭は他の作品に出てくるのを事前に知ってたので、大丈夫だろうと思いつつも…それでも、心配になるくらいピンチの連続)。思いのほか、このシリーズの“敵・悪党”というものが巨大になっており、もはや個人、いち警察官なんかで太刀打ちできないレベルなんだが…三人寄ればなんとやらで、あのスナイパーたちが手を組めば奇跡が起きるのでは?なんて感じにもなる。今回の騒動に一応決着をつけた後…あるキャラが巨大な敵に挑んでやるぜ!と気概を見せたところで終了となる。以前のシリーズでは描き切れていなかった、ダンテやアンナの過去なんかも、さらに補足するエピソードがたくさん描かれており、そのあたりも色々と物語に大きく絡む。


鳴海章 第四の射手(光文社・文庫)