先週の読書:「灰色の階段」「ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」 | 勝手に映画紹介!?

先週の読書:「灰色の階段」「ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」

 

なんか早いですね、もう今年もあとわずかですよ(今年は、母親の入院とかもあったので、余計に月日の流れを早く感じる)…年末はまだまだ何本か、見に行く予定の映画もあるって、通常は22日公開の「TALK TO ME トーク・トゥ・ミー」が、地元のシネプレックスでは1週間遅れでの公開になるとのことなので、うまく時間が合えば29日公開の「サンクスギビング」とホラーのハシゴをして、年内の“劇場鑑賞”の締めにするつもりだ。そして新年一発目は、もち「エクスペンダブルズ ニューブラッド」と、余裕があれば「レザボア・ドッグス デジタル・リマスター版」だな…。

 

あとは…また諸事情でネトフリ入っちゃったしね(前回のメンバーシップキャンセルから4日で再加入)、年末年始はネトフリの消化もしたい。っていうか、WOWOWのキャンペーンでディズニープラスの3か月無料視聴も当たっていて、これもそろそろ手続きしてみようかななんて検討中(来年3月までに開始すれば…そこから3か月無料)。そんなわけで、なんだかんだバタバタもしてまして…11月末以来、3~4週間ぶりに読書ネタの記事です。いや、読書自体はボチボチ進めてたんですけどね、読書ブログの方の記事自体をアップし忘れてまして…(汗)

 

慌てて、いつ読み終わったんだっけ?なんて記憶をまさぐりながら、遡って記事をアップしてた。とりあえず、今月に入って、読み終わった2冊の感想を読書ブログにアップしたので、その内容を転載する。ああそうだ、先月末からわりと新刊本も購入してまして…2巻目まで読了済みの小説版「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の最新刊と、麻見和史の「鴉の箱庭 警視庁捜査一課十一係」を読書中、待機中。こちらもなんとか年内に読み終えたいね。あと、今日が発売日のグリーニーの「暗殺者の屈辱」(上下巻)をネットで予約してあって…まだ届いてないんだよ。

 

他にも、28日に…押井さんの新刊も出るみたいだし、入手できれば、そんなのも年内に読みたい。って、大丈夫か?読書量落ちてるのに…そんなに読めるのか?頑張ろう…そうだ漫画だけど、昨日発売のブラクラ13巻も、ネットで注文したから、まだ届いてないんだよなぁ~。さて、ようやく読み終わった本の話…前述の通り2冊です。まず1冊目は堂場瞬一の「灰色の階段 ラストラインØ」…1作目より前の前日談であり、シリーズ初の短編集です。2冊目は深町秋生の「ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」…こちらもシリーズものの続編。

 

どちらもそれぞれ面白く読めたんですけど…「灰色の階段」の方は短編集なのでね、やっぱり長編の方が読みごたえはあるよね。ってことで、一応、独断と偏見で選んでる“推しの1冊”は、深町秋生センセイの「ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」にします!話は独立してるんですけど、ぜひ1作目の「ドッグ・メーカー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」と合わせてお読みください。主人公・黒滝の上司である女性キャリアの相馬警視がだいぶ成長(?)いやいや…黒滝に似てきて太々しくなってます。2人の関係、絆はより深まってるのでは?

 

 

 

2023年3月発行の堂場瞬一著「灰色の階段 ラストラインØ」…記憶力抜群の中年刑事・岩倉剛が活躍する“ラストライン”シリーズの最新刊。過去を描いた前日談であり、シリーズ初の短編集。既にシリーズが始まった時には妻と別居中、年下のカノジョと恋愛中だったガンさんの独身時代から始まり、節々で遭遇した事件が紐解かれる。1つ目の”手口”は…まだ独身、刑事になったばかりのガンさんが、居直り強盗から殺人に発展してしまった可能性がある事件を担当。侵入の手口から他県で起きていた同種の事件を結び付け、同一犯の可能性を探る。

 

2つ目の”嘘”は…なんと結婚式前日に事件が発生、同僚たちが”早く帰れ”とせっつくなか、ギリギリまで現場を駆けずり回る、ある意味、デッドリミット型サスペンスとも受け取れる。事件の内容は、ある企業の社長が殺され、事件の背後に車内で起きていた横領が関係するのではないかと考えられる中、ガンさんはパソコンで書かれていたメールに注目する!3つ目の”隠匿”は…”あの追跡係”に配属中に遭遇していた事件で、別件で既に逮捕されていた元サッカー選手が、他の未解決事件の犯人だと名乗りでるも、供述に不審な点も多く…なんだかおかしい。

 

ガンさんの結婚生活はまだまだ安定、子どもも生まれてホクホク…しかし、家族よりも仕事を取りがちで、後の兆しも見え隠れする…。4つ目の”想定外”は…3.11直後、火災犯捜査係に配属中、結婚生活もまだなんとか継続中。飲食店が複数入るビルで火災が発生…犠牲者が出る。その中の1人が放火犯である可能性が浮上するが、動機が見えてこず…。5つ目の”庇護者”は…"アナザーフェイス”シリーズの大友鉄に誘われ(仲がいいのは過去シリーズで既に語られている)、芝居見物に行き…出演者からのストーカー被害の相談に乗る羽目になる。

 

既に結婚生活は破綻…遂に年下のカノジョとの出会いがここで紐解かれる。6つ目の放火殺人の現場近くで、怪しい動きをする男を発見…調べてみると放火による前科があった!そしてガンさん…遂に家族と離れて1人暮らし!短編なので、それぞれの事件は小ぶりの物も多いが、ガンさんのプライベートの変化が追えて、ファンならそれなりに楽しめると思う。後に(シリーズ初期)上司になる安原が後輩刑事として登場するほか、「アナザーフェイス」の大友や、追跡係の西川など、堂場作品らしく、見覚えのある名前もいっぱい登場…面白かったですよ。

 

 

 

2022年4月発行の深町秋生著「ブラッディ・ファミリー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」。以前読んだ「ドッグ・メーカー 警視庁人事一課監察係 黒滝誠治」の続編…文庫書下ろし。前作で警視庁内の大粛清を成功させた監察係の相馬警視と黒滝警部補(キャリアの女性上司と、“ドッグ・メーカー”と呼ばれる規格外の部下)が、再び警視庁内に救う"悪”と対峙。今回の敵は…同僚の婦警に性的暴力を振るい、自殺に追い込んだ不良警官!それだけではなく…別の女を口説くために、機密情報を他国のスパイに売り渡している疑惑まで浮上するのだった。

 

こんなヤツは絶対に警察から追い出してやると意気込む2人だが…なんと、この不良警官の父親が、警察庁のお偉いさんで、2人以外の関係者は若干及び腰。更には手駒の公安捜査員たちを使って、妨害もしてくる。いつものように力業でねじ伏せようとする黒滝、一方…不良警官と警察庁のお偉いさんの、かなり屈折した家族関係から、何か攻撃材料が見つからないかと探りを入れていくんだけど…敵の魔の手が警視にも伸びる!しかし、前作での教訓を活かしているので、警視も黒滝ぶりにだいぶ太々しくなっていて、姑息な連中には、そう簡単に負けない。

 

2人の更に上に君臨する真のボス(?)…白幡警務部長も、相変わらず胡散臭く、本当に味方なのかどうか、腹の中がまったく読めない、その挙動に注目だ。個人的には、ターゲットの不良警官が入れ込んでいたラウンジ嬢がお気に入りのキャラクター…黒滝たちも、ターゲットの情報を得るために尾行、監視を始めるが、直ぐに"ただものではない”感を醸し出し、けっこうミステリアスな存在だった。思いのほか物語に深く関わり、後半…黒滝と共に大活躍までするので目が離せなかったね。アクションは前作の方が派手な気がするが、安定の深町作品です!






 

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