カラオケ行こ!(2023年) | 勝手に映画紹介!?

カラオケ行こ!(2023年)

カラオケ行こ!

 

1カ月限定と決めていたネットフリックスの再加入も本日が最終日(すでにメンバーシップのキャンセル済み)…いつものように、最後になって“見ないと勿体ない精神”が強くわき、ラストスパートで本数稼ぎ。そんなわけで、「カラオケ行こ!」を鑑賞…こちらは2023年製作、劇場公開は2024年1月、ついこの間映画館でやってたのに、もうサブスク見放題かよ!加入するとオイラが率先して見ているネトフリのオリジナル映画、独占配信作品ではないものの…まだ他の配信サイトでは有料扱い。画像の拝借と、タイトルのリンク先(アフィ)はアマプラのものです…。

 

大阪の中学校、合唱部で部長をやっている岡聡実は…コンクールの日に、会場で、いきなりヤクザの成田狂児に“カラオケ行こ!”と声をかけられ、無理やりカラオケに連れてこられてしまう。近々、組内でカラオケ大会があり…どうしても上手くなりたいという。最初は渋っていた聡実だったが…狂児の強引さに根負けして、少しずつアドバイスを始める。狂児の勝負曲はX JAPANの“紅”…しかし、お世辞にも上手いとは言い難く、聡実は曲を変更するように伝えるも、狂児はなかなか応じようとしない。一方の聡実も自分自身のことで色々と悩みを抱えており…。

 

やたらなれなれしく接してくるヤクザの綾野剛に、生真面目な中学生が、最初は一方的に振り回され、戸惑ってるんだけど…段々と関係に変化が見られていく。よく言われているのは、オジサンヤクザと中学生のライトなBL…確かに女性が好きそうなシュチエーションだなとは思った。だからといって、男性が楽しめないかというとそうでもなく…人気脚本家、野木亜紀子が紡ぐ小気味よい会話は素直にクスリとさせられてしまう。設定が大阪、大阪人なので…会話の多くが関西弁。主人公の少年も生真面目なんだけど、堅物すぎず、ユーモアもちゃんとある。

 

音楽ものということで…昔見た、井筒和幸監督の「のど自慢」をちょっと思い出す。個性豊かなチンピラたちが、自分の持ち歌を調子っぱずれに披露するシーンなどは、本当にNHKの“のど自慢”の放送で、鐘2つの歌唱を延々と聴かされているような気分を味わう(笑)また…ソプラノ担当の男子生徒の苦悩が描かれたりするのは、「独立少年合唱団」にも似ているか?ヤクザに戸惑い、振り回されながら奇妙な友情、愛情が芽生えていくのは…「セーラー服と機関銃」の星泉と目高組の面々…泉と佐久間の関係を男子にアレンジすると聡実と狂児になるのかな?

 

予告を見た時は…別々の出演シーンだったので気づかなかったんだけど、狂児と同じ組の組員の役でやべきょうすけ、組長役で北村一輝が出ており…クライマックス近くのある見せ場で、2人が一緒の画面に納まってるシーンがあって、思わず三池崇史監督の傑作Vシネ「大阪最強伝説 喧嘩の花道」がフラッシュバック、まさか大阪が舞台の作品だけに、オマージュじゃないよな?さすがにそれは深読みだよな。個人的には夕飯(だと思う)の食卓に上る鮭の皮で夫婦愛を描くシーンが秀逸だと思った、母親役、坂井真紀のいい感じの疲れた主婦具合も絶妙だ。

 

 

監督:山下敦弘

出演:綾野剛 齋藤潤 芳根京子 橋本じゅん やべきょうすけ 吉永秀平 チャンス大城 坂井真紀 北村一輝

 

 

【アマプラでも有料配信中】

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