スー・チーのＳＥＸ＆禅（１９９６年）

ＷＯＷＯＷの特集：真夏のエロティックナイト“熱帯夜をさらに熱くする官能映画特集”でエアチェックしておいた「」を鑑賞した…約27年前の旧作ですが、ＷＯＷＯＷでは今回が初放送だった。今ではすっかり大御所（ちょっと盛りは過ぎたか？）といっても過言じゃないスター女優スー・チー…もともとはポルノ女優だったのはけっこう有名な話。オイラがファンになった頃は、既にアクションもバンバンとこなして香港映画界でそれなりの地位を確立してたので…作品のタイトルこそ知ってたけど、実はちゃんと見たことがなかったんだよね…。

千門街を牛耳る成金の武器商人サイムン・ギンは…様々な鍛錬で“ナニを鍛え”、夢は“すべての女をイカすこと”だった。ギンには4人の妻がいたが、1人は他界、残りの3人は友人など他人の妻を奪ったもの…毎日のように彼女たちとSEXに明け暮れる絶倫男だった！そんなギンにはバカ息子ロンと、頭脳明晰な美しい娘ヤウがいた。ヤウは女性ゆえに、学問を禁じられてしまうが…男装して学校に通おうとする。それでも身を案じたギンから、無理やり貞操帯を身に着けさせられる！やがてシウチョイという美女がロンの嫁としてサイムン家にやってくるが…。

官能映画、エロ映画ですので…あまり詳細な内容、正直な感想を語りすぎるとアメブロさん側に“観覧禁止”の処置をされてしまうので、言葉に気をつけなければ（過去に何度やられたか）。ＷＯＷＯＷの放送自体はR＋15相当でしたので、濡れ場や露出シーンにはでっかいボカシ修正が入りまくり、“ナニがナニしてるんだか”まったくわからず、気分も風情もあったもんじゃなかったが…まぁ、それを差っ引いても、コメディあり、アクションあり、ホラーあり、ラブロマンスあり、普通のエロ映画を超越する、香港映画らしいサービス精神で、なかなか面白かったですよ。

ちなみに…今年に入ってDVDが再販されており、今出ている円盤で見ると“ヘア無修正版”になってるそうだ、未確認なので、それ以外の部分がどうなってるのかはオイラにゃわからんが、ＷＯＷＯＷで見るよりは“まとも”なのかもしれませんね。そっか、なんで今頃になって初放送なんだろうと思ったけど…円盤で再販されたというのも理由の一つなんだろうな。アマプラで有料の配信はありましたが…無修正版かどうかの言及はなかったです。WＯＷＯＷの加入者向け、アーカイブ配信は…もちろん放送版と同じ、ボカシ入りでした（わざわざ確かめたのかよ！）。

何人ものを嫁をはべらかし、ヤリまくりのオッサンがいるんだけど…冒頭、まるでスポ根漫画のようなノリで、自分のアレを鍛え上げている。スイカぶらせげてナニしてるねん。本来なら、小学生とかが喜びそうな下ネタ連発だが…もちろん良い子は見ちゃだめですよと（笑）その後もバカなネタ満載で爆笑必死…学校に通う男子学生たちは、こぞって“シャセイ大会”をするんだけど、もちろんシャセイの字は“写生”じゃないんですよ…あえて正しい字は書きませんけど。もう～スパイダーマンじゃないんだから、白いモノをそんなにピュンピュンと飛ばすなよって！

貞操帯を着けさせられた美人の娘ロレッタ・リーに、バカな男どもが手を出そうものなら…様々な仕掛けが作動して、本当に“大怪我”するから危険である。馬鹿な1人は…本当にアレを失う羽目になり、後にブラックジャックのような名医によってメカ●ンポ（カラクリの方が表現は近いか？）を授かり大復活を遂げる。そう、SF的な要素まで入ってるのね。中盤から登場のスー・チーの小悪魔的妖艶さがたまらん…いやいや小悪魔どころか、スー・チーちゃんは人間の精気を吸いまくる妖魔だったんですけどね（笑）みんな色仕掛けに屈して、果ててしまうと…。

スー・チーちゃんの正体を知ってしまった絶倫男の妻たちが命を狙われるところなんて、化け物が正体を現し、触手でウネウネと美女を責めまくる！ああ、昔…日本のエロアニメでこういうの見たことあるぞ（笑）関係者たちが不審死を遂げるところはホラーであり、その真相を調べようとするところはしっかりとサスペンス風味。ある人物が“毒に倒れた”時などは…その解毒として、一発ヤラなきゃいかんとか、なんやねん、その設定。クライマックスはロレッタ・リーとスー・チーによる“女同士”のからみ…いえいえ壮絶バトル。逆に無修正版で見たら疲れそうだな…。

監督：チン・マンケイ

出演：ロレッタ・リー　スー・チー　チョイ・カムコン　ログ・ダッワー　ウォン・ヤッフェイ

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