深町秋生 オーバーキル バッドカンパニーⅡ(集英社・文庫) | 勝手に映画紹介!?eigasukiの読書忘備録用ブログ

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何年か前に強制退会トラブルの時に、予備で登録したID。本家ブログの更新を再開しています⇒http://ameblo.jp/eigasuki/ ここでは読んだ本の忘備録を書くつもりです。書籍購入はブックオフ中心なので、新作は少ないかも?


2016年に読んだ深町秋生「バッドカンパニー」の続編…雑誌掲載の短編6編をまとめ、今年の5月に文庫オリジナルで発刊されていたもの。Yahooの“いい買物の日くじ”で111ポイント、333ポイントが立て続けに当たり、さらに先着特典の300ポイントやら、ショッピング全品に使える500円クーポンなどもまとめて使えたので、もともと貯まっていたポイントと加算して…現金出費0円で文庫本を2冊購入、そのうちの1冊がこの「オーバーキル バッドカンパニーⅡ」です。金さえ積まれれば非合法な活動だってする警備会社を舞台に、今回も守銭奴の女鬼社長が、借金で首が回らなくなった元自衛官などの訳あり社員たちに無茶な仕事を押し付ける。キヨ●ラそっくりの野球選手のシャブ抜きを手伝う羽目になる「ホワイトラビット」、元警官の柴の古巣の仲間、尊敬していた先輩刑事が悪党のケツ持ちをしていることが判明する「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」、前作の「イーヴル・ウーマン」という作品に出てきた女性ゲストキャラが警備会社の新入社員になり、悪名高いヤリサーをぶっ潰す「クロスロード・ブルース」、敵対しあっていたはずのヤクザになぜか格闘訓練をする羽目になり、実はそれが自分たちを狙うヒットマンのあぶり出しであったりもする「ノーシェルター」、謎めいた女社長に妹がいて、その行方を捜す「ブラック・マジック・ウーマン」…最後の「バーサス」はさらに女社長の生い立ちに深く踏み込み、なぜヤクザと敵対し、あえてぶつかり合う道を選ぶのかという…シリーズの根幹に関わる真相が明らかになる。エピソードごとに語り手のキャラクターが変わるが、相変わらずどのキャラも立ってて面白い。前作以上に、各キャラクターの詳細もわかってきたので、次回こそはこの話の流れで長編をお願いしたいなと。ライバルのヤクザをとことんぶっ潰し、てっぺんを取る女社長の姿なんかを読んでみたいです。


深町秋生 オーバーキル バッドカンパニーⅡ(集英社・文庫)