アンドレアス・フェーア 咆哮(小学館・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?

咆哮 [ アンドレアス・フェーア ]
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ネットオフでまとめ買いした古本13冊のうちの1冊、販売価格220円(20%OFFは200円以下の商品だったので割引適用外)…2021年1月発行、アンドレアス・フェーアの「咆哮」を読了。日本でも既に何冊か翻訳されている作家さんなのだが読むのは初めて…実は本書のシリーズ続編の「羊の頭」を先に、近所のブックオフで110円GETしており、1作目から順番に読みたかったので、古本でずっと探していた。本国での発刊は2009年とちょっと古めだが…日本では今、3作目(今年の8月に出たばかりなので未入手)まで翻訳されてるらしい。とある湖の凍ってしまった湖面の下から少女の死体が発見される!死体は特殊な衣装を着させられていたり、犯人が何らかの意図で残していった遺留物があったりするのだが…解決の糸口がまったく見つからず、捜査は難航。そんな中、同一犯の仕業と見られる第二の事件が発生…連続殺人へと発展していく。第一の事件は、飲んだくれの巡査が、酔っ払った状態で偶然に死体を見つけて事件が発覚…この巡査は主人公ではなく、どちらかというと主人公の警部を敵視するトラブルメーカーのような存在なんだけど、その後も、棚ぼたで幾度となく捜査の進展に貢献…性格はむかつくヤツなんだけど、どこか憎めないキャラだった。一方、主人公の警部も…自宅に死体を遺棄されたりして、どえらい目に遭う。序盤のいったい何が起きてるんだ?事件はどこへ向かうんだっていう感覚はなかなかミステリアスで面白い。そして現在進行形の事件と並行する形で、雪山で親子(父と娘)が滑落事故に遭う話が挿入される。きっと事件の動機に深く関わる事柄なんだろうと、早い段階から想像はできるものの…それにしても滑落の原因なんかが自業自得感強めで、“なんだかなぁ”って思ったね。ぶっちゃけ、逆恨みじゃねーかと…正直、犯人には感情移入しがたかったな。やがて…被害者が狙われる直接の理由なんかも、後半以降で判明するんだけど、それも“なんだかなぁ”だったよね。どっちもどっちだなと…ただ、実際に被害に遭うのは、犯人が逆恨みする人物たちの子供なんですよ。そこだけはけっこう切ない気分にさせられましたよね。前述した、メインの捜査関係者以外にも個性豊かな刑事が出てきて、主人公警部を含む、みんな大変な過去を背負っていたりする。また、主人公警部は高齢の祖父と二人暮らしという設定なんだけど…この祖父との関係が面白く描けている。っていうか、じーさん、もう80なのに精力剤を通販で購入したりして、それが捜査の過程で孫の警部に知られちゃうなんて偶然が起き…でも、案外、このあたりの女好き、下ネタ描写が、事件の根幹に大きく関わってたなんていう、何気に巧い伏線だったりもするので関心。犯人が狙う最後のターゲットが誰なのかってあたりの“じらし”、そして犯行を阻止できるかどうかの駆け引き、クライマックスの緊張感も悪くなかった。忘れてたけどドイツの作家、作品です。さて、シリーズ2作目の「羊の頭」も続けて読むぞ!


アンドレアス・フェーア 咆哮(小学館・文庫)