夜陰に消えて(2024年) | 勝手に映画紹介!?

夜陰に消えて(2024年)

 

再加入中のネトフリにて、配信が始まったばかりのネトフリ映画「夜陰に消えて(原題:SVANITI NELLA NOTTE)」を鑑賞…離婚調停中の夫婦、夫が子供たちを預かって、自分の別荘に連れて行った晩に、忽然とその子供たちが消え、正体不明の犯人から身代金を要求され…夫は、身代金を調達するために…危険な行動に出る、というイタリアのサスペンス、ミステリー映画。主演は「ジョン・ウィック:チャプター2」で犯罪組織“カモッラ”の幹部を、「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」でポアロのボディガードを演じていたリッカルド・スカマルチョ…けっこう有名な役者。

 

イタリア人のピエトロは、アメリカ人の妻エレナと離婚調停中で、2人の子供ビアンカとジョバンニの親権を巡って対立。ある日、普段は子供の面倒をみているエレナが、外出することになり…ピエロトが一晩預かることになった。子供たちを連れて、別荘へとやって来たピエトロ…その時、借金取りが現れ、“金を返せなければ、別荘を売れ”と子供たちの前で恫喝。その晩、テレビでサッカーの試合を見てる間に、別荘の中から忽然と姿を消す子供たち!その後、事情を知り駆け付けたエレナの前で、謎の人物から子供たちを誘拐した、身代金を払えとの連絡が…。

 

どうやら国際結婚したらしい夫婦、子供も生まれて、当初は幸せに暮らしていたが…やっぱり異国での生活に慣れることができなかった嫁。夫のギャンブル癖、多額の借金も離婚決意の後押しになったのか?嫁さんの設定、劇中で“アメリカ人”との断定はなかったが…アメリカ暮らしが長かったという会話があるので、勝手にオイラはアメリカ人と解釈。ちなみに、嫁さん役の女優さんは…イングランド(イギリス)の女優さんで、トム・クルーズの「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」とか、「アナベル 死霊館の人形」でヒロインを演じていたアナベル・ウォーリスです。

 

現段階では、嫁さんが子供を引き取って面倒をみているようだが…嫁さんはどうやら子供を連れてアメリカへ帰国したいらしい。それを阻止しようとする夫と、親権を争っている感じ。ある日、一晩だけ…子供を預かることになった夫は、子供たちを連れて、別荘へ向かう。昼間は、小型船で海に繰り出し、親子水入らずで海水浴を楽しむのだが…帰り際、港で夫の知人と出会う。その知人は、夫よりもでっかい船を所有していて、“子供たちもあっちに乗りたい”と大はしゃぎ…知人はかなり親し気に接してくるが、夫は距離を取りたいらしく、かなり不機嫌な様子だ。

 

その後、別荘に帰り着くと…今度は別の知人、どうやら借金の催促に現れた男と口論になり、またも険悪ムード。とにかくこの夫は、終始…しかめっ面している印象だったな。夜になって、子供たちを寝かしつけ、ようやく1人で酒をくらいながら、サッカー中継を見ていたところ、異変を察知。なんと寝かしつけたはずの子供たちが、子供部屋のベッドから消えていた!最初は子供たちの悪戯だと思い、別荘中を探しまくるが、まったく見つからない。タイミングよく、様子確認の電話をよこした嫁さんに事情を話すと…自分の用事を切り上げ、直ぐに別荘にやってくるという。

 

嫁と合流する夫、嫁からは“何やってるんだ”と散々詰られるも…そんな2人の元に、“子供を預かった、身代金を払え”との脅迫電話が掛かってくる。夫は、あの借金取りが犯人ではないかと考えるも、直ぐに要求された金なんか用意できない。嫁さんはそこで…ある人物の名前を挙げて、協力を仰ぐよう助言。しかし、しばらく躊躇、葛藤する夫…嫁さんが挙げた人物の名前というのが、でっかい船を所有している、親し気に接してきたあの男だ。まぁ、明らかに堅気じゃなくて、だからこそ夫は距離をとっていたわけだが…背に腹は代えられず、頭を下げることに。

 

知人は、金を貸してやってもいいが…こっちの仕事も手伝えと、無茶ぶりを返してくる。まぁ、それが案の定、如何わしい内容なんだ。小型船でどこぞの島に行って、何かを受け取って来いと…まぁ、だいたい想像はつくけどな。渋々、その仕事を引き受け、なんとか身代金に必要な大金を揃えようと奮闘するも、行く先々でトラブルが!はたして金を入手して、子供たちを取り返すことができるのか?子供が誘拐されたと、切羽詰まった状態なのは仕方がないが…とにかく挙動が怪しすぎる夫、あれじゃ、誰が見ても“何か良からぬことに加担してます”な感じだよな。

 

知人に頼まれた仕事っていうのも…明らかにアレで、“こんな遅い時間に、1人で何をやってる?”と沿岸警備隊に質問されても、目を泳がせながら“釣り”とか言うし…もうちょっとうまうい嘘を考えておけよな。その後も、早く沿岸警備隊の前から逃げたくて、調書を取りたいという沿岸警備隊員の話を強引に切り上げ、バックを抱えて、一目散に走って似げるし(船の登録証と免許証を提示してるので、身元バレてるやろ)、急ぐあまりに、バックの中に入っていた“ブツ”を人前でまき散らしちゃうし…ある意味、ハラハラはさせられたよ(笑)ホンマに大丈夫か、この夫。
 

終盤になると…一応、どんでん返し的な展開が待ってるも、内容が内容だけに、予想の範囲内。真相も読めたし、やっぱりお前かな真犯人!それにしても、途中のアレな展開は謎でも何でもないよな。不謹慎ながら、殺人の1つや2つも起きれば、また違った面白さ、スリルに繋がったかもしれないけど、特に死人が出るような展開もなく、ただただ夫が間抜けだった。何はともあれ、親の都合で振り回される子供たちが一番、迷惑だよなって話。結婚もしてないので、離婚のことなんか余計にわからんが、どっちについていくかくらい、子供に選ばせてやれよとも思う。

 

 

監督:レナート・デ・マリア

出演:リッカルド・スカマルチョ アナベル・ウォーリス マッシミリアーノ・ガッロ ガイア・コレッティ

 

 

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Svaniti Nella Notte (Musiche dal film Netflix)

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