明日公開「デューン 砂の惑星PART2」の前に前作「DUNE/デューン 砂の惑星」とリンチ版… | 勝手に映画紹介!?

明日公開「デューン 砂の惑星PART2」の前に前作「DUNE/デューン 砂の惑星」とリンチ版…

 

明日公開の「デューン 砂の惑星PART2」を見に行く予定である。一部劇場ではこの間の金土日で先行上映も行われ、盛況だったと聞くが…地元のシネプレックスでは実施されなかったので、正式公開日待ちでの鑑賞となった。前作「DUNE/デューン 砂の惑星」を鑑賞したのが2021年10月…当時の投稿記事を読み返すと、オイラも公開初日鑑賞の感想と共に、ワクチン接種の話題なんかも書いており、まだまだコロナ禍真っただ中だったことを思い出すのだった。あれから2年半くらいですかね…すげー前のようにも、ついこの間のようにも感じる微妙な長さ。

 

でも、前作もコロナのせいで公開延期になり、そして前作の公開時点では…撮影がどこまで進んでるのかもあまり情報がなく、続編公開時期が不明だったことを考えると、無事に続きが見れることにホッと一安心もするのであった。ちなみに、前作も地元のシネプレックスで鑑賞。公開前から評論家先生方による“IMAX鑑賞推し”が目立っていたけど…オイラが通っている地元では、もともとIMAX対応劇場がなく、通常版での鑑賞だった。それでも、劇場内でスクリーンサイズが大き目なシアターでの上映だったので、充分に迫力の映像美を堪能できたんだけどね。

 

でもさ…明日の「デューン 砂の惑星PART2」の上映スケジュールを調べたら、小さ目のスクリーン(一番大きなスクリーンのサイズは5.0 x 12.0m、「デューン 砂の惑星PART2」のスクリーンサイズは3.8 x 7.0m)だった。一番小さいスクリーンではないんだけど…どうせだったらデカイところで見たかったな、現時点で、若干テンションが下がる。劇場内にある2か所のデカいスクリーンを押さえてるのは「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」と「恋わずらいのエリー」…春休み間近だから仕方がないけどさ(泣)あと、たまに隙間を埋めるため単発で作品がいくつか。

 

まぁ、決まってるものはしょうがない、諦めるしかない…さすがに今のオイラにゃ、わざわざIMAXがある別の映画館まで足を延ばす労力、時間もないしな。っていうか、さっき気づいたんだけど…続編になったらタイトルが微妙に変わってるな、“DUNE”っていう英語表記がカットされてる…後ろに“PART2”が付いたから、長さを調節するのにカットしたのかな?でも…こういうのってさ、円盤で集めてる人とか気になっちゃうよね、やっぱり前後編の続編映画だったら、ちゃんと邦題も統一してよ。円盤化や放送時には「DUNE/デューン 砂の惑星 PART2」にすべき。

 

そんなわけで…明日、「デューン 砂の惑星PART2」を見に行く前に前作「DUNE/デューン 砂の惑星」をおさらい鑑賞。ついでに、リンチの劇場公開版「デューン/砂の惑星」も一緒に鑑賞する…ともに以前、WOWOWでエアチェックしてあったもの。リンチの方は、いつ録ったヤツだろう?けっこう前から手元にあったような気がするけど…ずっと放置して見ていなかった。それぞれの感想を細かく語るのは面倒なので…「DUNE/デューン 砂の惑星」の感想のみ、劇場鑑賞時のものを訂正を加えて再掲する、リンチ版はブログで語ったことないけど、まぁいいや。

 

リンチ版って若い時に1度見て…クセが強くて見づらかったし、原作をちゃんと読んでないから、ダイジェストを見てるような、サクサク進みすぎる後半展開も、なんだか味気なく感じたんだけれども…リメイク版の「DUNE/デューン 砂の惑星」を見ておくことで、理解しやすくなったようには感じたかな。SF描写やアクションもぜんぜん異なるので、だいぶ別物感もある。ドゥニ版(リメイク)の方は物語展開も丁寧だし、映像もよりスタイリッシュでかっこいい…これで、いよいよポールたちの反撃が始まる「PART2」だったら、相当に映像が凄いだろうなと期待が高まる。

 

 

 
★2021年10月15日投稿:DUNE/デューン 砂の惑星(2020年)を再掲載してます★

 

延命効果があるとされる特別な香料(スパイス)…“メランジ”、それは惑星アラキス、通称デューンで採掘されており、今まではハルコンネン家が採掘権を握っていたのだが、宇宙帝国の皇帝の命令で、アトレイデス家がデューンを統治することになった。先遣隊に続き、レト・アトレイデス公爵、愛妾のジェシカ、息子のポールもデューンに到着…新しい生活が始まろうとしていたのだが、ポールの命を狙う暗殺者が現れるなど、何やらきな臭い状況に!実は宿敵のハルコンネン家が皇帝と手を組みアトレイデス家を根絶やしにしようとする陰謀が動いていた!

 

原作はSF小説の金字塔と呼ばれているような作品だが未読…デヴィッド・リンチが監督した1984年版は、カルト作品として評価を得ているものの、一般的にはダメ映画扱いの劇場版を一応見ており(未公開シーンを追加した長尺版もある)、関連作品として「ホドロフスキーのDUNE」(リンチ版以前に企画が進行していながら、途中で製作が中止になった幻のホドロフスキー版映画に関して、本人や関係者が製作当時や秘話を回顧し、自画自賛するとっても素晴らしいドキュメンタリー)の鑑賞経験もある。オイラの持ってる「DUNE」の知識はその2作品からだ…。

 

まぁ、リンチ版を見ているので…大まかなストーリーはわかっているものの、本当にあの映画はクセが強すぎてね、若い頃のオイラは相当、頭を抱えながら見たもんだ。まぁ、後に発表されたシーンを加えた長尺版だと約3時間(当初の予定ではもっと長かったらしい)なんだけど、劇場公開版は2時間ちょっとしかなく…とにかくダイジェスト感がハンパない。ただでさえ、複雑な人物関係、聞いたこともない造語もいっぱい出てくるし、そこにリンチっぽさも入ってるので、わけわからないカオスだった。でも、クセが強いだけあって、印象に残る映像はいっぱいあった。

 

特に衝撃…いや笑撃の方が勝った、とっても印象に残っているシーンが、リンチ版ポール役のカイル・マクラクランと、ガーニイ役のパトリック・スチュワートが、シールドと呼ばれるバリア的な技術を使いチャンバラの稽古を始めるシーンなんだけど、役者全体が、無機質なポリゴンのようなもので被われて、急に画面の中を動き回るんだよ。一瞬、何が起きたかわからない、画面がバグったかと思った。きっと、当時の最先端の映像技術だとは思うんだけど、初めて見たのが、公開からだいぶ経った後だったので、ぶっちゃけ、けっこうダサく感じたんだよね。

 

そのあたりを今回のリメイク版、ドゥニ・ヴィルヌーヴのセンスと最新の映像技術でどう表現するのかが、やっぱり一番楽しみで、期待してたことであり…同じキャラを演じたティモシー・シャラメとジョシュ・ブローリンがやっぱりシールドを使って稽古をするシーンが描かれてたんだけど…いや~、めっちゃスタイリッシュでかっこいいやん。ていうか、一発で剣術の訓練をしてるのが理解できるな(笑)そういえば、リンチ版にあったポールがハイテク化した“木人拳のからくり人形”みたいな機械相手に射撃訓練するシーンはなかったな、あれも今の技術で見たかった。

 

見たかったのになかったシーンでいけば…クリーチャーみたいなギルドが皇帝にポール殺しの依頼をするシーンとか、ハルコネン男爵が皮膚の“できもの”の治療したり、潰したりするシーンもなかった。原作を読んでないからどっちた正しいのかわからんけど、ああいう、グチャグチャ、ネチョネチョして、キモイのが、リンチの趣味だったのかな?今回のドゥニ版はキモイ描写なんかほとんどなかったな。ハルコネン男爵もさ…リンチ版と同じように空中浮遊はするんだけど、あのリンチ版にあった“デブがプカプカ浮かんでる感”とは、なんかちょっと違ったよね。

 

ちなみに、物語のキーキャラでもあるハルコネン男爵、本作ではステラン・スカルスガルドが演じてるんだけど…この間、三留まゆみ先生のYouTubeを見ていたら、映画ライターのテリー・天野さんが“あれは「地獄の黙示録」のマーロン・ブランドを意識してるんだよ”って言ってました…その話を聞いてたので、本当にそう見えて、おかしくなっちゃった。それにしてもイケメン主人公のティモシー・シャラメ以外のメンツ、特にメンズの濃さがハンパねぇな…オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ジェイソン・モモア、ハビエル・バルデム、デイヴ・バウティスタだよ。

 

尺の長さだとリンチの映画版と大して変わらないんだけど…進行が遅い、すなわちキャラの関係性を丁寧に見せていくので、非常に物語がわかりやすくなってる。そして、既に色々なところで言われてるけど(原題ではPART1って書かれてるのに、邦題はわざと伏せられている)、これだけ進行が遅いと、ただでさえ長い物語が終わるわけがなく、中途半端なところでエンディングを迎える。撮影はまだ全然始まっていない、製作されるかもわからん続編を待たなきゃいけないが…なんとなく予想していたキリがいい場所で終わり、映画的カタルシスもそれなりにあった。

 

わりとネット等での評論家による評価も高く…誰もが映像面を誉め、劇場で見るべき作品だと言っている。そして評論家センセイの多くがIMAXでの鑑賞をやたら激推しする…そりゃーオイラだって見たいに越したことはないが、地元の映画館にないんだからしょうがないじゃん。きっとIMAX推しの評論家先生方は、IMAXの試写で鑑賞したんだろうな。でも、デジタル撮影に適した新しいIMAXの技術が採用されてるので、普通の映画館では額縁上映になるノーランのIMAX作品と違い、スクリーンサイズに合った上映だったので、充分に迫力はあった(負け惜しみ)。

 

オイラのように…リンチ版を見て、ちょっと話しについていくのがきつい、苦手だなって思った人こそ、見た方がいいのが今回のリメイク映画だよ。原作を読んでなくても、ストーリーがよく理解できたし、リンチ版のわからなかった部分の補完にもなる。今さらだけど、もう1回、あのリンチ版の映画も挑戦してみようかなって思えてきたし。あとは…ビジュアルのセンスは全然リンチと別物だな。デューンにアトレイデス家一行が到着した時、シャラメやアイザックが闊歩している姿が妙に“料理の鉄人”感…ああ、音楽が「バックドラフト」と同じハンス・ジマーだった。

 

 

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

出演:ティモシー・シャラメ レベッカ・ファーガソン オスカー・アイザック ジョシュ・ブローリン ジェイソン・モモア

 

 

【PART2の前に見直しておこう!】

DUNE/デューン 砂の惑星(字幕版)

デューン (字幕版)

DUNE/デューン 砂の惑星(字幕版)デューン (字幕版)






 

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