ソルジャー・ドッグス(1986年) | 勝手に映画紹介!?

ソルジャー・ドッグス(1986年)

ソルジャー・ドッグス デジタル・リマスター版 [DVD]

 

洋画専門チャンネル“ザ・シネマ”にてジョン・ウー御大の「ソルジャー・ドッグス」を放送していたので、ケーブルテレビのSTB経由でエアチェック…フィルモグラフィー的には、傑作「男たちの挽歌」と同年代の作品。それこそ、タランティーノ映画の影響で、ジョン・ウーにハマり、“挽歌”シリーズを見漁っていたころに、レタルビデオで借りた記憶はあるんだけど…細かい内容までは覚えていなかった。麻薬王を捕まえるために、“黄金の三角地帯”へ送り込まれた中国人の傭兵部隊が…麻薬王奪還を目論む手下や悪徳軍人と熾烈な争いを繰り広げるアクション映画!

 

1975年、タイ政府は“黄金の三角地帯”に君臨する麻薬王サムトンを捕えるべく派兵を決定…チェン・チャンらそろぞれ訳ありな事情を抱えた中国人傭兵5人が集い作戦を決行することになった。やがて5人はサムトンの拘束に成功!追手を振り切り、チェン・チャンの息子と義妹が待っている近くの村へ…そこで息子たちが人質になりそうになるも、なんとか助け出すことに成功。全員で国境越えを目指すのだが…その途中の検問所で、フランス人の女性ジャーナリストが襲われているのに遭遇、彼女を助けたことで…検問所を仕切る長官にも追われる羽目になる!

 

冒頭、“黄金の三角地帯”にまつわる説明、登場人物の紹介、展開される作戦の経緯などが提示された後は、のっけから激しい銃撃戦が展開!90分を切る短めな尺を…ハードでシリアス、わりとノンストップ感強めで疾走する作品なのだが、ところどころで、シニカルなギャグをぶっこんできたり、お色気シーンがあったりと、けっこうなボリューム。最初に麻薬王の拘束に成功した傭兵軍団、車で離脱し、途中…リーダーの幼い息子や義妹(恋人なのかと思ったけど、ネットに義妹って書いてあった)が待つ近くの村へと向かうんだけど、そこには追手が先回りしてた。

 

一緒にいたおじーちゃん、あっけなく殺されちゃうんだけど…リーダーが隙をつき、息子たちを救出。助けた2人もそのまま合流し…みんなで国境超えを目指すんだけど、麻薬王の部下たちは諦めずに追跡を続けていた。案の定…息子が足を引っ張る。敵がそこまで迫ってるのに…おしっこ行きたいとか言い出す!しょうがない、生理現象だもん。死と隣り合わせでも、我慢できないもんはできないんだ。ただし…息子がおしっこへ行ったおかげで、後に命拾いすることもあって、グッジョブだぜ息子と思ったんだけど、それを帳消しにする…むかつく行動もするのよ。

 

やがて…傭兵軍団が進む前に検問所が!そこには…見るからに荒くれ者の悪そうな兵士と、長官と呼ばれる上官がいるわけですよ。そして外国人の先客が兵士に捕まっていて、男は今にも殺されそう、女は犯されそうな状態。傭兵軍団のリーダーは仲間と家族を守るために、見て見ぬフリをしようとするんだけど…息子が“助けて”っていうもんだから、発砲。結局、外国人女性しか助けられなかったんだけど(おっぱい剥き出し状態で逃げてきた)…検問所を仕切っていた長官に大怪我を負わせ、手下もたくさんぶっ殺す。ああ、そこで長官にとどめさせよ!

 

仕留め損ねた長官は…復讐心をむき出しにし、傭兵軍団を追うことに!長官は自分の直属の部下の他、現地の原住民なんかも力づくで脅して…傭兵軍団の討伐に駆り出す。麻薬王の部下のほか、検問所の兵士と原住民にも追われる傭兵軍団。こんな状況でも、偵察に出て、たまたま迷い込んでしまった村で、傭兵の1人がギャンブルに興じて、さらなるピンチを招いたり…死体漁り(死体から金品の強奪)をしてて敵に発見されたり、欲深だと足元を掬われるという警鐘めいた展開もあり、そのあたりから仲間がバタバタとヤラれまくり、登場人物が減っていく。

 

傭兵以外の同行者も犠牲になったり…あれ、この人もここで捕まっちゃったけど、まさか全員死亡なのか?なんて色々と心配になる。誰が生き残って国境を超えられるのか…最後まで気が抜けない。要らんことして足を引っ張る息子は…さすがにもう駄目だろう?って状況でも、生き延びたりして…この間、劇場で見た「SISU/シス 不死身の男」のあのジジイみたいな生存力の高さだなって思ったよ。敵の手に落ちてしまったリーダーへの拷問シーンがとにかく痛々しい。傭兵軍団が満身創痍で戦う姿は…後の“挽歌”シリーズに通じるものがって、やっぱ滾るな。

 

 

監督:ジョン・ウー

出演:エディ・コー ラム・チェンイン チェン・ユーサン ラウ・チャンサン

 

 

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DVD ソルジャー・ドッグス






 

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