グランツーリスモ(2023年) | 勝手に映画紹介!?

グランツーリスモ(2023年)

グランツーリスモ(2023年)

 

【鑑賞日:2023年9月15日】

 

本日は公開初日の見たい映画が立て込む…「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」「アリスとテレスのまぼろし工場」「グランツーリスモ」…あと余裕があれば「ミステリと言う勿れ」もちょっと気にはなってる(珍しくドラマ見てたから)。当初は頑張って2本ハシゴも検討してたんだけど…どれも上映スケジュールがうまくかみ合わないので、とりあえず1本のみ。本命は「名探偵ポアロ」だったんだけど…なんと初回上映が11時過ぎという中途半端なスタート時間のため、午後の予定があったので諦める。なんとなくアニメの気分でもなかったので「グランツーリスモ」を選択。

 

ダニー・ムーアは日本の日産本社を訪れ、人気ゲーム“グランツーリスモ”に熱狂するゲーマーたちを特訓し、本物のプロレーサーに育てようという壮大なプロジェクトを提唱。ダニーの熱意が認められ、プロジェクトが本格的に始動することになった。一方、“グランツーリスモ”に夢中になっている青年ヤは、父親から“いつもゲームばかりやって”と咎められる毎日だったが、いつかは車関係の仕事に就きたいという夢を抱いていた。そんなある日、世界中のトッププレーヤーを本物のレーサーにする“GTアカデミー”の選抜試験に参加することが決まったが…。

 

普段ゲームもあまりやらないし、車もそんなに興味はない、詳しくないので…なんか“ゲームソフトの映画化らしい”という情報以外は、あまり内容をよく理解してなかったんだけど、宣伝でやたらと“実話”というのを強調していて、いったいどういうことなんだと不思議に思ってた。正直…監督が「第9地区」や「チャッピー」のニール・ブロムカンプじゃなかったら、見に行ってなかったかもしれないし…でも、ブロムカンプだけど、実話だから、宇宙人もロボットも出てこないんだろうなと(笑)気にはなってたけど…そこまで期待もしてなかったが、いや、普通におもろいぞ。

 

簡単に言うと…ゲームばかりやってたオタクのにーちゃんが、そのゲームの腕を見込まれて、実際のカーレーサーになっちゃったって話なんだ。どこかの解説にモータースポーツ版の「ロッキー」みたいな説明が書いてあって、言い得て妙だなと思った…まぁ、モータースポーツを題材にした王道のスポ根映画って感じだったよね。大学を中退して、グランツーリスモばかりやってる主人公…父親からは、ゲームばかりやるな、勉強するか、仕事するか、どっちかにしろとうるさく言われ続ける。でも、主人公は車関係の仕事をしたいと夢を追いかける道を選ぶんだ。

 

ある日…友達から連絡をもらい、“お前がグランツーリスモの成績で国内トップだぞ”と教えられる。実は、優秀なゲーマーを集めて、ホンモノのレーサーに育てようというプロジェクトが、日産とSONYのコラボで実施されることになり、その選抜試験に選ばれたのだ。その試験を難なくパスした主人公は…“GTアカデミー”という施設で、世界中から集められた優秀なゲーマーと共に、ホンモノの車を使って、レーサーになる猛特訓を始める。この特訓の期間もどんどんゲーマーたちは“篩にかけられ”、結局…レーサーデビューできるのは1人だけ、狭き門だった!

 

もちろん主人公は…様々な壁にぶち当たりながらも、アカデミーの最終試験(最終レース)で1位を獲得し、見事レーサーデビューを果たすことに。しかし…ここからが本当の始まり。ゲーマー風情がホンモノのレースになんか参加してるんじゃねーと、周囲からの風当たりも強く、主人公にはさらなる試練が待っていたと。こんな話があったことなんてぜんぜん知らなかったけど…まぁ、映画化するくらいだから、最終的なゴール地点はなんとなく想像はできる。レーサーデビュー後の展開なんかは、レース映画特有のダイジェスト感も強いが、映像は迫力があった。

 

っていうか…よく、チープなCG映像を見て“ゲームみたいだな”なんて揶揄することがあるが、本作に限っては、リアルなレース映像が、たまにゲームっぽく見えちゃうこともあるし(もちろんゲームを意識した演出でだろう)、油断していると本当にゲーム画面も出てくるし、なんか時々、ホンモノなのかCGなのか、脳みそがバグリそうになる…そのくらい境目が曖昧だった。プロジェクトの発起人として登場するオーリー。最近はイケオジ感が増し、カタコトな日本語がチャーミングなんだけど…主人公に対する態度が辛辣すぎで、物語が後半に行くほど胡散臭くなる。

 

一方、チーフ・エンジニア役のデヴィッド・ハーバーも、最初こそ、仏頂面の鬼コーチぶりに、あまり感情移入できなかったのだが…主人公と激しく衝突しながらも、強い絆で結ばれていく姿に、けっこう何度も目頭が熱くなった。レースになれば一番頼りになる人物…「タッチ」でいうところの柏葉英二郎みたいな感じかな?(って、譬えがちょっと唐突すぎるぞ!)。それにしても、めっちゃベテランのジジイ感を醸し出してるけど、デヴィッド・ハーバーの実年齢ってオイラとタメ、まだギリで40代やねん。見た目イケオジのオーリーとの対比もけっこう面白く描けてたよね。

 

レーサーデビュー後の主人公のライバルになる、ランボルギーニ(?)に乗ってるヤツもめっちゃ、いけすかんヤツだったよな…なんせ、車の色が“きんきらきん”なんだよ、趣味悪すぎる。あんなのに乗ってるヤツは性格悪いだろうなって思ったら…絵に描いたような金持ちボンボンのクソ野郎だった。でも、なんだかんだいって主人公も…実はけっこう恵まれてる。父親が有名なサッカー選手で…レーサーになることは反対され、しょっちゅう大喧嘩はしてたけど、ゲームに逃げる環境があったってことでしょ?だから庶民が掴んだ栄光とも、ちょっと違う気はするな…。

 

 

監督:ニール・ブロムカンプ

出演:アーチー・マデクウィ デヴィッド・ハーバー オーランド・ブルーム ダレン・バーネット ジャイモン・フンスー 
 

 

【とりあえずゲームのアフィを貼っておきます】

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