夜の大捜査線/霧のストレンジャー(1972年) | 勝手に映画紹介!?

夜の大捜査線/霧のストレンジャー(1972年)

夜の大捜査線 霧のストレンジャー [DVD]

 

現WOWOWプラスが、シネフィルWOWOWだった頃に録画してあったエアチェックディスクを発見…まとめて同じディスクに焼いてあったシドニー・ポワチエの“夜の大捜査線”シリーズ3作をイッキ見する。1作目は過去に鑑賞経験はあったが2~3作目は今回が完全に初見…ということで、今度は3作目の「夜の大捜査線 霧のストレンジャー」です。やっぱり当時のアカデミー賞を獲った1作目がちょっと別格で…2作目、3作目と回を追うごとに、知名度や評価は右肩下がりなのかな?各作品、毎回作風が異なってるけど、近いといえば2作目の雰囲気かも?

 

壁で囲まれた7階建ての建物に…クレーン車や、棒高跳びの要領で門を乗り越えた賊が侵入…その複数人の集団は、夜警を殴り倒し、事前に誘拐したビル支配人を事務所に連れ込む。支配人に事務所内の隠し金庫を無理やり開錠させ、中から大量の麻薬を奪うと、その場に監禁。最後に門を爆破して退散する。事件後、騒ぎを聞きつけた警察が直ぐにやってきて昏倒する夜警を、さらには支配人の死体を発見する。やがて捜査を担当する刑事バージル・ティッブスの元に接触してきた連中が、自分たちが侵入者だと名乗り、しかし殺しには無関係と主張する!

 

人種問題などが色濃く反映され、メッセージ性が強かった1作目、主人公のプライベートな面などにも切り込み娯楽性が増した2作目…この3作目は、普通に面白いアクション映画って感じだったかな、あくまでオイラの主観だけど。冒頭は、謎の集団により大掛かりな犯罪が進行…ビル支配人の男を誘拐し、その支配人の勤務先である7階建てのビルに、クレーン車などを使って侵入!事務所内の隠し金庫を無理やり開けさせ、中から麻薬を盗み出す。犯行後は、支配人を手錠などで拘束…最後に敷地内にある門をわざわざ爆弾で破壊して、去っていく…。

 

通報を受けて警察が現場へとやってくる…そこで怪我を負わされた警備員と、なんと支配人の死体が発見された!いったい犯人の目的はなんだったのか?っていうか、最初の集団が“盗み”に入った時、支配人は死んでなかったけど、なんで死んでるの?警察はもちろん、事件の不可解さに首をかしげるも、集団=殺人犯と考えて捜査を始めるよね。なんだけど…実は、その襲撃されたビルというのが、麻薬組織の関連施設でして、最初の集団は…麻薬撲滅を掲げる有志が集まった自警団だった、そしてもちろん、薬物を盗んだけど、殺しはしてなかった。

 

このままでは、自分たちが犯人にされる、ヤバいってことで…刑事のシドニー・ポワチエを呼び出して、自分たちが侵入者である事実、その目的を告げる。盗みはしたけど、殺しとは無関係だ…そして、麻薬組織をぶっ潰す手伝いをしてほしいと、ポワチエに懇願する自警団。最初こそ、“犯罪者とは手を組めない!”と共闘を拒否するポワチエだったが…結局は、話に乗っかり、もちろん違法捜査なんで、同僚や上司には内緒にして…自警団から情報を得ながら、独自に捜査を展開していくんだけど、盗まれた薬物を取り返そうと、組織の人間が自警団を襲い始める。

 

証拠と推理を丁寧に積み重ね真相にたどり着いた1作目の刑事と本当に同一人物なのだろうか?いくら麻薬組織をぶっ潰すためだとはいえ…こんなザルのような捜査方法でいいんだろうか?と疑問に持ちつつも、それこそダーティハリー並に銃もバンバンぶっ放したりして(ダーティハリーの翌年くらいに作られてる作品だな)、万事OKな気分にはさせてくれる。クライマックスの地下鉄の駅、線路上でのアクションとか良かったな。プライベート、家族の設定なんかは2作目を踏襲したものになっていたが、今回はそこまでがっつり物語に深く関わる訳でもなかった。

 

 

監督:ドン・メドフォード

出演:シドニー・ポワチエ  ジェラルド・S・オローリン シェリー・ノース バーニー・ハミルトン バーバラ・マクネア 

 

 

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