フェラーリ(2023年) | 勝手に映画紹介!?

フェラーリ(2023年)

 

【鑑賞日:2024年7月5日】

 

今日から公開が始まった「フェラーリ」を地元のシネプレックスで鑑賞…朝9時30分開始の初回上映のチケットを、ネット経由で8時頃に購入したんだけど、なんとオイラを含めて2席しかまだ埋まってない、マジか、マイケル・マンの新作なのに!ウチの地元は今日から3日間、七夕まつりを開催するので…映画館までの道中の混雑を避けた人もいたのかもしれない。さすがに上映前に窓口でチケットを購入する人もいるので…映画が始まる前に場内をザっと見渡してみたら、377人収容の一番デカいスクリーンで、最終的に20~30人くらいは入ってた感じ。

 

1957年…イタリアの自動車メーカー“フェラーリ”の創始者、エンツォ・フェラーリは激動の渦中にいた!業績不振で経営悪化、買収の危機に瀕する。さらには妻ラウラとの間に生まれた息子が病死して以来、ラウラとの仲も険悪になりつつあった。その一方で、愛人リナ・ラルディとは良好な関係を築くも、ラウラの手前、リナとの間に生まれた息子ピエロを認知するわけにはいかず、その存在を隠している。エンツォはライバル社とスピードを競い、犠牲を出しながらも…新ドライバー、デ・ポルターゴらをロードレース“ミッレミリア”に出場させ、起死回生を狙うが…。

 

正直、フェラーリなんか興味ない、詳しくない…そもそも車なんて乗れればいい派だし。でも、マイケル・マン監督なので、映画は見なきゃいけないよね。もちろん、実際の車を見れば…“あっ、フェラーリじゃん!”くらいの認識はできる、そしてどうせ金持ちが乗る車だろとやっかむ。知識としては、それこそマン監督も製作総指揮に名を連ねていた「フォードVSフェラーリ」などの映画を見て、知った、知識くらいは多少は持ってるけど、あの映画も見てから、かれこれ4~5年経ってるしな…だいぶ忘れてる。本作の内容は、フェラーリの創業者を描く伝記ものです。

 

まぁ、あれだ…ブランドのグッチなんかまったく興味ないのに、リドスコの「ハウス・オブ・グッチ」がめちゃくちゃおもろかったやん。きっと、この映画も、同じような気分で挑んで、楽しめるんじゃないか?なんせ、こっちは「ヒート」のマイケル・マンだし…っていうか、奇しくも「ハウス・オブ・グッチ」で物語の中心人物の1人を演じていたアダム・ドライバーが、本作では創業者のエンツォ・フェラーリを演じている。そうだ、「フェラーリ」と「ハウス・オブ・グッチ」との共通点を一つ見つけたよ…どちらもアダム・ドライバーの女房が、とんでもない女、嫁さんの貫禄がめっちゃ凄い。

 

冒頭、フェラーリの創業者にしては、質素な暮らしをしてるなと思ったら…そこは愛人宅だった。本当の家には、恐妻ペネロペ・クルスがいて、会社の経営にも深く関与。実は、フェラーリと嫁は息子を亡くしており、どちらも息子の死をかなり引きずっている。一方で、嫁さんに内緒で付き合っている愛人には子供がいて、フェラーリもしっかり溺愛している。前半はライバル社よりも速い車づくり、なんとしてもレースで勝利を掴もうとする執着…それらと引き換えにしてしまう犠牲なども見どころなんだけど、いつ修羅場が訪れるのか、その緊張感がなかなかたまらない。

 

後半にはいると…車を題材にしてる作品だけあり、レースの見せ場も増えてくるのだが、いわゆる他のカーレースものとは一味も、二味も違うんだよな。実話なので、詳しい人は“何が起きるのか?”を既に知ってるのかもしれないけど…創業者の人物像なんぞ興味のなかったオイラには未知の領域。フラグっぽいものあったし、薄々はそろそろきそうだなと感じてたけど、あそこまでのことが起きるとは思わなかった。素人丸出しな感想でゴメン…フェラーリ=赤といういイメージがなんとなくあるけど、あの鮮やかな赤の陰で、どれだけ血が流れてるんだと思ったよ。

 

とにかくフェラーリの嫁、ペネロペ・クルスの存在感が圧巻でした…マイケル・マン映画らしい“男前”よ(笑)全編を通して、アダム・ドライバーとペネロペ・クルス、夫婦の駆け引きが多めなんだけど、それこそこの2人の関係性なんかは、「ヒート」のロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの対峙を見ているような気分にもなった。「ヒート」で譬えると、ロードレース“ミッレミリア”は、ヒートのあの街中の銃撃戦かな?「フォードVSフェラーリ」を見た時に、フェラーリの社長の“ドン感がハンパない”って感想を抱いたのを思い出したが、それこそマフィア映画の趣きもある。

 

 

監督:マイケル・マン

出演:アダム・ドライバー ペネロペ・クルス シェイリーン・ウッドリー ガブリエウ・レオーニ サラ・ガドン

 

 

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