餓狼伝:The Way of the Lone Wolf(2024年) | 勝手に映画紹介!?

餓狼伝:The Way of the Lone Wolf(2024年)

 

ネットフリックスで配信が始まったネトフリのオリジナルアニメ「餓狼伝: The Way of the Lone Wolf」を鑑賞…各エピソード30分未満のものが合計8エピソード。見始めたら、意外とテンポもよく最後までイッキ見してしまった。原作は夢枕獏原作の人気小説「餓狼伝」…漫画版もあって、タイトルは知っていたが、今までどちらも読んだことはない。小説の方は、学生の頃に従兄がハマってたのは、なんとなく記憶にあるんだよな。今回のアニメは、原作主人公のライバルキャラにスポットをあてたスピンオフ的な、新作ストーリーらしいという情報を事前に目にした。

 

かつて人を殺めてしまったことで、逃亡者の身である藤巻十三は北海道の雪山に潜伏していたが…目の前で登山客がヒグマに襲われている現場に遭遇!藤巻は登山客を助けるために、ヒグマに勝負を挑み、なんとか勝利するも…自身も大怪我を負ってしまう。地元警察が登山客から聴取したその話を知り、奈良県警の刑事・多聞史人が、現場を調べ来るも…既に藤巻の姿はなかった。一方、藤巻は…軍曹と呼ばれる謎の人物の手配で、闇医者に担ぎ込まれ、その後、日雇い労働者として身を潜ませている最中に、道場破りの丹波文七と出会うのだが…。

 

冒頭、本アニメの主人公・藤巻十三が…雪山でクマに襲われている一般人に遭遇、間に入り、自らクマと戦って、一般人を逃がす。まったくストーリーやキャラ設定も知らなかったので、なかなかワイルドな出だしにつかまれた。そして、クマと戦ったはいいが…圧勝するわけでもなく(当たり前だよな)、本人も傷を負ってしまうのだが、そのままどこかへ消えてしまう。その状況を刑事が調べに来るんだけど…藤巻は過去に人を殺していて(正当防衛か何かで、捕まらない可能性もあったのに)逃亡者の身だったので、既にその場から立ち去った後だった…。

 

クマとの格闘現場の様子から、藤巻も相当深手を負ったはずだと判断されるも、いったいどうやって逃げたのか?実は、怪しげな連中に助けられ、日雇い労働者の中に紛れ込んでいた。以降…刑事に追いかけられながら、行く先々でトラブルに巻き込まれ、拳を交えることになる藤巻。本人は、人を殺めた過去の影響から、“人とは闘わない”と誓っているものの…格闘家である藤巻の正体を知った連中が、次から次へと勝負を挑んでくる。そして、“人間とは闘わない”という言葉とは裏腹に、本能が抑えきれずに…対戦者たちを1人、また1人とぶちのめしていく。

 

やがて気づけば…怪しげな組織(実は最初に助けた連中とも関係が!)が主催する“地下格闘技”に参加させられるようになっていた。若干、駆け足気味なところがあり、回をまたぐと話が飛んでいるようなこともあったのだが、原作未読のオイラでも、充分にストーリーは追いかけられた。この作品に出てくる連中は、とにかくケンカを売ったり、買ったりするのが大好き、どこでも直ぐにおっ始める(笑)このテンポ感で見せられると、おいおいまたかよと、若干、笑ってしまうところもあったが…段々、感覚がマヒしてきて、最後は見てるこちらも血を求めてしまった(笑)
 

原作をまったく知らないからこそ、物語の着地点も意外と読めず…藤巻十三はめっちゃ強くても、決して対戦相手に圧勝するわけではなく、時に鼻血とかダラダタたれながしながら、満身創痍で戦う場面が多かったので、一つ一つの勝敗の行方をしっかりと楽しめた。地下格闘技大会“KODOKU”の終了後にもまだ次の展開があって…藤巻の途中の行動に、馬鹿なのか、男らしいのか、驚き、呆れる場面も。クライマックスもこれまためっちゃ燃え燃え展開だった。原作の主人公だという丹波文七との勝負に関しては、若干消化不良であるけど、仕方がないかもね?

 

 

監督:碇谷敦  副監督:又賀大介

出演:竹内良太 稲田徹 武内駿輔  玄田哲章 遠藤綾  榎木淳弥 細谷佳正 諏訪部順 津田健次郎 

 

 

【原作小説はこちら…】

餓狼伝 I (双葉文庫 ゆ 1-3)

餓狼伝 I (双葉文庫 ゆ 1-3)






 

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