不敵なあいつ(1966年) | 勝手に映画紹介!?

不敵なあいつ(1966年)

不敵なあいつ

 

チャンネルNECOで小林旭の「不敵なあいつ」を放送していたので、ケーブルテレビのSTB経由でエアチェック…ヤクザ稼業から足を洗い、流しのギター弾きとして旅をするようになった旭が、行く先々でその土地の悪党とのトラブルに見舞われる…“あいつシリーズ”の1作目だそうだ。“渡り鳥シリーズ”と何が違うんだって感じだけど…そっか、あっちは“元刑事”だったっけ?今月は既に2作目の「不死身なあいつ」も放送済みで、そちらもエアチェック…来月には残りの2作品も放送予定があるなので楽しみ。ちなみにアマプラの見放題でも配信されていたのね。

 

幼い頃に式場組の親分に拾われ、長い間仕えてきた都築浩介だったが、足を洗おうとした弟分・清二が式場の命令で殺されてしまったことに激怒…自分も杯を返し、組を辞める決意をする。その後、清二の形見のギターを片手に、“流しの歌手”になった浩介は、ある町のバーで同業の熊五郎と知り合う。その後、食堂兼ホテル“黒潮亭”に身を寄せることになるも…地元ヤクザの港東会が“黒潮亭”の主人から無理やり“みかじめ料”を傍わせようとする場面に遭遇。見兼ねて助けに入った浩介も、ことあるごとに港東会から因縁をつけられるようになってしまい…。

 

ヤクザの凄腕ヒットマンだった旭だが、弟分の藤竜也を…身内の裏切りで殺されてしまい、“こんなクソみたいな組とはおさらばだ!”だと啖呵を切って…ギター弾きに転身。そんな簡単に堅気になんてなれない、どうせヤクザの道に舞い戻ってくると…親分は高を括って旭の行動を静観する。旭は弟分の形見でもあるギターを片手に持ち、フラリと現れた訪れた町で、地元ヤクザと揉める同業者の東京ぼん太(当時活躍していた芸人)と出会い、その町に居つくことになるが、ぽん太や世話になってる宿屋一家が地元ヤクザとトラブルを起こしているのが波及。

 

ヤクザの女でもある、バーのママに言い寄られたりしているうちに…自身も幾度となく小競り合いを繰り返し、名を馳せたヤクザであると身バレもしてしまう。そこへ…前の組に属している時の出来事に関係する“殺し屋”が、地元ヤクザに雇われたヒットマンとして現れる。また、行方不明になったぼん太の恋人の失踪にも地元ヤクザの関与が発覚、直後に旭は命を狙われ、大怪我を負う。しかしぼん太や宿屋一家の助けもあり…驚異的な回復を見せる旭。地元ヤクザが経営しているクラブ兼事務所に“唄いながら”現れて…派手な大立ち回り、相手を壊滅させる!

 

これで一件落着かと思いきや…飛び出した元の組との因縁がまだ残っている。お前を自由にさせていたのは、この町の地元ヤクザをつぶすための策略だったのだ、ワッハッハ…と高笑いの親分。親分は“俺のところに戻ってこい”と手を差し伸べるが…もちろん旭は話を突っぱねる!ってことで…まだまだ戦いは続く。さらには、地元ヤクザに雇われていた“例の殺し屋”も生き残っていて…そこと繋がるのかよみたいな伏線ドラマもあり~ので、最後は旭が“自分は堅気と交わりすぎちゃいけない”というのを悟り…静かに去っていく。続編に“つづく”って感じ(笑)

 

どう見ても三枚目な東京ぼん太…劇中でも顔芸で笑いを取ったり、けっこうなバカキャラなんだけど、行方不明になっている恋人の扱いが、予想以上に酷くて驚いた。劇中で、最初は本人も“女に騙された、金を持ち逃げされた”ってイジけてたんだけど…本当はヤクザの絡んだ犯罪に巻き込まれていたのよ。でも、それを言ったら最初に殺された旭の弟分、藤竜也の扱いも同じだな…ヤクザを辞めて堅気になってもいいよって言われたのに、直後に…腹ボテのカノジョと一緒に、心中を装って、仲間に殺されちゃう。藤竜也にはもう少し活躍してほしかったな…。

 

 

監督:西村昭五郎

出演:小林旭 芦川いづみ 東京ぼん太 北川めぐみ 藤竜也 深江章喜 佐野浅夫 内田朝雄 坂本スミ子

 

 

【アマプラでも無料で見れたのね…】 

不敵なあいつ

不敵なあいつ






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!