ハロウィン・ナイト(2020年) | 勝手に映画紹介!?

ハロウィン・ナイト(2020年)

ハロウィン・ナイト [DVD]

 

WOWOWの“真冬のホラー映画特集”でエアチェックしておいた「ハロウィン・ナイト」を鑑賞…ハロウィンの夜に、専門チャンネルのラジオDJが“化物にまつわる様々な血なまぐさいホラー話”を語り聞かせるのと並行し、自分で描いた絵を実体化させる能力を持った不思議な少女の物語も描かれるという…ホラー映画。原題は“BAD CANDY”で…劇中に登場する化け物の名前。それこそ、ハロウィンの時期にでも合わせて見た方が、それだけで、なんか気分は倍増しそうな感じもするけど…WOWOW放送だとタイミングがズレてしまうのも仕方がないか。

 

ハロウィンの夜…FM66.6ではDJチリー・ビリーと相棒ポールによる番組が放送されていた。内容は“身の毛のよだつ”新作話に加え、リスナーからのリクエストも受け付けるという。そして怪物“バッド・キャンディ”について語り始める。一方、母親を亡くし、継父と暮らす少女カイラは、友人たちと仮装して、楽しむ予定だったが…継父から外出禁止を命じられてしまう!そんなカイラには不思議な能力があり…自分で描いたものを実体化させることができる。しかし、その能力を使うことさえ否定されてしまったカイラは、“バッド・キャンディ”という怪物を生み出し…。

 

いい意味で古臭く、チープな感じがして…ビジュアル面はけっこう好み。出てくる話なんかも、面白いものもあるんだけど、ホラー専門チャンネルのラジオDJが語る、いわゆる“怪談話”みたいな体で、構成されているので…短編オムニバスに近い感じなんだよね。だから物語としては、若干、物足りなさを感じてしまうんだけど…日本のミステリーの連作短編なんかでもよくある手法で、短編かと思ってたら、最終的には長編だった、一見、無関係で脈略がないように見えた話も…最後には一本の線に繋がる的な仕掛けもあり、“なるほどね”って展開にはなってる。

 

あえて編集を雑っぽくしてるので、“絵にかいた怪物を実体化させる少女”の話も、DJのネタの一つと受け止めそうになり、その辺の境界が実に曖昧になっていくと。要は描かれている事柄が、どこまでが本当で、どこまでが“ただの噂話、作り話”なんだろうかってことだよね…。先述の通り、まずラジオ番組と、不思議な能力を持った少女の話があって…それと密接につながる“少女が生み出した怪物が、いじめっ子を狙う”話があり、“お菓子にカミソリを仕込んで子供に配るオッサン”の話、“売人がトイレで襲われる”話、“死体とヤる不届きな淫乱女”の話と…続く。

 

後半は…ハロウィンの夜に仮装した連中が、売春婦やポン引きを拉致ってデスゲームをおっ始めたり、ゴーストハンターと呼ばれる職業の人たちが、過去に事件のあったいわく付きの屋敷を訪れる様子が描かれ…最終的なオチへと繋がっていく。エピソードの共通点は、何らかの悪事に手を染めてるような連中が、悲惨な末路を迎えるわけで…最後の“その話が、そこと繋がるのか”って部分で、ようやく映画としての面白さを感じられたかな。個人的にはセクシーなおねーさんが死体とヤる話も嫌いじゃないけど、気持ち…もう少しエロ描写が過激でも良かったか?

 

 

監督:スコット・B・ハンセン

出演:コリィ・テイラー ザック・ギャリガン マイケル・アーロン・ミリガン デレク・ルッソ ライリー・サットン

 

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