沈黙の艦隊 シーズン１ 東京湾大海戦（２０２４年）
2月9日からアマプラで配信が始まっていた配信ドラマ版「沈黙の艦隊」…こちらは昨年の9月末に公開された劇場作品「沈黙の艦隊」をドラマ尺に編集しなおしたものに…その後の展開を加えて、シーズン1と銘打っている。映画の時は、原作ファンにはお馴染み…“やまと”って宣言するところまでが描かれていたが、ドラマ版は…アメリカとドンパチした後、海江田が日本に上陸、政府関係者と対面し…再びアメリカとドンパチがあって、さぁ、ニューヨークの国連へ行くぞってなるところまでとなっています。原作は忘れたけど、アニメ版だとVOYAGE2あたりだな。
海上自衛隊の潜水艦“やまなみ”が米原潜と衝突し、圧壊・沈没…艦長の海江田四郎を含む76名の乗組員が死亡との報道に衝撃が走る！しかし…事故は、日米政府が秘密裏に進める“シーバット計画”のための偽装工作であった。海江田たちは日米で極秘開発した高性能原子力潜水艦“シーバット”の乗組員に選ばれたのだ。さっそく海江田たちが乗り込んだ“シーバット”は出航、アメリカ海軍との演習を行うことになったが…海江田は米原潜に魚雷を発射！混乱に乗じて反乱逃亡してしまう。やがて核ミサイルで武装し、独立国“やまと”を世界に宣言する！
若干、編集などが異なってる気もするけど（なんせオジサンの記憶なので、自信がないんだけど）…だいたいエピソード1～3で、劇場版と同じ内容をなぞっている。映画の方を見た人だったら、エピソード3の後半あたり（映画になかった部分も入っていたような気がする）から見れば、鑑賞の時間が短縮できると思うよ。でもって…配信が開始された9日には、全8エピソード中のエピソード6までしか配信が始まってなかったんだけど、先日2月16日にエピソード7、8が一挙に配信が始まりまして…これでシーズン1が終了。続きに関してはまだ詳細情報は不明。
ただし…配信開始に合わせたキャスト陣のコメントなどを見ると、作る気はありそう…もう企画が動いてるのかな？って感じは伝わってきましたよね。えーと原作を読むのが面倒だけど、もう少し話の続きが見たいって人は…アマプラでも無料で配信されているアニメ版（結局、こちらも原作の途中まで、3作しか作られなかった）の「沈黙の艦隊 VOYAGE3」の鑑賞をお薦め。昨年…映画館で見た時、大昔に原作を読んでいた身から言わせてもらうと…“アマプラ向きだな”って感想を抱いた。それが現実になったわけで…配信で見るにはちょうどよいクオリティだと思う。
あらためて映像作品で見てると、潜水艦アクションが少なめだななんても思ったりしたのだが、ドラマ版もエピソード4以降は、アメリカ第7艦隊とヤマトの戦いが本格化、そこに日本の自衛隊も巻き込まれ、艦長同士の戦術のほか、政治的な駆け引きもあったりして…しっかりと面白さが出てきた印象。ただ、まぁ…話が進むにつれ、原作だと1巻まるまる政治的な話しかしてないような時もあったような記憶があるので、そのあたり、映像化した時に、どう転ぶかなというのが、今から気になる部分ではある。役者の演技や画づくりに相当魅力がないと、離脱者増えそう。
っていうか…原作だとロシアとか他の国もからんできてたと思うけど、はたして日本の実写作品でそこまで踏み込めるのかも心配なところである。特に、ロシアなんかは…一番デリケートな時期だしな。深町役の玉木宏とかイケメンすぎるやろってツッコミを入れたり、映画版を見た時は、登場人物に、あまり原作のリスペクトがないところが（奇しくも、実写作品の改編、改悪問題も再注目されている）気になったんだけど…8話も見てると、段々と妥協はできるようになってきた。っていうか、田中要次とか田口浩正とかゲストで出てくる海自関係者はわりと良かった。
監督：吉野耕平
出演：大沢たかお 玉木宏 上戸彩 ユースケ・サンタマリア 水川あさみ 笹野高史 夏川結衣 江口洋介
【アマプラでドラマ版を配信中です！】
やまなみ圧潰（EP.1) シーバット浮上(EP.2) 海江田VS深町(EP.3) 戦闘開始(EP.4) 日米首脳会談(EP.5)
シーバット、東京湾へ入港(EP.6) やまとVS日本、同盟交渉(EP.7) たつなみ航行不能 【シーズン1最終話】
