血ぃともだち(2019年)

アマプラを物色して、別の作品の詳細を調べてる時に“この作品を観た人はこんな作品も観ています”と紹介された一覧の中に混じっていた「血ぃともだち」…あれ?これ押井さんの実写のヤツじゃね?コロナの頃に公開延期になって、その後、特別上映みたいなので1度だけ一般向けに公開されたヤツ。円盤出てないので、見逃してたけど、配信であったのか?ちなみに、アマプラだと個別の都度課金または“アジアPremium”とういうサブスクへの加入で視聴可能…でも、いまさら金は払いたくない。もしやと思って探したら、解約間近のHuluの見放題にあった!
私立来栖学園高校に通う渡部マキは…献血マニアの仲間、墨田仁子、紺野カオル、雲天ナミと献血部に所属。ある日、献血ルームで奇妙な少女マイと出会ったマキ…体調不良で気を失った彼女を連れて部室へと向かう。そこで仲間たちと一緒に、マイについてあれこれ意見を交わすのだが、やがて目を覚ましたマイが吸血鬼であることが判明する!しかし、マイは自ら人間を襲うことができない落ちこぼれのB級吸血鬼で、食料である血液を調達することも困難だという。美少女吸血鬼の儚げな表情に胸打たれた献血部のメンバーは、協力して彼女を養うことに!
製作年は2019年…今からもう7年も前なのか?当時、NHKのBSか何かで、押井さんの密着ドキュメンタリーをやっていて、その時に、本作のメイキング的な映像がバンバン流れてたんだよ。で、見たいなって思ったんだけど、コロナのせいで公開延期とかになっちゃって(たぶん、普通に公開されていても、どうせミニシアター系の単館上映とかで、ウチの地元じゃ公開されなかっただろうが)…おちついた頃に、ひっそりとイベント的な上映会で、1回だけ一般向けにお披露目されたんだよね。そのニュースはネットで見かけたけど、配信になってたのは見逃していたよ。
筋金入りの押井ファン、マニアなのに…これじゃファン失格。ちなみに、お話の内容的には、同時進行してたっぽいアニメ企画「ぶらどらぶ」とほぼ一緒でして、こちらは配信とテレビ放送で全話見ている。製作年で見る限りはこっちの実写の「血いともだち」の方が原形なのかな?って感じもするけど…その辺の詳しい経緯は調べていない。献血好きで、部活まで作っちゃうような女子高生が…なぜかヴァンパイアと出会い、共存生活が始まるというコメディなんだけど…ほんと、「ぶらどらぶ」の序盤がそのまま実写になってる、既視感ありありな展開ばかりだった。
ただ、キャラクターなどは、アニメとちょっと違うところもあって…「ぶらどらぶ」の方は、いかにもアニメキャラって感じにもっと誇張されていた。本作ではメイン主人公の渡部マキは、「ぶらどらぶ」だともう少し脇役っぽく(見た目も全然違う…アニメのマキは、明らかに押井さんの知り合いでもある映画ライターの渡辺麻紀さんがモデルになってる)、別に絆播貢って主人公がいたんだけど、実写の「血いともだち」にはそんなヤツいなかった。保険の先生なんかはアニメとわりかし雰囲気は近く、そして髪は短いが、役者の演技はまんま「うる星やつら」のサクラ先生。
ドリフみたいなドタバタがあったり…「ぶらどらぶ」と同じじゃんって思ったけど、そういえば「ぶらどらぶ」の方には、もっとこれ見よがしなサブカルオマージュやパロディが散りばめられていて、それがけっこうツボだったんだけど、こっちの実写はそういう要素は少し控えめだったかな?ヴァンパイアのマイの生い立ちなどを紐解くあたりは、映像の表現が押井さんの監督作「立食師列伝」みたいで、押井ぽさを強く感じる部分。オムニバス映画「KILLERS キラーズ(.50 Woman)」に続き、スタジオジブリの鈴木敏夫を担ぎ出してるのには笑ってしまう、こっちはセリフあり!
きっとこの頃の押井さんは清野菜名主演の「東京無国籍少女」同様、若い女の子を撮りたかったんだろうな?それこそ、この題材だったら、絶対に「THE NEXT GENERATION -パトレイバー」で組んだ、弟子的な湯浅弘章の方が、もっとギャルのキャピキャピをうまく撮れたんじゃないかって思ったりもするけど…意外と、ちゃんとアイドル映画風の仕上がりにはなってる。メイン主人公、渡部マキを演じるのは唐田えりか…この名前、知ってるぞ?って思ったら、ああ、そうか…東出昌大の不倫相手か!制服時より、眼鏡をかけた自宅での普段着姿の方が可愛いな。
監督:押井守
出演:唐田えりか 尾碕真花 天野菜月 日比美思 牧野仁菜 松本圭未 松井玲奈 鈴木敏夫 筧利夫
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