エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年)
【鑑賞日:2024年1月5日】
2024年、新年一発目の劇場鑑賞…本日公開の作品が多数あれど、地元シネプレックスはまだまだ“冬休みシフト”が続いており、外画の扱いがおざなり気味、ハシゴ鑑賞できそうなスケジュールもなく、上映スクリーンもみんな小さ目。本当は「レザボア・ドッグス デジタルリマスター版」も一緒に見たかったけど、夕方とレイト上映しかなかったり…仕方がないので本命の「エクスペンダブルズ ニューブラッド」のみを午前9時の初回上映で鑑賞。ちなみに、あらすじや感想で、予告からも予想できる“序盤のネタバレ”を記述する予定…気になる方は読まないでね!
※あらすじ部分に序盤のネタバレを含んでいます(予告編から推測できる程度の内容)
傭兵軍団“エクスペンダブルズ”のリーダー、バーニー・ロスは…恋人と喧嘩中だった相棒のリー・クリスマスを連れ出す。実は、昔馴染みのCIA局員マーシュからの依頼で、リビアの軍事施設に向かい、核爆弾の発射装置を奪取することになっていた。既にガンナーやトール・ロードといういつもの面々に新メンバーを加えた仲間たちが出撃の準備を整えており、さっそく現地へと向かう!しかし、情報になかったラフマト率いる武装集団が既に装置を奪取済みであり、バーニーたちと激しい交戦になる!やがて皆の前でバーニーの乗る輸送機が撃墜されてしまう!
予告で“俺たちのリーダーを偲んで…”というセリフが飛び出し、どうやらステイサムがメイン主人公に昇格しているらしいとの事前情報もあったので、半ば予想してたけど…序盤の戦闘でスタローン演じるバーニー・ロスが“撃墜”されてしまう!失意のステイサムだったが…依頼主のCIA局員アンディ・ガルシアからは仕事をはずされ、新しく“エクスペンダブルズ”のリーダーに就任した、ステイサムのカノジョ、ミーガン・フォックスにも邪魔者扱いされてしまう。他のメンバーも誰一人慰めてくれないので、いじけて職探しとか始めるも、新しい仕事も長続きしない。
結局…スタローンの仇討ちを兼ねた作戦に向かった、ミーガン率いる新生“エクスペンダブルズ”をこっそり尾行し、どさくさにまぎれて“一丁噛みしよう作戦”に出る…というのが、大まかなストーリー。とにかく、最初の作戦が始まる前のスタローンとステイサムのイチャつきから見せつけまくってくる…マッチョおじさん2人のBL状態(笑)そして、スタローン脱落以降は、「エクスペンダブルズ」というよりは、いつもの“ステイサム無双映画”に近い印象にもなる。ただし、最初から“掌で踊らされている”感も強かったりして…予想通りなオチに繋がる伏線でもあったね。
散々引っ張る“謎のラスボス”の存在なんかも…だいたいキャスティングで予想がつく、やっぱお前だったか感。一部の海外メディアでは…“2023年のワースト映画”に選出され、酷評もされてるらしいと、ネットニュースで目にし…確かに、いつも(過去シリーズ)以上にザルすぎる適当で大味な脚本だなって思ったりしたのも事実だが、このくらい突き抜けたバカ映画なら、お正月映画としては最適、この時期を公開日に選んだ日本は大正解だと思う。年明けから暗いニュースばかり流れているので、気分転換するにはこのくらいの“緩さ”でちょうどいいと思うよ。
っていうか、悪党たちもバンバン容赦なく死んじゃい、時にバイオレンス色も強めだけど…この映画に関しては命の重さは軽い。傭兵軍団以上に…悪役、ザコキャラたちの“消耗品”度が高め。そして、ベストオブ消耗品は、“最後のオチで明かされるヤツ”に決まりだ。すごい酷いことされてるんだけど、大爆笑してしまう…ぜひ自分の目でスクリーンを見て大笑いしてください。色々な意味で安さが爆発しています。昔は腕相撲だって強かったのに(=「オーバー・ザ・トップ」?)、指相撲で負けて、スタローンが老いを感じるという、セリフ上のギャグも個人的にはツボ。
続投組に加え、敵・味方に新キャストも色々と加入…ラッパーの50セント(50 Cent)なんて、消耗品軍団に馴染みすぎてて、昔からいたような気になってしまうが、実は今回が初参戦。トニー・ジャーやイコ・ウワイスといったアジア勢の頑張りも嬉しいが…過去に別作品で共演してることもあったからな、どうせながら2人のガチバトルくらいは拝みたかったかも?残念ながらトニーとイコが拳を交えるシーンはなかったな。っていうかステイサムも含めて「ワイルドスピード」シリーズとか「大脱出」シリーズへの出演経験者も多いので、ぶっちゃけ少し混同してるよね(笑)
監督:スコット・ウォー
出演:ジェイソン・ステイサム シルヴェスター・スタローン ミーガン・フォックス ドルフ・ラングレン トニー・ジャー
【過去シリーズをBDでおさらい!】