ワイルド・ロード（２０２２年）

ＷＯＷＯＷの特集放送“炸裂！ワイルドアクション5連発”でエアチェックしておいた「」を鑑賞…金とコカインを奪って逃走した若者が、組織から逃げるため…深夜の長距離バスに乗り込むが、追手が迫ってきたり、個性的なバスの乗客とトラブったり…色々と大変な目に遭うというクライムアクション。ＷＯＷＯＷの解説に…主演俳優はラッパーだって書かれていたので、ラッパー＝黒人ブラザーという妙な先入観を持っているオイラは、てっきりブラックムービー的なものを想像してたんだけど、主人公は白人だった。ケヴィン・ベーコンも出てます。

仲間と共謀し、女ボスのヴィックが牛耳る組織から金とコカインを盗んだフレディだったが…仲間の1人が組織の人間に捕まってしまい、フレディも追手に銃撃され、負傷してしまう。なんとか追撃をかわしたフレディは、近くに停車中だった長距離バスに乗り込み…手助けしてくれそうな知人などに電話をかけ始める。そんなフレディが座った席の近くにいた少女レイチェルは、フレディに携帯電話をかしてくれと懇願。最初は煩わしく思ったフレディだったが、彼女の姿が“別の少女”の姿とダブり…言葉をかわすように。やがて、組織の追手が徐々に迫ってきて…。

冒頭から、追手に撃たれて負傷している主人公、ヤク絡みのトラブルであり、本人も痛みを紛らわすのに、クスリの手を借りたりする描写もあるので…全体的にラリラリと“酩酊感”強めの映像。ヤクと金を盗むのに、バカな仲間たちと共謀するのと相まって…若干、ダニー・ボイルの「トレインスポッティング」っぽくも感じる。組織に追いかけられ、長距離バスに乗り込んでるところにまで追手が迫ってくるなんてあたりは…石井隆の「GONIN」の要素も入ってるかな？家出少女に手を差し伸べるのも…なんか似た映画があった気がするけど、タイトルが思い出せん。

洋画って…よく他人に携帯電話を貸してくれって頼む、頼まれる描写があるけど、日本人の感覚からすると、“ちょっと待って”ってなるよね。よっぽど切羽詰まった状況（警察や救急車を呼ぶにも、貸してとはいわず…掛けてくれって頼むと思う）、もしくは友人知人ならまだしも…その辺にいるJKがそんな風に声をかけてきたら、“真っ先に俺はきっとなんか騙されて、カモにされる”って疑うもんな（笑）親兄弟にだって、おいそれと携帯の中身を見せられない、見せたくないのに（別にオイラはエロ画像なんて所持してないぞ！）、赤の他人になんて触らせられないよな。

バスの中で主人公が心を通わせていく黒人の女の子…どこかで見たことがあるなと思って、ネットでググってみたら、「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」のイドリス・エルバ演じるブラッドスポートの娘役の女の子だそうだ。他にも、フィルモグラフィーの中にいくつかメジャーなタイトルがあったので、どこかで見かけてたんだと思う。そして、ケヴィン・ベーコンは主人公が助けを求める“ある人物”なんだけど…ここで詳細な設定を語るのは控えておこう。わりと大きな役で、それこそベーコンらしく“腹に一物あり”なクセ強キャラを演じていますのでお楽しみに。

監督：アンドリュー・ベアード

出演：コルソン・ベイカー　ストーム・リード　ドレア・ド・マッテオ　トラヴィス・フィメル　ケヴィン・ベーコン

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