モンスター/怪物(2024年) | 勝手に映画紹介!?

モンスター/怪物(2024年)

 

再加入中のネットフリックスで、最近になって配信が始まったばかりのネトフリ映画「モンスター/怪物」を鑑賞…小学生くらいの男児と女児が何者かに誘拐されるも、必死に抵抗して、監禁場所である犯人のアジトから逃げだ外奮闘する、インドネシアのスリラー映画。実際に怪物(化け物)が出てくるようなタイプの作品ではないものの…若干、グロテスクな表現はありますね。あと…一番の特徴は、作品の選択画面にも書かれているんだけど“セリフがない”という点、だから吹き替えもなく、日本語の字幕すらありません。本編の尺は1時間24分と短めです。

 

下校中の男女2人の小学生…女子児童が自転車を運転し、その後ろに男子児童。2人は、途中でゲームセンターに立ち寄るも、女の子が気づくと、一緒にいたはずの男の子がいなくなっていた。心配になり、店の外にまで探しに行くと…怪しげな男が車のトランクを閉めているところだった!そして車が不可解に振動しており、女の子は男の子が男に拉致されたことを悟る。必死に抵抗するも、女の子も一緒にトランクの中に閉じ込められてしまった。やがて、車が停まり、犯人の男は男の子をどこかへ連れて行く。女の子は隙を見て逃げ出そうとするのだが…。

 

セリフがないというものの…登場人物の何人かが喋るシーンは出てくる。といっても、悲鳴をあげるか、登場人物同士で名前を呼ぶくらいでして…そこにも字幕がでなかったので、正確な登場人物の名前がわからない。っていうか、誘拐された女児と男児がどういう関係なのかもよくわからない。友達なのか、兄妹(姉弟)なのか…すごくマセたガキどもで、デキてるなんて可能性もなくはない(笑)いや、それはないか。とにかく情報は少ないんだけど…明らかに、女の子主導で物語は動く。もし血の繋がりがあるんだったら、絶対に女の子の方がお姉ちゃんだろうな。
 

最初から犯人に狙われていたのは男の子の方だった…目的もよくわからなくて、臓器の密売なのか、変な性癖なのか(別の男児の死体を解体するような場面が後に出てくる)。女の子は、たまたま拉致の現場を目撃しちゃったので、一緒に連れ去られることになる。犯人がアジトに着いた後も、女の子はその場に放置、男の子だけを別の部屋へと監禁する。まぁ、この選択が犯人のミス…思いのほか行動的で、かしこかった女の子は、自力で、ガムテームグルグル巻き状態の拘束を解いちゃうんだ。でもって、あっという間にアジトの外へ逃げ、脱出に成功する!

 

なんだけど…やっぱりよく出来すぎちゃうのよね、一緒に拉致られた男の子のことを見捨てられなかった、1人で逃げることに躊躇してしまった。いや、そこはとっとと逃げて、警察や大人に頼るという選択もあったと思うんだけど、まぁ、そうしたらそこで物語が終わってしまうので…女の子は男の子を助けに戻るんだ!そこからが、犯人のアジトを舞台に、見つからないようにこっそり行動するという…ゲームの「メタルギア」みたいな展開になる。「ドント・ブリーズ」的なシュチエーションにも見えるけど、どちらかというと化け物が出ない「クワイエット・プレイス」か?

 

ぶっちゃけ、ホラー、スリラーとしてはよくありがちな内容ではあるものの…主役の女の子の頑張りがやっぱり見どころだろう。賢すぎちゃう反面、大人から見ると…そこはもうちょっと慎重にという危うさもあって、とにかく応援したくなるのよ。こういう作品って、主人公ができすぎても、できなすぎても駄目だと思うんだけど、その辺の匙加減がちょうどいい主人公の設定だったね。極悪非道な誘拐犯、殺人犯と対峙するくらいだからゴキブリなんか屁とも思わない、チェーンソーだってうまく使いこなす!将来は、いい姐御、肝っ玉母さんになるんだろうな、きっと(笑)

 

 

監督:パコ・プリヤント

出演:マーシャ・ティモシ アレックス・アバド アナンティア・キラナ スルタン・ハモナンガン

 

 

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