逆強盗(2024年)
ネットフリックスで配信が始まった「逆強盗(原題:還錢)」を鑑賞…悪徳銀行オーナーの策略にハマってしまった銀行強盗が、銀行の金庫に盗んだ金を返却しにいくという、台湾のクライムコメディ(ラブコメ要素もあり)。主演は…一時期、日本の映画やドラマにもちょこちょこ出ていて、なんとなく田中麗奈との共演作が多かった印象(実際は2作品くらいだった気もするけど)の台湾スター、チェン・ボーリン。いわゆるネトフリのオリジナル映画ではないようで、現地の台湾では劇場公開もされていたみたい…日本だと現段階では、ネトフリ独占配信になるのか?
用意周到に計画を立てる戦略担当のポーチュン率いる強盗チーム…他のメンバーは、ハッキングが得意なガオ、変装の名人ビン、格闘の達人ウェンハオの3人。ある晩、ポーチュンたちはワンシー銀行に忍び込み、金庫から大金を盗み出すことに成功…しかし、ポーチュンは、途中で担当行員が自分の元カノ、シェン・シューウェンであることに気づいてしまう。さらに、今回の盗みは、強盗を偽装する銀行オーナーからの依頼であり、そのオーナーがシューウェンに罪を擦り付ける計画だと悟る。ポーチェンはシューウェンを助け、金を銀行に返そうとするが…。
チェン・ボーリン率いる強盗グループが、悪徳銀行オーナーからの依頼で、偽装強盗に加担することになったんだけど…オーナーが罪を擦り付け、殺そうとしている銀行の女性担当者が、自分の元カノ(別の事件の時に知り合い、正体を隠して付き合うようになったが…服役を機に交流が途絶えて自然消滅)であることを悟り…元カノを助けようとする。結果的に、金を奪って逃げるているので、このままでは元カノの命が危ない。そこで考え出したのが、銀行の金庫に金をこっそり返還しようという作戦。もちろん、元カノの協力も必要なので、再会し、身分を明かす。
変装名人は“そのまま金を盗んじゃえよ”という意見なんだけど…格闘の達人は、リーダーに命を救われた過去があり、ものすごく忠誠を誓っているので、命令とあればなんでも従うというスタンス。ただし…リーダーに対する忠誠心に、恋愛感情が絡んでる、つまり同性愛的な感情を抱いているようで…リーダーはそれをどこまで意識しているのやらと。元カノとの登場で、コイツの表情がやたら険しくなる。よく喋るムードメーカー的なハッカーは…みんなで仲良くするのが一番という考えなので、リーダーに従いながら、なんとなく丸く収めようとするポジションだった。
リーダーの特技が戦略担当ということで、次の行動をよくシュミレーションするんですよ…それがいちいち映像で描かれるので、ちょっとまわりくどさがある。っていうか、似たような演出の作品を、前にも見た記憶があるけど、どの作品だったかタイトルが思い出せない。さらに、展開によっては時間軸もいったりきたり…この手のケイパーものにありがちな、どんでん返しなんかもあるので、全体的にワチャワチャとした構成だったな。コメディなので、超絶凄いアクションがあるわけでもなく、緊張感に欠ける展開も多いが…そこまでつまらなくもなく、無難に楽しめる。
監督:レオ・ワン
出演:チェン・ボーリン セシリア・チョイ フレデリック・リー ケント・ツァイ リン・ジェーシー ウー・カンレン
【どうやら主題歌らしい…】