ヘル・ディセント(2023年) | 勝手に映画紹介!?

ヘル・ディセント(2023年)

ヘル・ディセント [DVD]

 

WOWOWでエアチェックしておいた「ヘル・ディセント」を鑑賞…2019年のリブート版「ヘルボーイ」のニール・マーシャル監督によるアクション、公式的な説明では“サバイバル・アクション”と謳われている。タイトルは前述の「ヘル・ボーイ」と、監督のもう一つの代表作である「ディセント」にあやかって、両方をくっつけた邦題。ホントの原題は“The Lair”で…直訳すると隠れ家とかそういう意味らしい。監督のフィルモグラフィーを知っていれば一目瞭然、DVDのジャケでもほとんどネタバレしてますが…モンスターが出てきて戦う話で、どちらかというとホラー寄りだ。

 

2017年4月、アフガニスタン…イギリス空軍の女性パイロット、シンクレア大尉はゲリラによるミサイル攻撃で撃墜されてしまい、危険地域に不時着。同乗者と共に、命は助かったものの…直ぐにゲリラに囲まれてしまう。同乗者は敵の銃弾に倒れてしまったが、シンクレアはなんとか反撃し、近くにあった古びた謎の施設に逃げ込む!そこは旧ソ連の秘密軍事施設で、中ではモンスターが研究されていたのだが、ゲリラとの戦闘で眠っていたモンスターが目覚めてしまった。なんとか施設を脱出したシンクレアは、パトロール中の米軍によって保護されたが…。

 

そういえば…2019年版の「ヘルボーイ」って、結構前にWOWOWの放送で録画した気がするけど、もしかしたら見てないかもしれない?デル・トロが監督した2作品は見てるんだけどな。どこかにエアチェックディスクがあるはずなので、今度探してみるか?そんなわけで、ニール・マーシャル監督というと、やっぱり「ディセント」や「ドゥームズデイ」の印象が強く、レンタルで1度見たきりなのでかなりうろ覚えだけど、長編デビュー作の「ドッグ・ソルジャー」も見ている。本作もミリタリーかと思ったらホラーだった、なんかバイオっぽいと、今までとほぼ似た毛色だ。

 

タリバンに撃墜されたイギリス空軍の女性パイロットが、旧ソ連の軍事施設に逃げ込むが…そこには謎のモンスターが生息していて、追ってきたタリバン兵ともどもモンスターの餌食になりそうになる。しかし、間一髪のところで、近くにいた米軍のパトロール部隊に救助され、基地(小規模な基地なので…守りが頑丈なわけでもない)に連れて行かれるんだけど、いくら米軍の指揮官に、怪物の存在を訴えても、相手にされず。そうこうしてるうちに…基地にも怪物が現れ、戦闘になる。犠牲者も出てしまい、指揮官が、本当は怪物の存在を知っていたとカミングアウト。

 

数十年前に地球へ謎の宇宙船が墜落、その宇宙船を見つけたソ連が宇宙人のDNAを採取し、人間に掛け合わせた生体兵器の存在云々…それが怪物の正体らしい。実は、ソ連のアフガニスタン侵攻の目的も宇宙船、宇宙人だったという解釈がちょっと面白い。真実を知ってしまった主人公、生き残ったアメリカ兵、そして捕虜として捉えた現地民…彼ら彼女らは意外と正義感が強くて、このまま怪物を野放しにできないと、怪物退治に乗り出す。しかし、怪物のいる軍事施設周辺には、まだゲリラもいるし、その後、アメリカ軍によるミサイル攻撃も決まり…。

 

設定の寄せ集めでも、大作らしい物量で描き切った「ドゥームズデイ」あたりと比べると…それこそ長編デビュー作の「ドッグ・ソルジャー」あたりのB級感、低予算感が強めだ。しかし、暗がりの恐怖が演出できていた「ディセント」と違い、モンスターの怖さ、不気味さは若干、弱いかなとも思う。本当はホラー、モンスターバトルであるというのも序盤ではもう少しボカして、引っ張ってもと思ったんだけど…そんなことしても、監督の名前で仕掛けがバレちゃうから、逆にこのくらい潔くて良かったのかも。好きな物、やりたい事がブレないのも、映画監督には大事な素質だ。

 

 

監督:ニール・マーシャル

出演:シャーロット・カーク ジョナサン・ハワード ジェイミー・バンバー レオン・オッケンデン マーク・ストリーパン

 

 

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