キラーヒート 殺意の交差(2024年) | 勝手に映画紹介!?

キラーヒート 殺意の交差(2024年)

 

Amazonのプライムビデオで昨日9月27日から配信が始まった…「キラーヒート 殺意の交差」をさっそく鑑賞。たぶんアマプラ独占配信のオリジナル映画だと思われる。ギリシャのある島で、資産家の御曹司が不審死…被害者の双子の兄の妻からの依頼で、ジョセフ・ゴードン=レヴィット演じるアメリカ人探偵が調査を始める…という、ハードボイルドタッチのノワールもの。原作は日本でも人気のある作家ジョー・ネスボの小説らしいが、この作品(The Jealousy Man)は未翻訳なのかな?ネスボの作品だと、オイラは「その雪と血を」っていうのを読んだことがある。

 

ギリシャのクレタ島で…ヴァルダギス家の御曹司レオがフリークライミング中に墜落して死亡するという事故が起きる。ヴァルダギス家は海運業を営み、暴力と脅しで島を支配していた…。アメリカ人探偵のニックは、死んだレオの双子の兄エリアスの妻ペネロピからの依頼で、レオの死を調べ直すことに。どうやらペネロピはレオの死がただの事故死だとは考えていないようだ…。それはレオとエリアス、ペネロピの複雑な関係に起因するものだった…。ニックは家族間の嫉妬が関係していると考え、さっそく調査を開始るのだが…様々なところから圧力や妨害が!

 

わりと直球というか、地味で硬派なスリラーだったかな?ギリシャのある島で…フリークライミング中の男性が墜落死する。その男性は、その島を牛耳る権力者の御曹司だった。そのニュースが地元を騒がせている時に、飛行機に乗って、島にやって来たのがアメリカ人探偵のジョセフ・ゴードン=レヴィット…探偵は死んだ御曹司の兄の妻シェイリーン・ウッドリー(マイケル・マンの「フェラーリ」に出てた女優さん)からの依頼で、本当に事故死だったのかどうかを調べに来たのだった。実は被害者と兄は双子で、嫁さんは最初に弟と出会ったという複雑な関係性。

 

探偵はさっそく身分を偽って情報収集…事故を調べた担当刑事に接触したり、疑惑の兄に直当たりしたり。自分が探偵に疑われていると悟った兄は…色々なコネとかを使って、探偵の調査を邪魔しようとする。依頼人である嫁さんも、自分の立場が危うくなるので…絶対に依頼人の名前を明かさないようにと、強く言明している。その言いつけを守りながら…関係者に接触したりし、最初に会った地元刑事をたらしこんで、協力者に仕立て上げたり…事件の核心に迫っていく。そうすると黙っていないのが被害者の兄の方だ、いよいよ力づくで探偵を排除しようとする。

 

アメリカ人がなんでギリシャで探偵なんかやっているのか?実は…探偵自身も複雑な過去を背負っており、そのせいで…酒は手放せない。けっこうな飲んだくれではあるものの、調査に対しての信念は曲げず、心身をすり減らしながらも、真実に向かって突き進んでいく…展開は地味なんだけど、しっかりとハードボイルドしてて良い。実はニューヨークで元刑事だった探偵…背負っている過去が原因で、警察も辞めてるんだけど、昔取ったなんとかで…拳銃を持たせるとなかなか様になる。懐中電灯と組み合わせて、敵をかく乱、反撃するシーンがカッコいい。

 

言っちゃえば“己の恥”である抱えているトラウマが…しっかりと真相看破の手助けになったりもするのが巧い!事件を通して、主人公自身の過去との対峙にもなっていて、こういうところもいいよね。シュチエーションからある程度予想していた真相プラスαで、しっかりと二転、三転もする。幸薄げで、どことなくミステリアスな部分も持ち合わせている人妻シェイリーン・ウッドリーが魅力的だったな…彼女に頼まれたら、頑張って、いいところ見せたくなるよ。“キラーヒート”というタイトルで見る前はド派手なアクションを想像してたけど、こういう内容でも面白かった!
 

 

監督:フィリップ・ラコート

出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット シェイリーン・ウッドリー リチャード・マッデン クレア・ホルマン

 

 

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キラーヒート 殺意の交差

キラーヒート 殺意の交差






 

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