ボディ・ダブル(1984年) | 勝手に映画紹介!?

ボディ・ダブル(1984年)

ボディ・ダブル [DVD]

 

ここ数日、“昔見た映画を久しぶりに見なおしたい気分”が続いているオイラ…なんとなく見てしまった「ロボコップ3」を皮切りに、昨日はデンゼル・ワシントン主演の「青いドレスの女」を久しぶりに再鑑賞、今度はデ・パルマの「ボディ・ダブル」を見る!確か、学生の頃に淀川さんの日曜洋画劇場あたりで見ている気が…10年くらい前にスターチャンネル(スカパーのお試し視聴)で録画したディスクで鑑賞したんだけど、見終わってから、5年くらい前にWOWOWで録画したものも見つかる…なんかWOWOWの方が画質も綺麗っぽく感じる(そもそも録画画質違うし)。

 

B級映画専門の俳優ジェイクは…怪奇映画で主役を演じていたのだが、自身の閉所恐怖症のせいで、撮影が遅延、監督ともめてしまう。その後、自宅へ帰ると…同棲中の恋人が他の男と浮気をしている現場を目撃してしまう。失意のどん底にあるジェイクは、オーディション会場で会ったサムという男と意気投合し、彼の住んでいる豪邸へ。サムは…用事があってしばらく家を空けると言い、その間、自由に使えるようになった。そこで、備え付けの望遠鏡で隣人の美女グロリアを盗み見ることに夢中になるが…ある晩、彼女を付け回す怪しい男の存在に気づく!

 

たぶんBDレコを初めて購入した直後のスカパーのお試し視聴で録画したんじゃないかな?スターチャンネルの場合、放送画質のDRモードで録画しても、録画容量が少なくて、かえってHG画質に落としたりすると、逆に容量が増えちゃったりするんだけど…スターチャンネルのエアチェックディスクの方は、HG画質に落として、他のデ・パルマ映画と一緒に焼いてあった。きっと2時間程度の作品だったら、DRで2本録れたはず。まだ、BDレコを使いこなせてなかった時だと思うな…ちなみにWOWOWで録画した方は、ちゃんと放送画質のDRモードだった。

 

さて…デ・パルマの「ボディ・ダブル」、日本だと円盤はDVDどまりなのかな?Amazonで検索して、ブルーレイあるじゃんと思ったら、どうやら日本語収録のない海外盤だった(→Body Double)。配信だと、アマプラでも有料配信はされてますね。タイトルの意味は、映画ファンなら知ってる人も多いと思うけど、映画などで、いわゆる替え玉を使うことね…特に多いのがヌードシーンなど。シャワーシーンで、おっぱい見えるけど、女優さんの顔が不自然に映ってないヤツとか、アレよ、アレのことよ。本作では、それが作品のカギとなる“仕掛け”になっていると…。

 

B級映画に出ている俳優という設定の登場人物が主人公…しかし、閉所恐怖症を抱えているせいで、撮影に影響が出てしまい、クビにされる!さらには、自宅へ帰ると、同棲中の恋人の浮気現場を目撃、他の男とヤってる最中で…どん底に突き落とされる。自宅と言っても、相手の家に転がりこむ形だったので、別れた後は…自分が出ていくことになり、仕事もなければ、住むところもない。そんな時、オーディション会場で同業者(?)と知り合い意気投合、寝るところがないならウチに来いよ、しばらく留守にするから、留守番を頼むよ…みたいな流れになる。

 

そして、その友達になった男から、秘密の楽しみも教わっちゃうのよ。それが…望遠鏡を使った隣家の覗き。いつも決まった時間になると家人のセクシー美女が、ストリップまがいに色々と、あんなことや、こんなことをおっ始める。主人公はどんどん覗きに夢中になっていってしまうが…ふと、自分の行為を棚に上げ、セクシー美女が不審者に覗かれたり、尾行されたりしているのに気づいてしまう。これは“あかん”と…自分もセクシー美女を尾行し、なんとか接触するチャンスを得ようとするんだけど、なかなか踏ん切りがつかなかったり、例の恐怖症も邪魔したり。

 

あのセクシー美女を尾行するあたりのカメラワークや編集のリズムが、まさにデ・パルマのいつものヤツでして…話ももちろんだけど、この映像のテクニックに魅了されちゃうんだよ。お前の方が、完全にヤバいヤツじゃんか、変態ストーカーじゃんかな主人公。危険を知らせるどころか、尾行中のセクシー美女が、途中で用済みになったパンティをごみ箱に捨てるんだけど(アメリカ人は新しいパンティを購入し、その場で履き替えて、古いパンツを捨てるものなのか?)、それをこっそり拾う主人公。あんなにも張り詰めた緊張感で、まさかのパンティ拝借だとはね…。

 

映画の方は、色々なところでいわれてる通り…「裏窓」等のヒッチコックオマージュ、パロディなんだけれども、映画内幕模様も入ってたり、映画的な技巧でしっかりとデ・パルマらしさが入っていたりで、久しぶりに見ても面白かった。っていうか…オイラは後にデ・パルマが撮った「スネーク・アイズ」とかめっちゃ好きなんだけど、こうして「ボディ・ダブル」を見直すと…「スネーク・アイズ」に似てるシーンや演出もいっぱいあったよね。それこそ前述の尾行シーンと、「スネーク・アイズ」の序盤でニコラス・ケイジがボクシング会場を歩き回るシーンの雰囲気が似てたよ。

 

あとは小道具に“かつら”を使ったり…“えっ?”って思わせるようなラストになってて、エンドロールでもまだ話が続いてるところなんかも「スネーク・アイズ」に似てる、ぜんぜんストーリーは違うけど、デ・パルマ映画として、やっぱり似てるんだな。やべぇ…「スネーク・アイズ」も久しぶりに見直したい。デ・パルマの映画だと「アンタッチャブル」なんかは定期的に見直す機会もあるし(主に最後の駅の階段での銃撃戦のシーン)、「スカーフェイス」や「カリートの道」なんかも何度か見直してるけど、ネタバレしてるようなサスペンスでも、再鑑賞で普通に楽しめるのよね。

 

監督:ブライアン・デ・パルマ

出演:クレイグ・ワッソン メラニー・グリフィス グレッグ・ヘンリー デボラ・シェルトン デニス・フランツ


 

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