野獣を消せ（１９６９年）
チャンネルNECOで渡哲也主演の日活アクション「野獣を消せ」を放送していたので、ケーブルテレビのSTB経由でエアチェックして鑑賞…DVDでも入手可能、アマプラでも無料鑑賞できるのだが（Primeでの配信は13日以内に終了という表示が出ていたので、気になる方はお早めに！）…オイラは初鑑賞でした、たぶん。銃の名手でもあるプロ・ハンターの渡哲也が…藤竜也率いる極悪非道な不良グループと対決！きっかけは襲われている政治家の娘を助けたことだったが、後に妹殺しの犯人だったことも判明する。「あぶない刑事」の長谷部安春監督作品だ。
プロ・ハンターの浅井徹也が数年ぶりに帰国…すると、妹・里子が、何者かにレイプされた挙句に、殺されていたことが判明する。憤る徹也だったが、里子の世話をしていた叔父も犯人はわからないという。その後、バイクを流している時に、矢田率いる不良グループに絡まれている山室恭子という女性と遭遇。その場では、なんとか彼女を助けることに成功するも…再び不良グループと遭遇してしまう。何度か争いを起こしているうちにとうとう恭子が拉致されてしまう！その後、アジトに乗り込んだ徹也も捕まってしまい、そこで矢田たちが里子殺しの犯人だと知る！
渡哲也がライフルを持って帰国…自動車修理工場を営む叔父の家に戻ってくる。すると、妹が何者かに殺されていた。冒頭、藤竜也率いる不良グループ（川地民夫や尾藤イサオが仲間、藤竜也はいつも自分の彼女を連れまわしている）が女性を襲っているシーンが描かれており…どうやらあれが渡哲也の妹だった模様。叔父に犯人を問いただすも答えられない…仕方がないのでバイクで町をふらついていると、いかにも金持ちっぽいお嬢様が前述の不良グループに絡まれているのに遭遇。この時点では、目の前に妹殺しの犯人がいるとは気づいていない。
最初は見て見ぬフリをしようとするも、結局、お嬢様を助けに入ることに。このお嬢様…藤本三重子っていう女優さんが演じていて、一応、本作のメインヒロインだろう。清楚な出で立ちに ツンとすました表情…これが小学生だったら、確かに男子が気を引くためにちょっかい出したくなる、そんなタイプの女性だろう。多勢に無勢だが、なんとか不良どもを追い払うことに成功する渡哲也。その後、恩を感じたお嬢様につきまとわれる。実は、政治家の娘で、望まぬ縁談から逃げるため、家出中だったお嬢様。そういう事情を知っても、深入りはしないクールな渡哲也。
しかし、2人でいる時、または別行動中にも…幾度となく不良グループと遭遇してしまい、その都度、いざこざを繰り広げる。やがて、渡哲也がお嬢様を邪険に扱ったことが原因で、不良グループに拉致られてしまう。責任を感じた渡哲也は、ライフルを持って不良グループのアジトに乗り込み、そこで…この不良どもが妹殺しの犯人だった事実も知ってしまうと。渡哲也が気取りすぎず、お嬢様を素直にお持ち帰りして、最初から抱いておけば…また違った展開になったかもしれんのだが（笑）結果的に妹殺しの犯人にたどり着いたので…その点は良かったのかなと。
お嬢様は、なんとか助かろうと…政治家である父親の名前を出し、身代金を取ったらいいと提案するも、肝心な父親は悪党に屈することは選ばず、脅されると、直ぐに警察へ連絡！要求に応じるフリはしたんだけれども、身代金を“見せ金10万円＋偽札”で誤魔化そうとし…結果的に、それがバレて、不良どもを怒らせてしまう。お嬢様…可哀そうすぎるな。あれ、けっこう切ないシーンだったな…そりゃー、家出もしたくなるよな。そんでもって、助けてくれた渡哲也にも冷たくされちゃった挙句に、最終的に悪党たちにヤラれちゃうんだからな…散々な目に遭うのでした。
メインヒロインだけど…ちゃんと悪党に“むしられ”、犯され、女優さん本人の露出もある。最初の方でも書いた通り、ツンとすましたお嬢様が、無理やり襲われてしまうなんてシュチエーションに、男子の性癖をくすぐってくるものがあるよね。不良グループ内の唯一の女性（藤竜也のカノジョ）が率先して“むしろう”として、ちょっとレ●っぽい要素も匂わせつつ、不良グループで一番ナヨっちいヤツが、他の奴らから嗾けられるように、ビビリながら犯して、事が終わった後は、やたら勝ち誇った表情になってるなど、“初めてだったんちゃう？”と思わせる演出が巧いよね。
監督：長谷部安春
出演：渡哲也 川地民夫 藤竜也 尾藤イサオ 吉岡ゆり 藤本三重子 集三枝子 杉山俊夫 山野俊也
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