我が名はヴェンデッタ（２０２２年）
いったんメンバーシップをキャンセルしたので、今日で視聴期限が切れるネットフリックスを駆け込み利用…1本前に見た映画が、2時間超えの長い尺だったので、最後は尺が短い90分前後の作品で締めようと、こちらを選んだ。前回、ネトフリに入った時からマイリストに登録していて、見ていなかったイタリア映画の「我が名はヴェンデッタ」を鑑賞。かつて犯罪組織に属していた主人公のオッサンが、妻子と暮らすために改心し、偽名でこっそり生活してたんだけど…昔の仲間に居場所がバレ、家族が巻き込まれてしまい、逃避行の果て、復讐に走るというお話…。
寡黙な男サントは…愛する妻イングリッドと娘のソフィアと幸せに暮らしていた。ある日、写真嫌いのサントをソフィアがこっそりと写してSNSにアップしてしまったのだが…その直後、自宅に謎の襲撃者が現れ、イングリッドと、居合わせた彼女の兄を惨殺してしまう。ソフィアも家の中にいたのだが…運よく逃げ延びることができた。自宅に戻って来たサントは惨劇を目の当たりに！すぐにソフィアを連れてその場を離れるのだが…ソフィアから事情説明を求められる！実はサントという名前は偽名で、かつて犯罪組織に属していたことをソフィアに打ち明けるが…。
三池崇史監督のような人相悪め（笑）のオッサンと、前髪パッツンで、ブルゾンちえみ（もはや懐い！）そっくりの娘が親子で逃避行、復讐劇を繰り広げる…わりとベタなアクションでしたね。最初に殺されちゃった嫁さんにどこまで話してたのかは、よくわからないんだけど…とりあえず、嫁と出会い、改心して、カタギになったオッサン…偽名を使って、目立たないように、生活してたんだけど、娘には何も教えていなかった。ただし、父親が写真嫌いというのは認識していて、それでもこっそり写真を撮って、SNSにアップしてしまったのね…親父もすっかり油断してたな。
そのせいで、昔、裏切ったマフィアの仲間に居場所がばれてしまい、暗殺者を送り込まれる。しかし、肝心のオッサンは不在。暗殺者は自宅にいた嫁さんと、嫁さんの兄貴をぶっ殺して引き上げてしまう。娘も殺されそうになったが、間一髪のところで逃げていた。戻ってきて、事態を悟ったオッサンは直ぐに逃げる準備…しかし娘は納得せんのよ。そこで、自分が元組織の人間だとカミングアウト、とりあえず刺客からうまく逃げるまでおとなしくしてくれって頼むんだけど、娘は言うこと聞きやしない。勝手に彼氏に電話とかしちゃって…彼氏も危険に巻き込んじゃう！
ようやく自分の愚かさと悟り、オッサンに従う娘…さんざんオヤジをなじったりもしたけど、命がけで自分をまもってくれているというのが理解できてきて、一緒に戦う道を選ぶ。なんとかマフィアと話をつけて、海外で静かに生活をやり直そうという夢を抱くが…果たして、そんなにうまく話が運ぶのか？蛙の子は蛙…結局、敵も主人公親子も、“マフィアの子はマフィア”だったというお話だね。これといって新鮮味はないんだけど…後半に入っての、アクションの畳みかけは見ごたえあり。女の子の見た目と性格にもう少し魅力があればなおよかったかなとも思う…。
監督：コジモ・ゴメス
出演：アレッサンドロ・ガスマン ジネーヴラ・フランチェスコーニ レモ・ジローネ アレッシオ・プラティコ
【サントラのデジタル配信はこちら】
My Name is Vendetta (Original Motion Picture Soundtrack)
