アマプラ、配信ドラマ版「沈黙の艦隊」エピソード1~6の雑感+映画版鑑賞時感想再掲 | 勝手に映画紹介!?

アマプラ、配信ドラマ版「沈黙の艦隊」エピソード1~6の雑感+映画版鑑賞時感想再掲

 

昨年の9月末に劇場で鑑賞した実写映画「沈黙の艦隊」…賛否両論ある“漫画実写化作品”が乱立する昨今の中では、貶すほど酷い作品ではなかったものの(一応、原作連載当時にコミックを集めていたが…久しく再読はしていないので、細かい内容は半分以上忘れている)、正直“続きはアマプラでいいんじゃね?”っていうのが、一番の感想だったのだが…予感的中というか、なんというか、本当に“続きはアマプラ”だったので笑ってしまう。Amazonでは“シーズン1”と謳っており…最後までやるかは不明だが、今後もまだまだ続きを作る気はあるみたいだね。

 

えーと、今回のドラマ版…現段階で6話まで配信中、来週には残りの2話が追加され、シーズン1は全8話の構成ということだが、序盤のエピソード1~3は、それこそ劇場版の再編集版、映画をドラマ尺にぶつ切りしたものだ。ってことは、今後…映画尺の編集版は見れないのかな?いちいちクレジットとか見るのが面倒(スキップの操作が面倒)だから、映画版も配信してくれれば良かったのになぁと。ああ、そうそう…映画を見てから、なんだかんだ4~5か月経ってるので、おさらいしておこうと思って…ちゃんとエピソード1~3の部分も、配信で鑑賞しましたよ。

 

それこそ細部なんて忘れてるので、編集とかがまったく同じかどうかまでは確認できなかったが…エピソードによっては、若干、シーンが前後してることもあったのかな?エピソード3になると、次に繋がっていく、映画版の方で見てないシーンもあったような気がする。オジサンの記憶なのでその辺はあてにならないです、スンマセン。だいたい、新しい展開はエピソード4からだね…日本政府、アメリカ政府の動きも本格化、政治的な描写も増えていく。未曽有の事態に、アメリカの腰巾着だった日本語が、どのような対応をしなければならないかが描かれ始める。

 

国際社会を引っ掻き回すアメリカに、普段から尻尾を振ってても、肝心な時に手助けしてくれるとは限らない…むしろ敵対する可能性だってあるかもしれない、その時どうするのよ日本?多少、現代風アレンジはあるものの、決して物語が古臭く感じない、むしろタイムリーすぎる題材だったりする本作。30年以上前に漫画原作で提示されていた問題が、ほとんど進展していないというのも現実だよな。汚い金の勘定しかできないアホな政治家で、複雑化する国際社会を渡り歩けるのか、とにかく心配になる。漫画や映画のような立派な政治家が出てこないものか?

 

配信中のエピソード…映画版と被ってない内容の中で、やっぱり一番見応えがあったのは、エピソード5で描かれる、米軍との対立が本格化、自衛隊の護衛艦を巻き込み、米空母A・リンカーンとシーバットあらため、独立国家やまとの直接対決か?とにかくパワーと物量で抑え込もうとする脳筋アメリカ人と、しっかり戦略を練り、最小限の攻撃で最大のダメージをあたえようとする頭脳派日本人の駆け引きは、痛快だ。エピソード6は、クライマックスの7、8に繋げるためのやや地味目な展開が多かったな。本格的な感想は、全話見終わってから、またあらためて。

 

 

 
★2023年09月29日投稿:沈黙の艦隊(2023年)を一部修正を加えて再掲しています★

 

海上自衛隊の潜水艦“やまなみ”が米原潜と衝突し、圧壊・沈没…艦長の海江田四郎を含む76名の乗組員が死亡との報道に衝撃が走る!しかし…事故は、日米政府が秘密裏に進める“シーバット計画”のための偽装工作であった。海江田たちは日米で極秘開発した高性能原子力潜水艦“シーバット”の乗組員に選ばれたのだ。さっそく海江田たちが乗り込んだ“シーバット”は出航、アメリカ海軍との演習を行うことになったが…海江田は米原潜に魚雷を発射!混乱に乗じて反乱逃亡してしまう。やがて核ミサイルで武装し、独立国“やまと”を世界に宣言する!

 

えーと、もうすぐ50が見えているオジサンが、高校時代に夢中になっていたコミックが原作…セガールの沈黙シリーズの原点である「沈黙の戦艦」の邦題も、「沈黙の艦隊」ブームにあやかったものという噂が当時からけっこうささやかれていたほど(「沈黙の艦隊」がなきゃ、沈黙シリーズはなかった)、人気や影響力のあった作品だ。それがなんで、今頃って感じの驚きもあったりするが…日本を取り巻く環境や世界情勢がきな臭くなりつつある昨今のことを考えると、なくはないタイミングだったのかも。意外と、作品で描かれているテーマなんかは、ドンピシャだね。

 

原作コミックは当時読んでいた…最初は古本で買い始めたんだけど、発売日に新刊を買うようになり、途中から週間連載のモーニング誌でも追いかけ始めた記憶がある。一応、最後まで読んで、なんかラストシーン(ラストカット)とかもうっすらと覚えてるんだけど、序盤の展開の方が印象に残ってるよ。原作の後半の方で、海江田がアレされて以降の展開とか、あまりよく覚えてないなぁ。そんな状態で挑んだ実写版…とりあえず、1本の映画で原作を最後まで全部描けるわけがないのは想定済み、だいたい想像していたあたりで、今回の映画は終わった感じ。

 

まぁ、頑張って、原作をなぞったりしてるんだけど…目に付くのは今風アレンジだろうか?女性の社会進出なんかにも合わせたのか、原作に比べると女子率がアップ、原作の男性キャラが女性に変更になっていたりもするんだよね。いや…逆に、原作をそのまま映像化したら、それこそ“そういう部分に文句を言う人”も出てくるのだと思うけど、そこはさ、時代設定とかでうまくごまかしてさ、原作通りにやってほしかったじゃない?本音としては、もっと無骨なオジサン俳優とかいっぱいキャスティングしてほしかった…だって原作は“かわぐちかいじ”なんだからさ。

 

オイラ的には、先に実写化されたかわぐち作品「空母いぶき」の中で、いちばん“かわぐちかいじ顔”していた高嶋のお兄ちゃん(高嶋政宏)に、たつなみ艦長・深町を演じてほしかったなって思うんだけど…玉木宏って、イケメンすぎるやろ!深町はもっとごつい感じだよなぁ。玉木宏も「空母いぶき」に出てたし、制服姿とか似合うんですよ…どちらかというと主演の大沢たかおが演じた主人公・海江田四郎の方が玉木宏に合ってるんじゃないかって思ったりもするんだよね。あと…やっぱりたつなみのクルーで、副長の速水を女性に変更したのも納得がいかない。

 

記憶が刺激されるくらい、原作を忠実に映像化している部分もあれば…ここはちゃんとやってほしかったという端折り部分も目に付く。個人的には…やまなみの圧壊を疑う深町が、ソナーの南波に音の詳細解析を依頼し、それを遂行するくだりを、もうちょっと原作に寄せてほしかった。映画ではサクっと真相を究明しちゃうんだけど…原作だと、銃で撃たれたり、難波はかなり命がけでやるんだよ。そこがね、1巻を読み始めて直ぐの見せ場になってて、オイラが“この漫画おもしれ~”ってなった部分でもあるわけなんだけど…映画ではあっさりしすぎでがっくりした。

 

映像的に、主役メカともいえる“シーバット(やまと)”より、たつなみの出航シーンの方が丁寧に描かれていてかっこいいじゃねーかとか(色々と大人の事情もあるのだろう)、外国人キャストがいっぱい出てくると急に“稲川素子事務所”感が強くなるとか…邦画の限界もやっぱり感じてしまう。米大統領ベネットとかもコミックと比べちゃうと迫力がない。Amazonが金を出してるなら、特にキャスティング部分でもうちょっと、なんとからななかったのかな?今後、続編構想なんかもあるんだろうけど…正直、プライムビデオでいいんじゃね?とも思ったのはオイラだけか?

 

昨今の配信スタートの早さを考えると、とりあえず、数か月後には本作がアマプラで無料視聴できるようになってる気はするよね…。この先、原作を忠実に描くなら…党首討論とか、選挙の話にもなっていくじゃない?正直、そんなもん映画館で見たいか?って思ったりもしちゃうよね。まぁ、続編が映画館で公開されるのであれば、また見に行っちゃうんだろうとは思うけど。そうそう、登場人物の女性化は批判したけど、「空母いぶき」でイライラさせられっぱなしだった本田翼よりは、ちゃんと演技ができる女優さんたちだったので、そこだけは良かったんじゃない?

 

 

監督:吉野耕平

出演:大沢たかお 玉木宏 上戸彩 ユースケ・サンタマリア 水川あさみ 笹野高史 夏川結衣 江口洋介

 

 

【アマプラでドラマ版を配信中です!】

 

やまなみ圧潰(EP.1) シーバット浮上(EP.2)  海江田VS深町(EP.3)

戦闘開始(EP.4) 日米首脳会談(EP.5) シーバット、東京湾へ入港(EP.6)

やまなみ圧潰

 

 




 

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