死と呪いの島で、僕らは (角川ホラー文庫) [ 雪富 千晶紀 ] |
古本108円GET…初めて読む作家さん、第21回(2014年)の日本ホラー小説大賞の大賞受賞作だそうで、2016年の文庫化の際に元の「死呪の島」から「死と呪いの島で、僕らは」に改題、本文も加筆・訂正が行われてるそうだ。帯には当時の選考委員である、綾辻行人、貴志祐介、宮部みゆき、三氏による賛辞、選評が掲載されていて興味を抱き手に取ってみた。一応東京に区分されるとある島には村八分されている謎の美少女がおり、同級生でもある名家の息子の主人公は彼女のことがきになってしょうがないんだけど…周囲からは反対されている。なぜ、彼女と付き合うことが禁じられてしまうのか?その答えを探るのと同時に、島全体でいくつもの怪現象が起きる。行方不明後、死体で見つかった男が、ひょっこり現れたり、その後、殺人事件が起きたり…不気味な沈没船が漂着したり、クラスメイトの親友がブードゥーの呪いにかかってしまったり。村人の中には、村八分にされている少女のせいだと思ってる人たちなんかもいて…主人公は、その疑惑を払拭しようと、必死に頑張るが…。巻末の大森望さんの解説を先に読んでしまった影響か、確かに綾辻先生の「Another」っぽいなって思ったりしつつ、それでも次から次へと新しい“怪異”が出現して、飽きずに読み進めることができる。ただ、一つ一つの“怪異”があっけなくも思い、逆にクライマックスになると、食い散らかしたものが消化不良をおこし、いくつもの謎解きを、同時進行で読ませられるのは、なかなかヘビーであった。これを映像にしたら、ロメロとカーペンターと松竹の怪奇特撮をごっちゃにしたような雰囲気になるんじゃないかと、漠然とそんなイメージで読んでました(笑)

