タフ PARTⅤ 殺しのアンソロジー(1992年) | 勝手に映画紹介!?

タフ PARTⅤ 殺しのアンソロジー(1992年)

 

「ヘルドッグス」の初放送に合わせたWOWOWの原田眞人監督特集で「タフ」シリーズの一挙放送…連日、1作ずつ放送されているので追いかけている。いよいよVシネ版の最後5作目…残りの1つはVシネの完結後に作られた劇場版だ。まぁ、Vシネ版の最後とはいえ…この5作目は過去作の名場面+新規映像による総集編の意味合いが大きく…物語としてのピークは前作「タフ PART IV-血の収穫篇-」だったんだよね。一応、見どころは…新規映像部分のアメリカ、ロサンゼルスでのロケとのこと。ってことで「タフ PART V-殺しのアンソロジー-」を鑑賞。

 

ひょんなことから殺し屋の根路銘と出会い、弟子入りした青年・次郎…自身も本格的に殺し屋デビューしたのもつかの間、組織の陰謀に巻き込まれ根路銘が命を落とす。その後、残された仲間と共に復讐を遂げ、次郎本人は殺し屋として独り立ちしたのだが…現在は、日本を離れ、ロサンゼルスで薬物中毒に陥っていた!ボロボロになった次郎は…薬の影響なのか、今までの体験を幾度となくフラッシュバック。そんな次郎を見かねて、現地の黒人青年が手を差し伸べる…。彼の棲家で一緒に休息する次郎だったが、かつて殺したシロハタの幽霊が再び現れ…。

 

4作目のラストでは…肉体的にも、精神的にも傷つき、確かに満身創痍って感じだった殺し屋の木村一八、それでも傍らにはエージェントの根岸季衣が付き添っていた。なんだけど…この5作目では、特に説明もなく、アメリカのロサンゼルスにいて、ヤク中になってるのね。歩くのもやっと、ラリラリ状態の一八…薬欲しさに接触した白人の売人の前でバタリと倒れてしまい、有り金まで奪われる始末だ。そんな状態になっているところを、ごみ漁りしていた心優しい(最初はやっぱ金目的?)黒人ブラザーに拾われまして、彼の塒(ねぐら)で…介抱されることになる。

 

朦朧としながら、自分の今までの行いをフラッシュバックさせていく一八…さらには3作目以降、2作目で殺した敵ヤクザの矢島健一の幽霊につきまとわれていたんだけど、またも同じ幽霊が目の前に現れ、色々と助言を与え始める。とりあえず…日本にいた時の回想を終え、正気を取り戻したように見えるところで、エンディング。正直…1~4は見たばかりだし、総集編を見る必要性がない。肝心な新撮パートも、当時のLAの薬物事情みたいなのを描きたかったんだろうけど、とってつけた感ある現地警察のガサ入れシーンで、かろうじてアクションを拝める程度だ。

 

回想シーン以外だと日本人キャストは木村一八と矢島健一しか出ていない…っていうか、ちゃんと幽霊役の矢島さんをアメリカロケに連れてっているのはちょっとビックリだな。いや、わからないぞ…そこだけ国内で撮ってる可能性もあるか?(笑)映像を見た限りだと、ちゃんと現地で撮ってるようには見えるけどな。最後に残っている劇場版もオールアメリカロケで撮影された作品だそうで、きっとこの作品はその予行演習的な意味合いも強かったんじゃないですかね?昨日見た4作目が面白かっただけに…やっぱり、この5作目は蛇足だなとしか思えないなぁ。

 

 

監督:原田眞人

出演:木村一八 矢島健一 ギャレット・リチャーズ ボビー・ブラウン トム・スミス タニヤ・スミス

 

 

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