ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年) | 勝手に映画紹介!?

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年)

 

再加入中のネトフリも次回請求日まであと8日、いったん解約するつもりでいるので、頑張ってネトフリ映画(または独占配信作品)を消化中…今日は昨年の12月から配信が始まっていた「ナイブズ・アウト:グラス・オニオン」を鑑賞。日本でも劇場公開され、確かオイラはアマプラ(個別課金)で見たはずの「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」の続編。気になっていたけど、本作はネトフリ配信専用(全米では劇場公開もされた)なので、なかなか見れなくて、この再加入の機に見ておこうと思ったけど、尺が長いので、どうしても後回しにしてしまっていた…。

 

州知事のクレア、科学者のライオネル、インフルエンサーのデューク、ファッションアイコンとして知られるバーディー…それぞれの元へ、4人の共通の知り合いであるハイテク企業の創設者で大富豪のマイルズから、からくりが仕掛けられた奇妙な箱が届き、その謎を解くと、中から殺人ゲームへの招待状が!4人の他にかつてのマイルズのビジネスパートナー、アンディの元にも同じものが届けられていた。マイルズがいるギリシャに集合した5人の招待客と同伴者たち…さらにもう1人、同じ招待状を受け取ったとして、名探偵ブノワ・ブランが現れるのだが…。

 

前作同様…6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグが、掴みどころがない、ちょっと胡散臭い名(迷)探偵を演じる他は…容疑者となる主要登場人物たちもみんな一新。殺人ゲームの主催者である大富豪エドワート・ノートンを筆頭に、デイヴ・バウティスタやケイト・ハドソンなど今回もクセ強な面々が揃っている。若干、「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」と比べてしまうと、役者陣が見劣りするかななんても思うのだが…油断してるとイーサン・ホークやヒュー・グラントがチョイ役で出てくる。特にイーサン・ホーク、クレジット見るまで気づかなかった。

 

冒頭、招待客であり、本作の容疑者となる主要人物の元へ、怪しげな荷物が届く…送り主は富豪のエドワード・ノートン、中にはからくり仕掛けの箱が入っており、一つ一つ謎を解いていくと、更に中から仰々しく招待状が!みんな、一斉に“喜び、期待をにじませる”姿が描かれるのだが、ジャネール・モネイ演じる黒人女性だけが、憎々しげにその箱をぶち壊す。そして招待状を受け取った5人+それぞれの同伴者が…指定された待ち合わせ場所に集合するんだけど、その中に、シレっと混じってるダニエル・クレイグ。いつの間にか招待状を受け取っていたらしい。

 

やがて富豪の待つプライベートアイランドへと船で向かう…どうやら今回は孤島系ミステリーのようだ。島には豪華で奇妙な屋敷があり、そこで待ち構えていたエドワード・ノートン。楽しげに参加者たちを迎え入れるが…クレイグの顔を見て不審がる。後に判明するのだが…クレイグは正式な招待客じゃなかった!でも、招待状は本物だった。いったい誰が、何のために探偵なんかを島に呼び寄せたのか?ただ、そんな珍事も…余裕で対処し、自分の企みに加えることにしたノートン。クレイグは、自分も殺人ゲームに参加できると、意気揚々と動き始めるが…。

 

やっぱり最初の招待状を受け取るくだりが…“いったい何が起きてるんだ?”って感じで、物語に引き込まれて行った。その後、ノートンのいるギリシャに集合し、みんなで島に渡るんだけど…島に到着してからは、だいぶまったりとした感じで話は進んでいく。最初に“怒りをあらわにしていた”ジャネール・モネイと、ノートンを含む他の5人に何か遺恨があるらしく、対立構造を見て取れる…そこに、ちょっとKY気味な探偵クレイグが絡むことで、なんとも妙な空気感が生まれる。ボンド映画では味わえない、ダニエル・クレイグのコメディアンぶりも相変わらず愉しい。

 

実際に殺人事件が起きるのは…本編が始まって、1時間くらい経ってからなんだけど、その前座として、クレイグが名(迷)探偵らしく推理を開陳したあたりから、一気に話が加速して、面白くなっていく。やっぱり前作同様に…途中でミステリー的な仕掛けを種明かししてしまったりもするんだけど、それを踏まえても、二転、三転の驚きが仕掛けてあり…まるでドリフでも見ているような、気分爽快、豪快なクライマックスに大爆笑する。それこそ…007に出てくる敵の秘密基地よろしく、色々なものが吹き飛び、木っ端みじん。クレイグも策士で、ちゃんと名探偵でしたね。

 

大富豪ノートンが、金に物を言わせ、ルーブルからホンモノのモナリザを借り受けてるというエピソードが出てくる…実際に、屋敷の中にモナリザが飾られていて、防犯用の強固なセキュリティ対策が施されてるんだけど、それが些細な物音で、反応してしまうという“ギャグ”が…しつこいくらに何度も繰り返され、劇中の登場人物ではないが、途中から見ているこちらも、マジで“ウザく”感じてくる。ただ、まぁ…これだけネタにして、ただの“ギャグ”で終わらせることもないだろうと疑ってたけどね。当然のごとく、しっかりと“フリ”を回収…ウザさを“帳消し”にする。

 

クレイグが、ジャネール・モネイと会話しながら、しゃがみこんで、靴紐を縛るシーンがあるんだけど…そのシーンが、「007/カジノ・ロワイヤル」で、ボンドがオーシャン・クラブの監視カメラの位置を確認しながら、靴紐を縛るシーンにそっくり…もしかしてオマージュ?セルフパロディ?と、すぐ無理くりな深読みをするボンドフリークの悪い癖…ただ単にクレイグが靴紐を結んでるだけだろ!あと、富豪のノートンが、半裸状態(細マッチョ)の自分の肖像画を飾ってるんだけど…あれは絶対に「ファイト・クラブ」オマージュではないかと睨んでいるんだけどなぁ…。

 

 

監督:ライアン・ジョンソン

出演:ダニエル・クレイグ エドワード・ノートン ジャネール・モネイ ケイト・ハドソン デイヴ・バウティスタ

 

 

【サントラのデジタル配信はこちら】

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