先週の読書:「背中の蜘蛛」「星星の火2」 | 勝手に映画紹介!?

先週の読書:「背中の蜘蛛」「星星の火2」

先週の読書:「背中の蜘蛛」「星星の火2」


私事ですが…本日は誕生日でした、まだギリで40代。特に大きなイベント等はなく、いつもと変わらない日常でしたけどね。明日だったら…公開初日の映画を2本、ハシゴする予定でいるので、自分へのご褒美として…なんかいろいろと記憶にも残っただろうに。ああ、Amazonに注文しておいた、映画秘宝の最新号が届いたなぁ、まだ読んでないけど。先月号は、リアル店舗で買ったんだけど、今月は買いに行くのが面倒なのでAmazonでポチってしまった。予約しておけば、ちゃんと発売日に届くんだな…。でも、映画秘宝も昔に比べると質が落ちてるよな…。

 

先週公開の映画は結局、1本も見に行かなかったな…明日公開の作品が何本かみたいのがあるので、懐具合と相談して、ちょっと我慢したよ。本当は“ガンダムシネマフェス”(珍しく、地元のシネプレックスでもこんな企画上映をやってくれてる)で「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」だけでも見てきたかったんだけど…スクリーンサイズの小さ目の劇場での上映だったので、これじゃ、ウチのプロジェクターで見るのとそんな変わらないかななんて思ってね断念。そうしたら…公開2週目となる明日から、劇場内の一番でかいスクリーンでも上映があるのよ、マジか!

 

でもね…日替わりでタイトルが変わって、夕方の中途半端な時間で1日1回または2回くらいしか上映がなかったりして、見に行ける日程があるかどうか…。明日の夕方に“逆シャア”があったんだけど…さすがに昼間別の映画を2本ハシゴ予定なので、3本はちょっと無理だな。来週、時間が作れて、スケージュールが合えば、劇場のスクリーンで“逆シャア”見たいよなぁ。そんなわけで読書の話…6月の前半はぜんぜん読書ができなくて、前回は読書ネタの更新をお休みしてしまった。先週はなんとか2冊ほど読了できたので…今、この投稿を執筆してます。

 

えーと、まず1冊目の読了は誉田哲也の「背中の蜘蛛」…秘密裏に作られた警視庁の新設部署が、かなりグレーな手法で情報収集、それを実際の捜査陣にリークして、捜査を円滑に進めようとするんだけど、下っ端刑事たちが不自然な捜査に疑問を覚える。それと同時に、新設部署の存在を揺るがすような事件も起きてしまうという感じのお話。2冊目の読了は福田和代の「星星の火2」…こちらも警察もので、前に読んだことがあるシリーズものの2作目。保安課の刑事と通訳捜査官が協力しあい、チャイナタウンに君臨する謎の組織“赤い虎”と対峙するお話。

 

どちらも警察小説として安定した面白さがあったけど…全体のボリュームもあった誉田哲也の「背中の蜘蛛」の方が、より面白かったかな?ということで、今回の“推しの1冊”は「背中の蜘蛛」に決定!「星星の火2」も普通に面白かったので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。たまたまこの2冊をチョイスしたんだけど…両方とも双葉文庫だったことに、今気づいた。今回の投稿時点で、今月はまだ3冊ほどしか読了できてないのね…もう今月もあとわずかだけど、残りの日数でもうちょっと冊数を稼ぎたいな。とりあえず、今読んでるヤツをやっつけなきゃ…。

 

 

2022弁10月発行、誉田哲也著「背中の蜘蛛」…2019年10月に単行本で発刊された同名タイトルの文庫化。全部で三章構成の物語…一章では池袋で起きた刺殺事件の捜査本部で、所轄の刑事課長が捜査一課長からの特命捜査を命じられるも、なんとそれがホンボシ逮捕に繋がるとても重要な捜査だったという様子が描かれる。二章では…また別の署の別の刑事たちが、本人たちも巻き込まれた爆殺傷事件の捜査を担当することになるも、不可解なタレコミによって捜査が一気に進む。どちらも現場の刑事たちが、“解決方法に疑問を感じる”ところで終わる。

 

それが文庫で560ページちょっとあるうちの、160ページを割いて描かれる。残りの400ページが、メインとなる第三章。実は、一章と二章で描かれた事件の裏では、警視庁の新設部署が、かなりグレーな手法のハイテクを駆使して、事件の証拠を掴み、真相に迫っていた、それを現場の下っ端刑事たちに悟られないように、情報をリークして、事件の解決に導いていたことがわかる。そして3章ではその新設部署の捜査官たちが、新たな事件に挑むんだけれども…一章、二章で出てきた刑事たちに秘匿しなければいけない新設部署の存在を感づかれてしまい…。

 

一方、そういった物語が進むのと並行し…ニートらしき男性が、貧乏な若いチンピラと、その実姉と出会い、交流を深める様子が描かれる。案の定…この3人が"事件”に関わっていき、刑事たちの物語と交わるわけなんだけど…いったいニートらしき男の正体は何者なのか?刑事たちが追う事件とどういう関りを持つのか?クライマックス近くで若いチンピラと実姉に訪れる”悲劇”が想像以上にエグイ(登場人物同士の関係性もグチャグチャドロドロだったなぁ)…誉田哲也、すげーこと考えるな。2人と交流を深めた男が逆上するのも納得だ。

 

 

 

2020年12月発行の福田和代著「星星の火2」…2017年9月に単行本で発刊された同名タイトルの文庫化…以前読んだ、保安課の刑事と、中国語が得意な通訳捜査官がコンビを組む「星星の火」の続編。「星星の火」の他にも、短編作品でこのコンビの活躍が描かれたものがあり、そちらも読んだことがあるな。今回はまず…刑事が女子高生買春組織を追いかけているところから始まるんだけど、派生した中国人買春組織もあるらしいという情報を掴み、さらに捜査を進める。やがてその買春組織の背後に"赤い虎”と呼ばれる謎の組織の関与が浮上する。

 

一方、通訳捜査官の方は…池袋の町にあるチャイナタウンの様子が、最近ちょっとおかしいというのを肌で感じるようになる。実際に、不可解な事件もいくつか発生!ちょうど保安課の刑事から"赤い虎”についての問い合わせもあり、個々の事件と"赤い虎”の関りなんかを探るようになる。この2つの警察視点の他、ムショ帰りの在日中国人の青年が…昔馴染みと再会し、再び犯罪の世界に巻き込まれそうになる。実は、その青年の昔馴染みというのが…"赤い虎”の現リーダーだった。警察は"赤い虎”全貌を掴めるか?在日の青年は再び悪の道に走るのか?

 

前作からの引っ張り要素なんだけど、通訳捜査官が嫁さんと別居中で、離婚はしてないんだけど、旦那の方が仕事と両立しながら幼い娘の面倒を育ててるのよ。旦那は子供を置いて家を出てしまった嫁さんに未練たらたらで、その不思議な夫婦関係がちょっと面白く描けてるんだけど…本作ではたまたま知り合ったシングルマザーに好意をよせられ、ストーカーされかけるというサブエピソードもあって、どうなるんだろうなって。事件は解決するけど、通訳捜査官の夫婦関係は復縁など明確な進展はなく、ちょっと続きが気になるんだけど…現段階で続刊はない。






 

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