M3GAN/ミーガン(2022年) | 勝手に映画紹介!?

M3GAN/ミーガン(2022年)

 

昨年末にWOWOWでエアチェックしておいた「M3GAN/ミーガン」を鑑賞…「死霊館」「インシディアス」のジェームズ・ワンが製作、原案に参加しているという新たなホラー。元々は子供向けの玩具として開発されていたAI人形が…見た目の可愛さに反し、手が付けられないほど暴走していく恐怖を描いている。ぶっちゃけ、人間の愚かな面まで学習てしまい、本来はメリットになるはずのものが、デメリットになってしまうという…手垢のついたAI時代への警鐘といったテーマではあるものの、そこはジェームズ・ワン絡みということで、ビジュアルでしっかり見せる。

 

玩具メーカーで働く研究者のジェマは、人気商品“ペッツ”の廉価版の開発を早急に行うよう、上司から命じられていたが…それを無視して、生体アンドロイド“ミーガン”の開発に夢中になっていた。そんなある日、姉夫婦が事故死したという連絡が入り、姪のケイディを引き取ることに。今まで仕事一筋だったジェマは、ケイディにどう接していいかまごついてしまうのだが…ひょんなことから、ミーガンとケイディが友達のような関係になればいいと思いつき、ミーガンにケイディを守るよう指示。やがて想像以上の成果が出て、会社でのプレゼンもうまくいくが…。

 

まず、スマホと連動させることで、会話や育成ができる“ペッツ”という人形が出てくるんだけど…やってることは“たまごっち”だなと。その“ペッツ”を作った研究者たちが、更に進化し…まるで人間そっくりのリアルな容姿、受け答えができるたAI人形を開発する。そんな時に、研究者の1人が、事故で両親と死に別れた姪っ子を引き取ることになり、でも、面倒なんて自分で見れないから、AI人形に丸投げすることを思いつく。それが自分の研究成果にも繋がり…商品化が動き出すんだけど、AI人形は独自で“抜け道”を見つけ、人間の命令を聞かなくなってしまう。

 

まぁ、AI人形の暴走には…姪っ子の性格、特殊な生活環境なんかも影響してて、このあたりから、子育ては、面と向かうことが何よりも大切であるというメッセージなんかも受け止められる。次第に本性を現す暴走AI人形…当初は姪っ子への危害を阻止するための行動だったわけだけど、それが間違った方向へ、より過激になっていくところなどは…屁理屈をこねるモンスターペアレントを見ているようだ。AI人形“ミーガン”の不気味さというのは…押井守が「イノセンス」で描いた、球体関節人形をモチーフにした、無表情な愛玩ロボット“ハリダ”にもどこか似ていた。

 

最終的に、力業での大バトルになるんだけど…ミーガンがメカニカルな構造をむき出しにしながら襲い掛かってくるあたりは、まぎれもなく「ターミネーター」だったよね(笑)チェーンソーといったホラー映画のアイコンも使い方がベタながら効果があった。そして、最後に降臨するのは「リアル・スティール」だった(笑)姪っ子がようやく心を開いてくれたりもして…痛快さを味わいながら、ホッと一安心させられる。ただ、暴走自体は不本意だとはいえ、あんな恐ろしいAI人形を開発した主人公のジェマには…なんらかの責任をとるところまで描いてほしかったなとは思う。

 

 

監督:ジェラード・ジョンストーン

出演:アリソン・ウィリアムズ ヴァイオレット・マッグロウ エイミー・ドナルド ロニー・チェン

 

 

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