猿の惑星／キングダム（２０２４年）

【鑑賞日：2024年5月10日】

4月末の「ゴジラⅹコング 新たなる帝国」「キラー・ナマケモノ」のハシゴ鑑賞以来…2週間ぶりの劇場鑑賞、本日公開初日の「猿の惑星／キングダム」を地元シネプレックス、字幕版、通常上映で鑑賞（ウチの地元じゃ、通常上映の字幕版か吹き替え版の選択しかないけどね）。「創世記」「新世紀」「聖戦記」と続いたリブート3部作で終わったと思っていた「猿の惑星」シリーズが再び始動…一応、今までのリブート版の続きの世界観、時系列ではあるけど、そこまで過去作とのしがらみのない新しい話。宇宙世紀ガンダムで譬えるとF91やVガンみたいな感じかな？

ウィルスの蔓延で…人間からエイプと呼ばれる知能を持った猿に支配者が変わった地球。かつてエイプたちを率い、人間との共存に尽力したシーザーのことも忘れ去られていた。鷲の卵を入手し、孵化させ…飼い慣らす文化を持っているイーグル族のノアは、村にまぎれ込んだ人間の少女と遭遇！その後、その少女を追う狂暴なエイプたちが現れ、村が襲撃されてしまう！家族を殺され、他の仲間をどこかへ連れ去られてしまったノア…仲間を奪還すべく、初めて村の外の世界へと足を踏み出す！やがて博識なエイプ、ラカと出会い旅の仲間になるが…。

リブート3作目「聖戦記」の300年後が舞台らしい…今までの主人公（ボス猿）シーザーもすっかり伝説になってしまっていて、知らない人…じゃなかった知らない猿がほとんどとなっている状況。今回の主人公ノアは…イーグル族と呼ばれる猿の部族で、ある年齢になると、山に行って、鷲の巣から卵をパクってくる、それを自分で孵化させるまで面倒を見て、その後は飼い慣らして…自分の分身のようにするという文化がある（人間界だったらただの誘拐やな）。で、ノアとその仲間たちが、一人前の猿になるための儀式で、卵探しをするところから物語は始まった…。

その卵探しの最中に…エコーと呼ばれる“何か”の痕跡を見つけるノア、自分の父親など村の大人たちにそれを報告。どうやら村にとっての禍になりそうな予感、前兆だったみたいだ。案の定…ノアも他の連中も色々と大変な目に遭う。エコーというのは人間のことだったんだけど、普段はいるはずのない人間の若い娘が、村の中にまぎれこんでいて、なんとノアが遭遇！そのせいで、儀式に使う大事な卵を割ってしまった！これはマズイ…と大人に内緒で、再度、卵探しに出かけるノア。なんとそこへ、武装した別部族の狂暴な猿たちがやって来て、村が襲われる。

慌ててノアも村に戻るが…善戦むなしく敗れる。他の仲間たちの目には死んだと見えるほどのピンチだったけど、幸いにも命は無事だった。しかし…動けるようになった時には、既に村は壊滅状態！死んだ猿もいれば、他の仲間は狂暴な猿の捕虜となりどこかへ連れ去られてしまった後だった。連れ去られた仲間を助けるため、初めて村の外へと出るノア…村外で初めてあった“温厚で博識”な高齢の猿から…外の世界のルールを教わり、一緒に旅することに。さらには禍の元でもあった…人間の少女とも正式に顔を合わせ、成り行きで行動を共にすることに。

猿2人と人間1人の即席パーティーで…いったいどこまで進めるのか？狂暴な猿たちは…あの“シーサー”の名前もチラつかせ、崇めているようだが、いったいどういう関係があるのか？今までの「猿の惑星」シリーズと違って、今回は猿メインの話だったので、だいぶ雰囲気違ったな。ただ…だからこそ、やっぱり2週間前に見た「ゴジラⅹコング 新たなる帝国」とかぶってるだろうって、ちょっと思ったりする部分もあったよね。これ、「ゴジラⅹコング」とハシゴ鑑賞した日なんぞは…間違いなく夢の中に猿が出てきて、襲われるだろうな（爆）公開日違ってよかった。

数少ない人間のメイン登場人物であるヒロインのノヴァ（猿が勝手につけた名前で…本当は別の名前）と猿の関係が…綺麗ごとしか描かない単純なお涙頂戴友情話で終わっていないところが良かった。けっこうノヴァってキャラが胡散臭い部分があって、終始、言動がひっかかりまくる。最後の“アレな展開”も含めて…既に続編構想もあるらしい、今後への伏線でもあるのかなと。正直者が馬鹿を見そう…この映画では、ノアたち猿側がバカを見そうな展開が、将来あるのではないか？そこまで期待してなかったが、ちゃんと続きが見たくなるようにはできていた。

監督：ウェス・ボール

出演：オーウェン・ティーグ　フレイヤ・アーラン　ケヴィン・デュランド　ウィリアム・H・メイシー　ピーター・メイコン

【シーザーが出てくるリブート3作品はこちら】

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